筆柿(ふでがき)とは?品種としての特徴やおすすめの食べ方をご紹介!

筆柿(ふでがき)とは?品種としての特徴やおすすめの食べ方をご紹介!

毛筆の毛先のように先が尖った特徴的な形をもつ小ぶりな柿、筆柿は甘みの強いおいしい柿の品種です。愛知県額田郡幸田町特産の筆柿の植物としての特徴、品種について、そして筆柿のおいしい食べ方や旬の時期、味の特徴などを詳しく見ていくことにしましょう。

記事の目次

  1. 1.筆柿とは
  2. 2.筆柿の特徴
  3. 3.筆柿のおいしい食べ方
  4. 4.筆柿の渋みの理由と見分け方
  5. 5.筆柿の栄養と効能
  6. 6.まとめ

筆柿とは

基本情報

出典:写真AC

和名 筆柿(フデガキ)
学名 Diospyros kaki(ディオスピロス・カキ)
英名 Kaki fruit(カキ・フルーツ)
Persimmon(パーシモン)
科名 カキノキ科 Ebenaceae
属名 カキノキ属 Diospyros
旬の時期 9~11月

産地

江戸時代初期から筆柿は愛知県三ヶ根山麓に自生していると伝わります。愛知県額田郡幸田町の特産の柿として有名で、現在では幸田町と西尾市の1部が主要な産地です。その他、長野県や京都府でもごく少数ですが栽培されています。

名前の由来

筆柿の名前は果実の形が筆の穂先に似ていることに由来します。珍しい宝のような柿という意味で「珍宝柿(ちんぽうがき)」という別名を持ちます。もともとは男性のシンボルに似ていることからこのユニークな名前で呼ばれていたのですが、売り出すにあたりそのままでは都合が悪いということで漢字があてられたということです。

筆柿の特徴

不完全甘柿

柿は大きく甘柿と渋柿に分類され、はさらに種子と渋の関係によって「完全甘柿」「不完全甘柿」「完全渋柿」「不完全渋柿」の4種に分かれます。それぞれの種類の特徴は下記の図の通りです。

出典:筆者作成

不完全甘柿の特徴

筆柿は不完全甘柿に分類され、1本の木に甘柿と渋柿が同時になるのが特徴です。甘柿に1割程度の渋柿が混ざり、種ができると渋がぬけて甘くなる特徴があります。不完全甘柿の仲間は、筆柿の他、西村早生柿(にしむらわせ)、禅寺丸柿(ぜんじまる)、蓮台寺柿(れんだいじ)などの品種があります。

種が長い

筆柿には細長い種が数個入っています。この種の形は富有柿の丸い種とはかなり異なり、ビールのおつまみにぴったりの「柿の種」にそっくりの形をしています。柿の種を考え出した人は筆柿の種をモデルにしたのかもしれませんね。

次のページ

筆柿のおいしい食べ方

関連記事

Article Ranking