ヒナゲシの特徴と育て方!花言葉・開花時期やポピーとの違いもご紹介

ヒナゲシの特徴と育て方!花言葉・開花時期やポピーとの違いもご紹介

春のおでかけに最適な季節に見ごろを迎えるヒナゲシは、古代から愛されてきた草花です。鮮やかな薄い花びらと華奢な立ち姿が女性的美しいヒナゲシは園芸植物としても人気があります。そこで今回は、ヒナゲシの特徴や育て方にあわせて、花言葉などについて紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.ヒナゲシとは
  2. 2.ヒナゲシの特徴
  3. 3.ヒナゲシの植え方
  4. 4.ヒナゲシの育て方
  5. 5.ヒナゲシとポピー・ケシとの違い
  6. 6.まとめ

ヒナゲシの植え方

色とりどりの美しい花を咲かせるヒナゲシは、海外や国内のガーデニングでも人気の高い植物です。ヒナゲシは種まきや苗を植え付けることで増やせます。ここでは、ヒナゲシを種蒔きから植え付けまでの方法や注意点について紹介します。

栽培環境

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ヒナゲシは日の光が好きなので、日当たりのよい場所で育てましょう。また、湿気に弱くじめじめした場所だと病気にかかりやすくなってしまうので、乾燥して風通しがよく水はけのよい土を使った環境がベストです。耐寒性が強いので寒い季節でも特別な対応は必要ありません。
 

用土

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湿気を嫌うヒナゲシには、水はけと通気性のよい用土を使います。地植えの場合は花壇の土に腐葉土を混ぜて水はけをよくします。鉢植えの場合は、市販の草花用の土や赤玉土(小玉)と腐葉土を6:4で混ぜたものなどがおすすめです。また、ヒナゲシは弱アルカリ性を好むので、あらかじめ苦土石灰を土に混ぜておいてください。

種まきの方法

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ヒナゲシは根が傷つくと枯れるので、種を直播きするか育成ポットで育てから植え替えましょう。発芽温度は15~20℃で種まきに適した時期は9~10月です。用土を湿らせてから種まきをし、発芽するまでは水やりをしません。ヒナゲシの種は日光が当たらないと発芽しないので、蒔いた後は土を被せないようにしましょう。

植え替えの方法

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植え替えは、地植えの場合は本葉が6~8枚出てきたら、鉢植えの場合は本葉が2~3枚出たら行います。根を傷つけないように、土を崩さないまま植え替え作業を行ってください。花壇に植え替えるときは、株と株の間を30cmくらい開けて植えましょう。鉢植えの場合は、5~6号鉢に1株が最適です。

苗の植え付け

ホームセンターなどで販売している苗を植え付けるのに適した時期は、3~4月ごろまたは10月中旬~11月ごろです。土を崩さず、根を傷つけないよう十分注意して作業を行ってください。根を守るためにも、購入したらなるべく早く植え付けましょう。

ヒナゲシの育て方

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ヒナゲシは初心者向けの比較的育てやすい草花ですが、水やりや肥料の与え方などいくつか注意すべきポイントがあります。ここでは、ヒナゲシの育て方や手入れ方法、害虫や病気の対処法などについて解説します。

水やり

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ヒナゲシに水やりをするときには葉をめくって土に直接かけるようにしましょう。ヒナゲシは水にぬれることを嫌う植物です。とくに蕾や茎・葉などの毛が生えている部分が濡れると病気の原因になります。また、水を与えすぎると根腐れを起こすので、鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷり与えるようにし、地植えの場合は自然の雨だけで大丈夫です。

肥料

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ヒナゲシは肥料が多すぎると、根腐れを起こしたりうまく開花しなくなったりしてしまいます。地植えの場合は、用土にあらかじめ緩効性化成肥料を混ぜておきましょう。市販の草花用の土を使った場合は肥料が入っているので混ぜるは必要はありません。追肥は鉢植えのみで、花茎が伸びてくる時期に液体肥料を与えてください。

花がら摘み

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ヒナゲシの花がらは、種を作りたくない場合はこまめに摘み取りましょう。ヒナゲシは、種をつけると栄養が種のほうにいって次の花が開花しなくなります。花がらを摘み取ることでほかの花にも十分栄養が行き渡り開花時期が伸びるのです。花がらは花がついている根元の部分から切り落としてください。

病気・害虫

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ヒナゲシがかかりやすい病気は、発芽後すぐカビによって茎が腐敗して枯れてしまう苗立枯病や灰色のカビに覆われる灰色カビ病などです。いずれも多湿によって起こる病気なので、日当たりのよい場所で乾燥気味に管理して予防してください。また、蕾や新芽にアブラムシがつくことがあるので見つけたら殺虫剤で駆除しましょう。

ヒナゲシとポピー・ケシとの違い

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ケシ属の植物の仲間には、観賞用のポピーと麻薬の原料となるケシがあります。現在の日本の法律では麻薬の原料となるケシは栽培などが禁止となっていますが、見た目はポピーとよく似ているので不安になる人もいるかもしれません。ここでは、ポピーとケシの見分け方などについて解説します。

ポピーとは

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ポピーとは、ケシ科ケシ属の植物の総称です。しかし現在の日本では麻薬の原料となるものと区別するため、園芸用として育てられる安全なケシ属の植物の総称として用いられています。ポピーの仲間には、ヒナゲシ・アイスランドポピー・カリフォルニアポピー(和名:花菱草)・オリエンタルポピー(和名:鬼芥子)などがあります。

ケシとは

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ケシとは、日本の法律上麻薬の原料となる危険なケシ属の植物のことです。日本で栽培が禁止されているのはアツミゲシとハカマオニゲシで、これらの未熟な果実に傷をつけて採取する白い液体を乾燥させたものがアヘンです。さらにアヘンを化学合成すると、ヘロインやモルヒネになります。モルヒネは鎮痛鎮静剤としても使われています。

見分け方

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  • ポピーには、蕾や葉や茎に毛が生えている
  • 葉の形が、ポピーの方が細長くて深い切れ込みが入っている
  • 危険なケシは葉が平たくて太く、茎に直接ついている
  • 危険なケシのほうが草丈が高い

日本で販売されている種類のケシは安全なものだけです。しかし、オリエンタルポピーとハカマオニゲシはよく似ているので、間違えて栽培途中でオリエンタルポピーを捨ててしまう人もいるようです。これらの違いをよく観察してきちんと育ててください。

まとめ

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ヒナゲシは、梅雨入り前の爽やかな季節に華麗な花を咲かせて私たちの目を楽しませてくれる園芸植物です。水やりの加減に注意が必要なので、種から育てるのは初心者の方には少し難しいかもしれません。しかしポイントを抑えれば上手に花を咲かせられるので、ぜひお家でも育ててみてください。

ayamasa2223
ライター

ayamasa2223

植物が好きでプランターでのお花や野菜の栽培の勉強中です。どうぞよろしくお願いします。

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