ネコヤナギ(猫柳)とは?名前の由来などの特徴・見分け方や育て方を紹介!

ネコヤナギ(猫柳)とは?名前の由来などの特徴・見分け方や育て方を紹介!

ネコヤナギは、まるで猫の尻尾のようなふわふわとした花穂が特徴の落葉低木です。冬から春にかけて開花することから、春を告げる木として、古くから愛されてきました。この記事では、ネコヤナギの特徴や種類、見分け方、育て方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.ネコヤナギとは
  3. 3.ネコヤナギの見分け方
  4. 4.ネコヤナギの種類
  5. 5.ネコヤナギの育て方
  6. 6.まとめ

ネコヤナギの種類

Photo byoggiemonster

ネコヤナギには、変異種も含めてさまざまな種類があります。花穂の色がピンクや黒のものや、あまり見かけることのない珍しい種類のものもありますよ。

銀猫

一般的によく見かけられるのは「銀猫」という品種です。花芽はしっとりとしたシルバーで、白くふわふわとした花穂に育ちます。庭木や生け花などにも使用される、メジャーな品種です。

アカメヤナギ

アカメヤナギは、花穂が赤いタイプのネコヤナギです。銀猫と同じように、庭木にしたり、生け花に使用されたりするなど人気が高い品種です。花穂は、つぼみのときはつやつやとしたシルバーですが、開くにつれて赤みが増していきます。

ピンクネコヤナギ

ピンクネコヤナギは、花穂がピンク色に色づく品種です。華やかな見た目と愛らしさから、フラワーアレジメントや生け花によく使用されます。

黒ネコヤナギ

黒ネコヤナギは、花穂が黒色の品種です。ネコヤナギの突然変異種といわれており、雄株のみが確認されています。通常のネコヤナギのように、ふわふわとした花穂ではなくしっとりとしており、やや小さめです。通常のネコヤナギとは違った、シックな魅力がありますね。

ゴールデンネコヤナギ

ゴールデンネコヤナギは、樹皮の色がゴールド、花穂は黄緑色のとても珍しい品種です。樹皮も花穂も明るい色で、目に鮮やかに映ります。通常のネコヤナギよりもひと回り小さいため、鉢植えや切り花でも楽しめます。開花時期が半月ほどずれることも特徴です。

ハイネコヤナギ

ハイネコヤナギは、別名を「シダレネコヤナギ」ともいいます。枝が細く、しだれているタイプのネコヤナギです。

四万十ネコヤナギ

日本の四国、四万十川に自生するネコヤナギです。樹高が30cmほどしかない小さな品種のため、盆栽などにして楽しめます。

ボタニ子

ボタニ子

スタンダードな銀猫とはぜんぜんちがう姿だね!

ネコヤナギの育て方

育て方①栽培環境

Photo byPhotorama

ネコヤナギは川辺に咲くこともあり、水気と日光の両方を好みます。自生できる強さがある植物で、土はあまり選びません。乾燥に弱いため、庭などに植えるときは日当たりのよい場所を選び、水やりを欠かさずにしましょう。

育て方②植え付け・植え替え

ネコヤナギの植え付け、植え替えの時期は、葉っぱの落ちた11~3月頃が適期です。

植え付け

ネコヤナギを鉢植えにするときは、苗よりもひと回り大きいサイズの鉢で植えましょう。地植えにする際は、根株の2倍ほどの大きさの穴を掘りそっと植えます。どちらの場合も、赤土と腐葉土を混ぜた土を使用しましょう。

植え替え

ネコヤナギは根がよく伸びる植物で、鉢植えの場合は植え替えが必要です。1年に1回、ひと回り大きい鉢に植え替えましょう。

育て方③水やり

ネコヤナギは乾燥に弱いため、鉢植えの場合は毎日水やりをしましょう。水をあげすぎても、枯れることはほとんどありません。地植えの場合は、雨が長期間降らないときや、夏の乾燥しやすい季節に水やりをします。

育て方④肥料

ネコヤナギの生育に肥料はほとんど必要がありません。しかし、肥料をあげると花穂のつきがよくなるため、手間でなければ与えるのもよいでしょう。肥料は、有機肥料を与えます。

育て方⑤剪定

ネコヤナギの剪定は、見苦しくなってきたときにする程度で問題ありません。剪定する場合は、古い枝から切りましょう。古い枝と若い枝の見分け方は、花穂のつきで判断します。花穂があまりついていない枝が古い枝です。枝分かれしている部分から剪定しましょう。

育て方⑥増やし方

ネコヤナギは、挿し木で簡単に増やせます。挿し木に使う枝は若い枝を使用すると成功しやすいです。季節は特に問いませんが、植物の成長の力が強くなる春~秋で行うことをおすすめします。

育て方⑦主な害虫

ネコヤナギの主な害虫は、春先に出るアブラムシがほとんどです。そのままにしておくと、木の元気がなくなってしまうため、見つけしだい駆除しましょう。

まとめ

Photo by "KIUKO"

ネコヤナギは育てるのが簡単で、見た目もかわいいため、初心者でもチャレンジしやすい植物です。花材で購入して、挿し木から育てるのもよいでしょう。育てるのが難しい方は生け花として使用したり、そのまま枝を花びんに挿したりするだけでも、ネコヤナギを身近に楽しめますよ。

佐野美帆
ライター

佐野美帆

自然が好きで、よく郊外に遊びに出かけます。お茶の専門店で働いていた経験があり、紅茶を含むお茶全般とハーブの勉強をしています。また、日本文学分野での出版経験を活かし、神話や民間伝承と植物の関わりに特化した記事が得意分野です。

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