蘿蔔(すずしろ)とは?春の七草ともされる食材の効能や食べ方をご紹介!

蘿蔔(すずしろ)とは?春の七草ともされる食材の効能や食べ方をご紹介!

昔から春の七草のひとつに数えられる、蘿蔔(すずしろ)。春の七草以外ではあまり聞いたことのない名前ですが、じつは現代の私たちにも身近な植物なのです。その蘿蔔の名前の由来から、栄養や効能、さらには美味しい蘿蔔の見分け方、食べ方まで、くわしくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.蘿蔔(すずしろ)とは
  2. 2.蘿蔔(すずしろ)の名前の由来
  3. 3.蘿蔔(すずしろ)の栄養と効能
  4. 4.蘿蔔(すずしろ)の美味しい食べ方を紹介!
  5. 5.葉も利用しよう
  6. 6.美味しい蘿蔔の見分け方
  7. 7.蘿蔔(すずしろ)に花は咲く?
  8. 8.まとめ

蘿蔔(すずしろ)とは

出典:写真AC

大根の別名

蘿蔔(すずしろ)とは、春の七草のひとつで、大根の古い呼び名です。春の七草は「せり ごぎょう なづな たびらこ ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ」という和歌を由来としています。正月を過ぎた一月七日に、春の七草を入れた七草がゆを食するのは、日本の伝統行事のひとつです。古来から行われていた「若菜摘み」の風習がその起源といわれています。

蘿蔔(すずしろ)の名前の由来

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蘿蔔(すずしろ)は「清白」(すずしろ)とも表記されます。この名前の由来は、大根の根が白く清々しいことから。現在のようにダイコンという名前が一般的になったのは江戸時代からで、これは大根(おおね)を音読みしたものです。大根(おおね)の名前は、もちろん、その大きな白い根っこが由来となっています。

蘿蔔(すずしろ)の栄養と効能

効能豊かな健康野菜

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昔から「大根おろしに医者いらず」とか、「大根ある家に胃病なし」などと言われ、大根は体に大変よい効能のある野菜とされてきました。大根の白い根の部分に消化酵素とビタミンCが豊富に含まれ、胃腸にやさしい食べ物であることが経験的に知られていたのです。また、葉のほうも栄養満点な野菜です。しかし、食べ方によっては十分な効能が得られない場合もあります。ここでは、大根の効能と、効果的な食べ方をご紹介しましょう。

消化酵素を含んでいる

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大根にはジアスターゼ、リパーゼ、プロテアーゼなど、数種の消化酵素が含まれており、その効能で消化を助け、胃腸の働きを改善してくれます。食欲不振、胃もたれ、胸やけに有効です。俗に、ヘタな役者のことを「大根役者」といいますが、その由来はこういった大根の効能からきた言葉。ただ、この消化酵素は熱に弱いため、効能を生かすためには、生食がベストな食べ方といえます。

ビタミンCが豊富

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大根には豊富なビタミンCが含まれ、その効能を生かすには生で食べるのが一番効果的です。ビタミンCは、健康を保つうえでは欠かせないビタミン。しかし、体内では作ることができず、蓄積もできないため、毎日こまめに摂取しなければなりません。大根のビタミンCは、皮のほうにより多く含まれていますので、すりおろす時はぜひ、皮つきのまますりおろしましょう。

大根おろしヨーグルトが話題に

最近、アンチエイジングに敏感な人たちの間で、大根おろしヨーグルトが話題です。大根おろしヨーグルトとは、大根おろしにヨーグルトとハチミツをかけたもの。整腸作用が抜群で、便秘解消に効果がある組み合わせです。しかもこの食べ方なら、料理の付け合わせに時々食べるのではなく、もっと積極的に大根おろしを生活に取り入れられそうですね。

大根の葉の栄養価は?

大根畑
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蘿蔔、つまり大根は、その名の通り大きく肥大した白い根の部分を、主に食します。しかし、捨ててしまうことの多い葉っぱの部分には、じつはより多くの栄養が含まれています。白い根の部分と比べてみましょう。

カルシュウム

可食部100グラムあたりのカルシュウムは、根の部分で24mg、しかし葉の部分は260mgと、約10倍になっています。パセリが290mg、小松菜が170mgですから、野菜の中ではかなり高い含有量といえるでしょう。

鉄分

鉄分はさらに豊富です。可食部100グラムあたりの鉄分は、根の部分が0.2mgなのにたいして、葉の部分は3.1mg。約15倍です。大根葉に含まれる鉄分は非ヘム鉄ですから、ビタミンCや動物性たんぱく質と一緒に摂ると吸収率がアップします。

βカロテン

大根の根のほうには含まれないのに、葉には豊富に含まれているのが、βカロテンです。可食部100グラムあたり3900ugと、小松菜より高い栄養価です。βカロテンには抗酸化作用があり、アンチエイジングに効果がある栄養素です。βカロテンは油と一緒に摂ると吸収率がアップします。

蘿蔔(すずしろ)の美味しい食べ方を紹介!

出典:写真AC

いろいろな料理に使えて、用途の広い大根ですが、ちょっとした使い方のコツを知っておくとさらに便利に使い切ることができますよ。1本使いきるためのポイントや美味しい食べ方を紹介します。

美味しい食べ方ポイント&裏ワザ

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大根の保存方法

葉付き大根を買ってきたら、すぐに葉と根を切り分けましょう。葉をつけたままにしておくと、葉のほうに養分や水分がいくので、根がスカスカになってしまいます。根の部分は、新聞紙で包んで冷蔵庫へいれて3~4日で使いきるのがベストです。

大根の下ゆでには米のとぎ汁を

大根を下ゆでするときは、米のとぎ汁を使います。米のとぎ汁がないときは、米粒を数粒お湯の中に入れてます。こうすることで、アクが抜け上品な味に仕上がります。ゆでた後は一度水にさらすと、とぎ汁のにおいが残りません。

大根を冷凍する

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1本丸ごと買ってきた大根を、輪切りやいちょう切りに切り分けます。それを保存袋に入れて冷凍庫でフリージングします。凍らせた大根は、凍ったまま煮物などに使います。凍らせることで中の成分が分離して、味がしみ込みやすくなるのです。時短になるうえ、いつでも取り出して使うことができます。

大根おろしも冷凍で

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大根おろしも袋に入れて冷凍できます。この場合は自然解凍して使います。フードプロセッサーを使えば一度にたくさんの大根おろしができますから、袋に入れて、板状に平たくして冷凍しておきましょう。使う分だけ割って取り出せば、いつでも大根おろしを食卓に乗せることができます。

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葉も利用しよう

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