春植え球根12選！夏咲き・秋咲きなど開花時期別に人気品種を紹介！

ゼフィランサスは、北米から中南米に分布するヒガンバナ科の可憐な花です。日本には江戸時代後期に伝わったといわれています。つつましやかな6枚の花弁が、雨が続いたあとに開くのが特徴で、別名はレインリリーです。耐寒性があり、植えっぱなしでも育ちます。

ゼフィランサスとして最も普及しているのはペルー原産の「タマスダレ」という白い花で、春植えで秋咲きの品種です。その他、ピンク色の「サフランモドキ」や黄花品種の「シトリナ（キバナサフランモドキ）」が知られています。こちらは、夏から秋にかけて咲きます。

皇帝ダリアは、中米原産の短日植物です。草丈が2m以上に伸び、日が短くなると花芽をつけ始めます。秋空にそびえてピンク色の美しい花を咲かせ、12月頃まで咲くこともありますが、霜に弱いです。茎の挿し木で増やしやすいのも特徴ですね。

園芸品種はまだそれほど多くなく、藤色がかったピンク色の一重咲き原種が人気で多く流通しています。白い花の八重咲き品種には、「ホワイトエンジェル」「カリフォルニアエンジェル」があります。

キルタンサスは南アフリカに自生する球根植物です。まっすぐ伸びた茎に筒状の細長い小さな花を咲かせ、ほのかにフルーツ系のよい香りがします。耐寒性があり、植えっぱなしでもよく育ちます。かつては切り花が出回る程度でしたが、ガーデニングがブームになってから球根も流通するようになりました。

キルタンサスには、春咲き、夏咲き、秋咲き、冬咲きのそれぞれの種類があります。春植えに適しているのは「マッケニー」という種類で、冬から春に開花します。花色は、白、赤、ピンクなどがあり、赤花の「マッケニースカーレット」はよく香る品種です、

植えっぱなしでいい球根を庭に植えておけば、つい忘れていても季節がくると自然に咲いてくれます。球根はプランター栽培もできるため、窓際に置いたりベランダに並べたり、玄関ポーチを飾るなどして、さまざまなガーデニングが楽しめますね。