イカリソウの概要
観賞価値が高い山野草
イカリソウ(碇草)はイカリソウ属の落葉多年草です。日本では主に、東北地方以南の太平洋側や四国などの山野や雑木林に自生しています。イカリソウ属の植物は25種類ほどがアジアやヨーロッパに分布しています。日本で自生している種類は観賞価値の高いものや、変異種および自然雑種が多いことから、さまざまな品種が選別・栽培されました。その結果、交配育種も増えています。
漢方・生薬になる
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イカリソウエキス配合の市販品もある
イカリソウに含まれているイカリインという成分には、強壮・強精効果や利尿作用があるとされています。中国の漢方では、精力増強の効能を持つといわれる生薬「淫羊霍(いんようかく)」として有名です。日本でも、イカリソウのエキスが配合された滋養強壮剤や漢方薬、薬用酒が多く販売されています。
園芸店で販売されている苗は、あくまでも観賞用として栽培されているものですので、漢方・生薬向きではありません。注意してくださいね。
園芸用の苗は、病気や害虫対策、消毒のために農薬をたくさん使われているから、食用・薬用には向いていないんだ。
どうしても漢方・生薬として使いたい場合は、食用として栽培された苗を、信頼できる店で確認してから購入しましょう。
イカリソウの基本データ
学名 | Epimedium |
科名 | メギ科 |
属名 | イカリソウ属 |
和名 | イカリソウ(碇草/錨草) |
別名 | サンシクヨウソウ(三枝九葉草)、インヨウカク(淫羊霍:中国名・生薬名) |
原産地 | 東アジア、北アフリカ、南ヨーロッパ |
草丈・樹高 | 30cm~50cm |
開花時期 | 4月~5月 |
花色 | 白、ピンク、赤紫、黄色 |
イカリソウの特徴
特徴①独特の形状の花
イカリソウの最大の特徴は、名前の由来にもなっている独特の花形です。尖った4枚の花びらが反り返った様子が、船のイカリ(碇・錨)に似ていることからこの名前がつけられました。日本人に古くから愛されてきた山野草でもあり、茶花や鉢花として親しまれてきた歴史も持っています。
特徴②葉の展開も独特
イカリソウの葉は、花が終わった後に展開するのが特徴です。生え方も独特で、3つに枝分かれした先に3つの葉をつけます。このことから「三枝九葉草」という別名がつけられています。全体的に卵のような形をしており、縁に細かいギザギザがついていることと、裏面に毛が生えていることも大きな特徴でしょう。
特徴③分類や種の特定が難しい
前述したように、イカリソウは自然交配や変異種、地域による個体差などにより、植物学上は同一の種類でも、微妙な違いが生じやすい植物です。そのためプロでも正確な分類や種の特定が難しいといわれています。近年では人工的交配種も誕生しており、ますます分類や種の特定は難しくなるでしょう。
次のページでは、イカリソウの種類・品種と効果・効能をご紹介します。
もともと日本には約6種類が自生していたんだ。だけど自然交配種や変異種の登場で、分類や種類の特定が難しくなっているよ。