おすすめの食べ方と加工品
マスカット・オブ・アレキサンドリアは、そのままやケーキやパフェなどにして食べるのが一般的ですが、ワインやお菓子などの加工品としても使用されることの多い食材です。ここでは、マスカット・オブ・アレキサンドリアのおいしい食べ方や加工品などについて紹介します。
①選び方
おいしいマスカット・オブ・アレキサンドリアを選ぶポイントは、次のようなものです。
マスカット・オブ・アレキサンドリア選びのポイント
- 粒が大きく張りがあり大きさが揃っているもの
- 色は黄緑色で透明感のあるもの
- 川の表面に白い粉(ブルーム)が付いているもの
- 茎が緑色もの
実の色が濃い緑色のものはまだ完熟していないため、食べると少し青臭さを感じます。また、ブルーム(白い粉)がなく茎が茶色になっているものは新鮮ではない証拠です。見分けるポイントとして覚えておいてください。
②おすすめの食べ方
マスカット・オブ・アレキサンドリアのおいしい食べ方は、皮ごと食べる方法です。とくに冷やして食べると甘みを強く感じられておいしいのですが、冷やし過ぎると香りを感じにくくなってしまいます。よりおいしく食べるには、食べる直前に5分間氷水につけてみてください。香りと甘みの両方を存分に味わえておすすめです。
③保存方法
房の場合は、乾燥しないよう1房ずつ新聞紙やラップで包むかポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れると2~4日保存できます。実を外す場合は、少しだけ枝を残してハサミで切り取り、保存容器などに入れて野菜室に入れると1週間保存できます。ブルームは鮮度を保つ働きがあるため食べる直前まで洗わないように注意しましょう。
冷凍保存の方法
冷凍する場合は、水洗いしてからキッチンペーパーなどでしっかりと水気を取り、1粒ずつハサミで切り取ってから保存用袋に入れて冷凍庫で保存します。保存期間は2~3週間で、食べるときは自然解凍または流水で解凍しましょう。凍ったまま食べるとシャーベットのような食感を楽しめるためおすすめです。
主な加工品
糖度の高いマスカット・オブ・アレキサンドリアはワインの原料としても最適で、昔から世界中でワインに加工されてきました。またコンポートやゼリー、ジャムなどにも加工されます。岡山県では県の銘菓であるきびだんごとコラボした「マスカットきびだんご」やまるごと1粒求肥と砂糖で包んだ「陸乃宝寿」などが人気の商品です。
まとめ
ブドウの女王と呼ばれるマスカット・オブ・アレキサンドリアは、岡山県を代表する特産品です。しかし近年、種がなく気軽に食べられるシャインマスカットの人気が上がったことに伴い、生産量が激減しています。高級ですが、ほかのどのブドウよりも香り高いマスカット・オブ・アレキサンドリアをぜひ味わってみてください。