セントポーリアの増やし方
セントポーリアは、わさび茎を利用した一種の株分け以外でも増やすことが可能です。この株分けのほかに定番の増やし方があります。ここでは、増やし方について詳しく見ていきましょう。
葉挿し
葉挿しの方法は、立派に育った元気な葉を選び、葉柄を1~2cmつけたまま切り取ります。ピートモス・バーミキュライト・パーライトを均等に混ぜた土に、葉が1/3ほど埋まるように斜めに挿してください。1カ月ほどで発根し、2カ月ほどで芽がでます。適期は3~5月か、8~9月です。なおこれも一種の株分けですが、親の特徴を継ぐとは限りません。
挿し木
挿し木はわさび茎からでてきた芽を、手入れの際に取って準備してください。取った芽をバーミキュライトに挿して水をたっぷりと与えます。1カ月ほどで発根して成長し始めるため、こちらも気長に待ちましょう。葉や花に特徴のあるセントポーリアを増やすには、挿し木かわさび茎を使った株分けが確実です。
種まき
種まきはピートモス主体の用土にハイフレッシュをまいておこないます。薄く土をかけて乾燥しないように管理してください。発芽までかなり時間がかかるため、早く開花させたい場合には苗を買ってきて育てるほうが確実です。
セントポーリアの病害虫
セントポーリアは地植えには向かないため、鉢植えにして室内で育てますが、それでも病害虫には注意が必要です。きちんと手入れしていても注意したい、かかりやすい病害虫についてご紹介します。
病気
セントポーリアで注意したい病気は灰色カビ病です。特に11~7月にかけて発生しやすく、水しみのような模様があちこちに出てきます。過湿と風通しの悪さが原因で起こる病気のため、花がら摘みをきちんとおこなうなど、風通しに気をつけて管理してください。病気を発症した部分を剪定して取り除き、薬剤散布で対処します。
害虫
風通しが悪く、肥料過多になるとアブラムシが発生します。混み入っているところを剪定して風通しをよくして、殺虫剤で駆除してください。また、高温で乾燥が続くとホコリダニが発生します。小さいダニで目では見えません。湿った軽石の上に鉢を置いて加湿すると予防できます。新芽の様子がおかしかったらホコリダニが考えられるため、すぐに殺虫剤で駆除しましょう。
まとめ
セントポーリアは育て方は少々手間がかかりますが、その手間にみあった美しい花です。品種も多く好みの花もきっとみつかります。1年をとおして花を楽しめ、室内で育てることから常に手元にあるのも魅力です。身近にセントポーリアを置いて育ててみませんか?かわいらしい花に癒されるでしょう。
出典:写真AC