メロンは甘くておいしいだけではない!
メロンは切った瞬間に広がる甘い香りと、とろけるような食感が魅力の果物です。クセが少なく食べやすく、大人にも子どもにも人気がありますが、実はダイエット中の人からの支持も高いです。その理由は、メロンが持つ「栄養価」と「カロリー」にあります。
メロンの旬
一般的にメロンの旬は6月ですが、栽培地域によって多少異なります。九州では4月、関東では5月、東北から北海道では7月ごろに旬を迎えるように、温暖な地域から寒冷な地域に次第に移り変わっていきます。通販などをうまく活用すると、春先から夏の終わりまで旬のおいしい、メロンが食べられるわけです。
メロンの種類
メロンにはたくさんの種類がありますが、大きく分けて、外皮に網目の模様が入る「ネット系」と「それ以外のもの」の2種類があります。さらに、ネット系の品種は実が青色の「青肉種」と、赤色の「赤肉種」に分けられます。栽培方法も「露地メロン」「温室メロン」「ハウスメロン」の3パターンがあり、メロンの分類はとても細かいです。
主な種類
名前 | 特徴 |
アンデスメロン | 比較的小ぶり。しまりがよく甘さが強め。 |
マスクメロン | 上品な甘みと芳香を持つ。見た目もきれい。 |
夕張メロン | 網目模様がきれい。軟らかく控えめな甘さ。 |
ルピアレッド | 果肉はオレンジ色で肉厚。糖度が高い。 |
プリンスメロン | 網目はなくウリのような見た目。甘みが強くジューシー。 |
メロンをプレゼントしたいのですが、値段の手ごろなものはありますか?
マスクメロンや夕張メロンのように高級なメロンもありますが、もちろん手ごろでおいしいものもたくさんあります。例えばプリンスメロンやアンデスメロンは、味わいも見た目もよく、値段も手ごろでおすすめです。
メロンが持つ栄養成分
水分の多い食べ物として有名なのはスイカですが、実はメロンはスイカと同じくらいの水分量を誇っています。甘くて「おやつ」や「デザート」感覚で食べられることの多いメロンには、水分のほかにもたくさんの栄養成分が含まれています。メロンが持つ栄養素を把握して、おいしく健康的にメロンを食べましょう。
栄養成分①ビタミン類
メロンには、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどのビタミン類が豊富です。中でもビタミンCの含有量は多く、美容や健康によい影響をもたらします。妊婦に必須といわれる「葉酸」も実はビタミンの一種であり、メロンには多く含まれています。ビタミン類は、細胞や粘膜、皮膚など、体の形成に欠かせない積極的に摂り入れたい成分です。
栄養成分②カリウム
メロンのカリウム含有量は、可食部100gに対して約350mgと多めです。カリウムは体内の余分なナトリウムの排出を促す働きを持っており、細胞の浸透圧の調整に役立ちます。青肉種も赤肉種もカリウム含有量は同じのため、好きな種類のメロンを食べてカリウムを体に取り入れましょう。
栄養成分③糖質
メロンの主成分は、ショ糖、果糖、ぶどう糖などの糖質です。「糖質ダイエット」という言葉があるように糖の摂り過ぎはよくありませんが、全く摂らないのも問題です。糖は体内でエネルギーに変換され、筋肉の働きを活性化する役割を果たします。特にぶどう糖は脳の働きに欠かせない成分であり、記憶力アップ効果も期待できます。
栄養成分④βカロテン
メロンにはβカロテンも含まれていますが、メロンの種類によって含有量が大きく変わります。可食部100gあたりに含まれるβカロテンの量は、青肉種が140μg、赤肉種が360μgと、圧倒的にオレンジ色をした赤肉種のほうが多いです。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜、視力の維持のサポートをする役目を持っています。
ボタ爺
栄養成分⑤オキシカイン
メロンには、栄養成分「オキシカイン」が含まれています。老化の原因である活性酸素の働きを抑制する強力な「抗酸化作用」を持っており、若返りの栄養素として人気です。オキシカインはたんぱく質で覆われているため、胃酸や消化酵素の影響をあまり受けることなく腸まで届く利点を持っています。メロンを食べることで、若々しさを維持できるかもしれません。
栄養成分⑥GABA
チョコレートで一躍有名になったGABAと呼ばれる成分も、メロンに多く含まれている栄養素のひとつです。天然アミノ酸の一種で、興奮系神経の伝達物質の分泌を抑え脳内の興奮状態を落ち着かせる役割を果たします。GABAは寝ている間に体内で生成される成分ですが、寝不足が続くと生成速度が落ちるため、食事から補うことが大事です。
メロンの栄養素がもたらす効能
効能①疲労回復
メロンが持つ嬉しい効能のひとつに「疲労回復」があります。主成分の糖質は体内でのエネルギー転換が早く、体が疲労を感じた際に素早くエネルギー補給し、回復サポートに役立ちます。メロンは抗酸化物質を多く含むため、体のサビや免疫力の低下を抑制し、疲労回復の力を高める効果への期待も高いです。
効能②むくみ解消
メロンはバナナと同様に、むくみに効果的な食べ物として知られています。むくみの原因は体内に残っている余分な水分と塩分です。メロンは高い利尿作用と水分代謝を活発にする働きを持っており、体内に溜まりがちな不要物質を効率よく体外に排出してくれます。特に長時間の立ち仕事や事務作業でむくみやすい人は、積極的な摂取がおすすめです。
効能③ストレスの緩和
メロンは肉体面だけでなく、ストレスの緩和にも効果的です。ストレスの緩和にはさまざまな成分が働きかけていますが、特にGABAの興奮鎮静作用がもたらす影響は大きいです。脳内が興奮状態に陥らずに済むと、自然と緊張は緩和されます。緊張が緩むと穏やかな気持ちに包まれ、ストレスの緩和だけでなく精神安定や不眠解消にもつながります。
効能④美肌効果
メロンには皮膚の免疫力を高める働きがあり、肌の弾力アップなど美肌作りに効果的です。メラニン色素の抑制やコラーゲン生成のサポート、シミやシワ予防、乾燥ケア、皮膚の新陳代謝アップなど、たくさんの嬉しい働きが期待できます。どのメロンでも美肌作りに効果的ですが、中でもオレンジ色の果肉が持つ肌ケアの力は強いとされておすすめです。
効能⑤ダイエットサポート
メロンは体の代謝をよくする働きを持っており、ダイエットに効果的な食べ物といえます。体内に摂りこんだ食物は、代謝されなければ不必要なものでも体外に出ることなく溜まっていきます。つまり、代謝が悪いとダイエットには悪影響というわけです。脂質、タンパク質、糖質の分解をサポートする力の高いメロンは、まさにダイエットにピッタリです。
ボタニ子
次は、メロンはダイエット中に食べても平気なのか解説していくよ!
βカロテンを効率よく摂りたいなら、赤やオレンジ色の果肉を持つメロンを食べるんじゃよ!