ネコヤナギの種類
ネコヤナギには、変異種も含めてさまざまな種類があります。花穂の色がピンクや黒のものや、あまり見かけることのない珍しい種類のものもありますよ。
銀猫
一般的によく見かけられるのは「銀猫」という品種です。花芽はしっとりとしたシルバーで、白くふわふわとした花穂に育ちます。庭木や生け花などにも使用される、メジャーな品種です。
アカメヤナギ
アカメヤナギは、花穂が赤いタイプのネコヤナギです。銀猫と同じように、庭木にしたり、生け花に使用されたりするなど人気が高い品種です。花穂は、つぼみのときはつやつやとしたシルバーですが、開くにつれて赤みが増していきます。
ピンクネコヤナギ
ピンクネコヤナギは、花穂がピンク色に色づく品種です。華やかな見た目と愛らしさから、フラワーアレジメントや生け花によく使用されます。
黒ネコヤナギ
黒ネコヤナギは、花穂が黒色の品種です。ネコヤナギの突然変異種といわれており、雄株のみが確認されています。通常のネコヤナギのように、ふわふわとした花穂ではなくしっとりとしており、やや小さめです。通常のネコヤナギとは違った、シックな魅力がありますね。
ゴールデンネコヤナギ
ゴールデンネコヤナギは、樹皮の色がゴールド、花穂は黄緑色のとても珍しい品種です。樹皮も花穂も明るい色で、目に鮮やかに映ります。通常のネコヤナギよりもひと回り小さいため、鉢植えや切り花でも楽しめます。開花時期が半月ほどずれることも特徴です。
ハイネコヤナギ
ハイネコヤナギは、別名を「シダレネコヤナギ」ともいいます。枝が細く、しだれているタイプのネコヤナギです。
四万十ネコヤナギ
日本の四国、四万十川に自生するネコヤナギです。樹高が30cmほどしかない小さな品種のため、盆栽などにして楽しめます。
ボタニ子
ネコヤナギの育て方
育て方①栽培環境
ネコヤナギは川辺に咲くこともあり、水気と日光の両方を好みます。自生できる強さがある植物で、土はあまり選びません。乾燥に弱いため、庭などに植えるときは日当たりのよい場所を選び、水やりを欠かさずにしましょう。
育て方②植え付け・植え替え
ネコヤナギの植え付け、植え替えの時期は、葉っぱの落ちた11~3月頃が適期です。
植え付け
ネコヤナギを鉢植えにするときは、苗よりもひと回り大きいサイズの鉢で植えましょう。地植えにする際は、根株の2倍ほどの大きさの穴を掘りそっと植えます。どちらの場合も、赤土と腐葉土を混ぜた土を使用しましょう。
植え替え
ネコヤナギは根がよく伸びる植物で、鉢植えの場合は植え替えが必要です。1年に1回、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。
育て方③水やり
ネコヤナギは乾燥に弱いため、鉢植えの場合は毎日水やりをしましょう。水をあげすぎても、枯れることはほとんどありません。地植えの場合は、雨が長期間降らないときや、夏の乾燥しやすい季節に水やりをします。
育て方④肥料
ネコヤナギの生育に肥料はほとんど必要がありません。しかし、肥料をあげると花穂のつきがよくなるため、手間でなければ与えるのもよいでしょう。肥料は、有機肥料を与えます。
育て方⑤剪定
ネコヤナギの剪定は、見苦しくなってきたときにする程度で問題ありません。剪定する場合は、古い枝から切りましょう。古い枝と若い枝の見分け方は、花穂のつきで判断します。花穂があまりついていない枝が古い枝です。枝分かれしている部分から剪定しましょう。
育て方⑥増やし方
ネコヤナギは、挿し木で簡単に増やせます。挿し木に使う枝は若い枝を使用すると成功しやすいです。季節は特に問いませんが、植物の成長の力が強くなる春~秋で行うことをおすすめします。
育て方⑦主な害虫
ネコヤナギの主な害虫は、春先に出るアブラムシがほとんどです。そのままにしておくと、木の元気がなくなってしまうため、見つけしだい駆除しましょう。
まとめ
ネコヤナギは育てるのが簡単で、見た目もかわいいため、初心者でもチャレンジしやすい植物です。花材で購入して、挿し木から育てるのもよいでしょう。育てるのが難しい方は生け花として使用したり、そのまま枝を花びんに挿したりするだけでも、ネコヤナギを身近に楽しめますよ。
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スタンダードな銀猫とはぜんぜんちがう姿だね!