コクワとは?実・つるの特徴や育て方、剪定方法・仕立て方まで紹介!

コクワとは?実・つるの特徴や育て方、剪定方法・仕立て方まで紹介!

コクワは「ベビーキウイ」や「サルナシ」とも呼ばれ、秋になると淡い黄緑色の果実をつけるのが特徴です。コクワの実の断面はキウイフルーツのような見た目をしており、ジャムや果実酒などに加工して食べられています。そんなコクワの、剪定時期や仕立て方について紹介します。

記事の目次

  1. 1.コクワとは
  2. 2.コクワの特徴
  3. 3.コクワの育て方
  4. 4.コクワのレシピ
  5. 5.まとめ

コクワの育て方

コクワは耐暑性や耐寒性が強く、地植えでも冬越しや夏越しが可能なため、日本全国に広く自生している植物です。「サルナシ」とも呼ばれ、猿が梨と間違えて食べてしまうほどおいしい実をつけます。ぜひ自宅で栽培して、ジャムや果実酒に加工してみてはいかがでしょうか?そんなコクワの育て方や剪定方法、仕立て方などを紹介します。

育て方①環境

コクワは、日光をたくさん浴びて育てると甘くておいしい実が収穫できます。地植えでも鉢植えでも、日当たりのよい場所で育てましょう。つる性の植物のため、近くにほかの木があると巻きついてしまう恐れがあるため、コクワの誘引する支柱などを立てておきましょう。耐暑性や耐寒性が強く、対策を行わなくても冬越しや夏越しが可能です。

育て方②用土

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コクワは、水はけと水もちのよさを両方兼ね備えた用土で育てましょう。園芸店やホームセンターなどで市販されている、野菜用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒7に腐葉土3をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。地植えにする用土が粘土質の場合は、腐葉土を加えてよく耕してから植え付けるのがポイントです。

育て方③植え付け

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コクワの植え付けは12月〜3月に行います。コクワは「雌雄異株」と「雌雄同株」の2種類の苗があるのが特徴です。雌雄同株の場合は、1本だけ植え付けても花を咲かせて実をつけます。しかし、雌雄異株の場合は「雄株」と「雌株」を両方植え付けて受粉をしないと実がなりません。そのため、簡単に育てるには「雌雄同株」の苗を選ぶのがおすすめです。

コクワの仕立て方

植え付けと同時に、つるを絡ませていく支柱を株元に立てておきましょう。コクワは自立ができないため、早めに支柱を立ててください。また、実をつけると重さも出てきます。しっかりとした太さのある支柱を使って仕立てていくのがポイントです。実にたっぷりと太陽の光が当たるようにつるを誘導して仕立てていきましょう。

育て方④植え替え

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コクワを地植えで育てている場合は、植え替えの必要はありません。しかし、鉢植えの場合は根詰まりを防ぐために2年〜3年に1回、植え替えましょう。根を傷つけないように丁寧に掘り起こし、根についている古い土を落としていきます。ひと回り大きな鉢に新しい用土を入れて植え替えてから、水をたっぷりと与えてください。

育て方⑤水やり

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地植えの場合は雨水のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし、雨が降らない日が続き、地面があまりにも乾燥しすぎているようならば、様子をみながら水を与えてください。鉢植えの場合は土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出る程度にしっかりと水やりをしましょう。

育て方⑥肥料

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地植えの場合は2月と10月、鉢植えの場合は2月と7月と10月に肥料を与えます。用土への栄養補給と土壌の質を保つために「有機肥料」を施してください。また、植え付けの用土に速効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。

育て方⑦剪定

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コクワの剪定は落葉期に行うのがポイントです。12月〜2月にかけて、伸びすぎた茎や込み入っている部分を切り戻し剪定していきましょう。余分な茎を減らすと、株全体に太陽の光が当たりおいしい実をつけてくれます。花が咲いた部分には新芽が出ないため、実をつけたい場合は茎をやや長めに残し、新芽を剪定してしまわないように注意してください。

育て方⑧病害虫

コクワは比較的丈夫な植物で、病気や害虫被害を受けにくいのが魅力です。野山に自生しているほど強い植物のため、家庭菜園で育てる場合でも、とくに注意する病気や害虫被害はありません。

次のページでは、レシピをご紹介します。

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コクワのレシピ

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