黒柿とは
基本情報
名称 | 黒柿(くろがき)、黒実柿(くろみがき) |
学名 | Diospyros kaki Thunb. |
科名・属名 | カキノキ科カキノキ属 |
分類 | 落葉広葉樹 |
原産地 | 東アジア |
分布 | 日本・中国 |
樹高 | 約30m |
用途 | 和家具、建築材、工芸品など |
黒柿の特徴
果実
黒柿の果実は「黒実柿」という名前で知られています。一般市場ではあまり出回っておらず、10月~11月ごろにまれに道の駅などで見かけられる程度です。重量は100g程度と小ぶりで、頭頂部はとがっています。果皮は黒色でツヤがあるのが特徴です。果肉の色は一般的な柿と同じオレンジ色で、味は完熟すると糖度が高くしっかりと甘みを感じられます。
木材
黒柿の木の見た目は一般的な柿と同じなので、見分けがつきにくいです。木質はとても硬く加工しにくいですが、樹齢100年以上になると心材に墨のような縞模様がはいることがあり、和家具や建築材、工芸品などの観賞用として珍重されています。とても希少な黒柿の木材のなかでも、孔雀杢(くじゃくもく)とよばれる、黒い模様に緑色の縞がそって入った状態が最高級です。
黒柿の食べ方
完熟した果実
完熟してない果実は強い渋みを感じるられることがあるので、やわらかくなったタイミングで食べましょう。糖度16度の甘みをしっかり楽しめますよ。
渋抜き
渋みがある場合は、渋抜きしてから食べる方法もあります。ヘタの柄の部分とまわりの葉を切り取って少し穴をあけます。焼酎を染みこませてから密封状態で10日ほど置いておきましょう。
干し柿
黒柿は、ほかの渋柿のように干し柿にして食べられます。完熟する前の果実もまとめて干し柿にすると、日持ちするのでゆっくり楽しめますよ。
黒柿のよくある質問
黒柿は渋柿ですか?
黒柿は、不完全甘柿という甘柿の一種です。未熟の果実には渋みがありますが、完熟すると甘くそのまま食べられます。
黒柿の木に黒い模様がはいる理由は?
黒柿の木に黒い模様がはいる理由は解明されていません。一説には、柿の渋み成分であるタンニンが化学変化を起こしたため、または古木のため自然の厳しいから自身を守るのが理由などともいわれています。
まとめ
黒柿の木は「神秘の銘木」といわれるほど貴重な存在です。木材として注目されることが多いですが、果実も甘みが強く人気があります。一般的な柿と同じように食べられますが、渋みも含んでいるので、おいしく食べられるタイミングを知っておくことが大切です。もしも入手できたらぜひ食べてみてくださいね。