もやしとは?
そもそも「もやし」ってなに?
安価で美味しい野菜「もやし」
日本のスーパーやコンビニなど、至る所で販売されており、私たちの食卓で日常的に楽しまれている野菜の一つ「もやし」。他の野菜と比べ他時のあの値段の安さ、シャキシャキした食感の美味しさ、いろいろな食事に使うことができる便利さは、他には類をみない野菜の一つですよね。
もやしってなんの種子?
そんなもやしを何気なくスーパーで購入し、食べている私たちですが、もやしってなんの種子が育ったものなのかご存知ですか?一般的に豆や麦の種を暗い場所で人工的に発芽させ、成長させたものが「もやし」です。
もやしはこうして作られている!
豆や麦を種として土に蒔くと、成長して豆や麦がなります。しかし、これらをもやしとして育てるときは、光に一切当てずに暗いところで発芽・成長させます。そうすることによって、葉や根が力強く成長しない代わりに光を求めて茎の部分が長く成長していきます。このようにしてあの細長くシャキシャキした食感のもやしは作られています。
もやしの種類
日本のスーパーマーケットで販売されているもやしは、「豆もやし」がほとんどで、その豆もやしも「緑豆」「黒豆(ブラックマッペ)」「大豆」の3種類の豆から育てたものに分けることができます。
緑豆もやし
日本のスーパーでお見かけする約9割はこの「緑豆もやし」です。味に癖がなく、みずみずしい一方で、長時間加熱すると食感が失われてしまうのが緑豆もやしの特徴です。さっと炒めたり茹でた時に残るシャキシャキ感が美味しく、日常的に楽しまれているもやしの代表格といえるでしょう。
黒豆もやし(ブラックマッペ)
「黒豆もやし(ブラックマッペ)」は、緑豆もやしに比べて細く、味に少し癖と甘みがあることが特徴です。加熱調理しても食感が損なわれにくいため、さまざまな料理に使われています。特に関西地方では人気があり、鉄板焼きやお好み焼き、焼きそばにもやしをいれる時に使われるのは、この黒豆もやしが一般的です。
大豆もやし
名前に「大豆」とつく通り、大豆の種を発芽させたものです。成長後も大豆特有の大きな豆の部分が残っているため、食べ応えのある食感がとても人気です。スーパーで大豆もやしは販売されていないことが多く、販売されていても緑豆もやしよりも値段が高い傾向があります。中国料理や韓国料理でよく使われ、日本でも有名なビビンバのもやしナムルに使われるのは、この大豆もやしが一般的です。
もやしの自家栽培は簡単?
もやしは買うもの?それとも育てるもの?
ガーデンニングブームでさまざまな野菜が作られている中、もやしには「作るもの」ではなく「買うもの」という印象がありませんか?とても安くどこでも購入可能なことがそうさせていることの背景にあると考えられます。
とっても簡単自家栽培!
「買う」イメージの強いもやしですが、実は作り方さえ知っていれば、家で簡単に作ることができる野菜の一つなんです。しかも数日から一週間で育つことに加えて、作り方によっては土や光も使わずに新鮮なもやし作って食べることが可能です。
もやしを育てる適性時期は?
日本のスーパーで一年中、そしてどこの地域でももやしが販売されていることから想像できるように、もやしは一年を通して室内で育てることができる野菜です。だだし、季節や温度によって成長の速度は変わり、温度が高ければ成長は早く、逆に低ければゆっくり成長していきます。
もやし作りの難易度は?
もやし作りは、特別な道具を揃える必要や特別な知識を必要とするわけではありませんので、初心者でも楽しみながら始めることができます。もやし作りにおける注意点さえしっかり守れば、家でもやしを作った経験がなくてもきっと美味しいもやしを育てて食べることができますよ!
もやしの自家栽培のやり方
もやしの作り方は大きく分けて次の3通りがあります。
- 「瓶中栽培」土も光もいらない一番簡単でおすすめの作り方
- 「水耕栽培」名前の通り土は使わず、水の中で育てる作り方
- 「土耕栽培」土といっても粗めの軽石を使って光も使いながら育てる作り方
今回挑戦する育て方
今回は一番簡単でおすすめの作り方「瓶中栽培」と、長くて綺麗なもやしが育てられる「水耕栽培」をご紹介していきます。
次ページで、まずは、瓶中栽培を解説するよ!
出典:写真AC