ムラサキハナナの育て方
ムラサキハナナは優れた耐寒性をもち、丈夫で育てやすい草花です。こぼれ種からすくすく増える繁殖力を活かして、ガーデニングを楽しみませんか?風に揺れる紫の花が穏やかな春の庭を演出してくれるでしょう。ここではムラサキハナナの育て方を解説していきます。
育て方①栽培環境
ムラサキハナナは、野趣あふれる雰囲気をもつ草花です。整えられた花壇よりも自然にまかせた野原のような庭が似合います。鉢植えでも育てられますが、地植えのほうがおすすめです。また、日当たりのよい場所を好むため、日光のよく当たる場所で育てましょう。日陰に植えるとあまり大きく育ちません。夏は暑さに弱い傾向があります。直射日光を避け、半日陰になる場所を選びましょう。
冬越し
ムラサキハナナは強い耐寒性をもっているため、冬も屋外で育てられます。寒さに当らないと花が咲かなくなることがあり注意が必要です。地植えの場合は特に冬越し対策は必要ありません。鉢植えの場合は、軒下に移動させて管理するとよいでしょう。
育て方②植え付け・植え替え
ムラサキハナナの苗は、本葉が4~5枚になったころ20~30cm間隔で植え付けます。植え付けの適期は9~11月です。庭の土を深さ30cm程度堀り、根を傷つけないようにしましょう。鉢植えにする際は、深めの鉢を選び植え付けます。一年草のため植え替えの必要はありませんが、土の改良が必要な場合に一緒に植え替えるとよいでしょう。
育て方③用土
植え付けの際の用土は、あまり気にしなくてよいです。野生化する生命力のある植物のため、庭の土をそのまま使って植え付けても問題ありません。深く掘った土に腐葉土を少し混ぜ込む程度がおすすめです。鉢植えの場合は、小粒赤玉土7、腐葉土3ほどの割合で混ぜましょう。水はけをよくすることが大切です。
育て方④肥料・水やり
ムラサキハナナを地植えにした場合は、特に水やりの必要はありません。降雨のみで元気に育ちます。ただし、夏の猛暑で元気がないときは水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。また、肥料もあまり必要ありません。植え付けの際に少量の緩効性肥料を混ぜるだけで十分です。肥料が多いと、逆に花つきが悪くなるため気をつけましょう。
育て方⑤病気・害虫
ムラサキハナナは、病気や害虫にもあまり気をつける必要はありません。しかし、ハモグリバエとアブラムシがつく場合があります。特にハモグリバエの幼虫は、葉の内部を蛇行して食べ尽くします。発生すると食べられた部分の色が抜けて白く絵が描かれたように見えるため、あらかじめオルトラン粒剤を撒いておくと安心です。
次のページで「ムラサキハナナの増やし方」をご紹介します。種まきにチャレンジしてみましょう!
ムラサキハナナは、やせた土地でも育ちます。特に土質も選ばない強い植物です。