アブラコウモリのふん
アブラコウモリが家に住みついていることがわかれば、早急に撃退対策が必要です。アブラコウモリのふんは、ゴツゴツといびつな形をしていて、長さは5mm~1cm程度です。そこで他の動物のフンとの見分け方や、コウモリのふんの特徴、危険性について説明します。
ネズミのふんとの違い
よく間違えられるのは、ネズミのふんです。コウモリは昆虫を食べるので、ふんはパサパサ乾燥していて崩れやすい特徴があります。一方ネズミは昆虫だけでなく、食物繊維を多く含む雑穀や野菜なども食べるため、ネズミのふんは硬く崩れにくいです。
アブラコウモリのふんは危険
アブラコウモリのふんは、崩れやすいという特徴があるため、乾燥により風化していきます。目には見えないような細かな粒子の粉塵を吸い込むと、肺の病気やアレルギー症状を引き起こす危険性があります。コウモリだけでなく、コウモリのふんにも病原菌があるため、的確な方法で対処し、消毒・殺菌することが大切です。
アブラコウモリのふんを掃除する方法
アブラコウモリのふんを見つけたまま放置してはいけません。そこで自分でコウモリのふんを除去する場合に、気をつけたいポイントを紹介します。ふんの除去とともに、コウモリを追い出し、帰ってこれないようにしておくことが、次なるふんの被害をなくすために大切です。市販されているコウモリ避けのグッズもあわせて利用してみましょう。
準備するもの
ふんの掃除をするときには、次のものを準備しておきましょう。
- ゴム手袋
- マスク
- ゴーグル
- 帽子
- 捨ててもよい服装
- ほうき
- ちり取り
- ビニール袋
- 殺菌剤
- 消毒液
- 雑巾など
ふんを掃除する手順とポイント
コウモリのふんの掃除で気をつけたいポイントや手順を紹介します。
①アブラコウモリがいないことを確認する
アブラコウモリがいると、作業中に暴れる危険性があります。コウモリのいない時間帯、もしくはコウモリを追い出した後に作業をしましょう。
②ふんを集めてビニール袋へ入れる
ふんを入れた袋に穴を開けてしまわないように、できるだけ粉塵をまき散らさず丁寧に作業しましょう。ふんを新聞紙などに包み、袋を二重にするのもおすすめです。
③除菌・殺菌をする
フンをちり取りやほうきで集めたら、消毒液や殺菌剤を吹きかけて、雑巾で拭いていきましょう。この時も粉塵が巻き上がらないように、慎重に作業します。
④掃除が終わったらうがい手洗いをする
コウモリのフンや雑菌がついた可能性のあるものは、捨てることをおすすめします。また手洗いうがいとアルコール消毒で殺菌しておきましょう。
アブラコウモリ避け対策
アブラコウモリはスッとした臭いを嫌うので、ハッカ油や天然ハーブの成分でできたスプレーや煙材が販売されています。さらにコウモリを戻らせないためには、隙間を埋めるシーリング材や網目の細かいネットで出入り口を防ぐのがよいでしょう。コウモリは、捕獲したり退治したりできない動物です。追い出し、寄せ付けないために、使用上の注意点を守りながら活用しましょう。
まとめ
アブラコウモリは、軒下やベランダなど思わぬところに住みつき生活しています。そのふんに集まるばい菌から病気にかからないためにも、ポイントをおさえて掃除をしましょう。コウモリに住みつかれないことが、ふんの被害を無くす一番の方法ですが、難しいと思ったら無理をせず、専門家や業者にお願いすることをおすすめします。清潔な環境で快適に生活しましょう。
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