【完全版】ゴーヤの育て方・栽培方法!絶対に失敗しないためのコツを解説

【完全版】ゴーヤの育て方・栽培方法!絶対に失敗しないためのコツを解説

ゴーヤは栄養価が高く育て方も容易で、近年家庭菜園でとても人気があります。また、ベランダなどのグリーンカーテンとしても活躍する、一石二鳥の野菜でもあります。そんな家庭菜園で人気のゴーヤの育て方について、詳しく見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.はじめに
  2. 2.ゴーヤの育て方①苗作り
  3. 3.ゴーヤの育て方②土づくり
  4. 4.ゴーヤの育て方③苗の植え付け
  5. 5.ゴーヤの育て方④日々の管理
  6. 6.ゴーヤの育て方⑤収穫
  7. 7.グリーンカーテンとしての育て方
  8. 8.まとめ

はじめに

フリー写真素材ぱくたそ

ゴーヤは栄養価が高く、近年健康野菜として注目されています。また病害虫に強くて育てやすく、ベランダなどのグリーンカーテンにも利用できるため、家庭菜園で人気があります。家庭菜園での苗作りから植え方、収穫までの流れを知って、うまく育ててみましょう。

ゴーヤの育て方①苗作り

ゴーヤの苗は園芸店やホームセンターなどで購入できますが、流通する品種が限られています。種から育てれば自分好みの品種を選べ、小さな苗から育てる楽しさがあるためおすすめです。もちろん、苗を購入すれば手軽に栽培を始められますよ。自身のライフスタイルにあわせて選んでください。

種まきの時期

ゴーヤは暖かい地方の野菜のため、気温が高くないと発芽させるのは難しいです。また、育苗期間中も20℃以上の温度が必要になります。保温設備のない家庭菜園では、5月以降に種まきをしましょう。あまり早い時期に種をまいても、発芽しなかったり、苗が成長しなかったりするため注意してください。

種まきの準備

市販のポリポットに、種まき用土を8分目まで入れて、水をかけて湿らせておきましょう。温度が低いと発芽しないことがあります。気温が低い時期はビニールなどでおおっておくと、土の温度が上がり発芽しやすくなります。また、ゴーヤの種は硬く発芽しづらいため、種の先端を爪切りなどで切れ込みを入れる方法もおすすめです。

種の植え方

ポリポットの用土に指先で1~2cmほどの穴をあけます。種を用土の表面と水平になるように置いたら、土をかぶせて押さえましょう。乾燥すると発芽しません。保湿のために新聞紙をかぶせ、最後に軽く水やりをして用土を落ち着かせててください。水をかけすぎてしまうと、鉢内の温度が下がってしまうため注意が必要です。

種まき後の管理方法

種をまいたポリポットは、直射日光を避けて暖かい場所で管理してください。気温が高いと、用土が乾燥しやすいため、表面が乾くようであれば水やりをします。また気温が低い場合は、発泡スチロールの箱にポリポットを入れておくと温度を高く保て、発芽率も上がります。

間引き

本葉が2~3枚に成長したら、元気のよいものを残して間引きします。その後、本葉が4~5枚に成長するまで育苗しましょう。幼い苗は水切れしやすいため、毎朝水やりを忘れないようにしてください。

ゴーヤの育て方②土づくり

Photo bysabinevanerp

苗の植え付け場所は、苗作りと同じタイミングで土づくりをして環境を整えておきましょう。苗の植え付け直前に土づくりしてしまうと、ゴーヤの成長に影響が出る場合もあります。苗の植え付け時期から逆算して土づくりをしましょう。

植え付け2週間前

ゴーヤは、酸性の土壌ではうまく育ちません。苗を植え付ける前に土壌の酸度調整をしましょう。まず、苗の植え付けの約2週間前までに、1㎡あたり苦土石灰を150~200gまいて、よく耕してください。元肥と同時に苦土石灰をまいてしまうと、アンモニアが発生することがあります。元肥をまく前に終わらせておきましょう。

植え付け1週間前

Photo byJing

苦土石灰をまいた後、1週間ほど経てば、肥料をまいてもアンモニアが発生しづらくなります。1㎡あたり堆肥を3~4kgと、化成肥料を100g前後まいて土とよく混ぜあわせるように耕しましょう。苗を植え付ける直前に肥料をまいてしまうと、肥料焼けを起こして、苗の状態が悪くなってしまう可能性があるため注意してください。

畝づくり

Photo by JIRCAS

土づくりの最後は、畝を立ててマルチを敷きましょう。幅1.2m、高さ10cmほどの畝を作ると排水性がよくなります。またゴーヤは高温を好む野菜なので、温度を高めるためにマルチを敷くのがおすすめです。マルチを敷くことにより温度を高くするだけでなく適度に保水し、泥の飛び跳ねや雑草が生えるのを防ぐなど、メリットがたくさんあります。

ゴーヤの育て方③苗の植え付け

苗が順調に育ってきたら、いよいよ植え付けです。丈夫なゴーヤも植え替え直後は調子を崩しやすいため、丁寧に作業してください。

植え付けの時期

Photo by けんたま/KENTAMA

地域にもよりますが、ゴーヤの苗の植え付け時期は5月の後半~6月の前半の、遅霜の心配がなくなったころです。園芸店などでは4月ごろから苗が販売されていることがありますが、気温が低い時期に購入するのはおすすめできません。早い時期に苗を購入してしまった場合は、一回り大きなポットに植え替えて、しばらく育苗しましょう。

植え付け前日

Photo by sorarium

ゴーヤの苗を植え付ける前日に、あらかじめ植え穴を掘ってたっぷりの水やりをします。前日に水やりをして、植え付け直後の地温の低下を防ぎましょう。暖かい環境が、好きなゴーヤの苗の成長を促します。

苗の植え方

まずは苗をポリポットから丁寧に抜いてください。植え穴にあまり深く植え付けず、根鉢の表面と畝の表面が同じくらいになるよう、調整しながら植え付けます。植え付けた後は苗の根元付近を掌で押さえ、根鉢と畑の土をなじませます。天気予報を確認し、植え付け後にも寒い日がある場合は、市販のホットキャップをかけて寒さ対策をしましょう。

コンパニオンプランツを一緒に植えよう

ゴーヤの苗の植え付けの際は、コンパニオンプランツと呼ばれるゴーヤと相性のよい野菜と一緒に植え付けると、より健康に育てられます。基本の植え方は一緒で、ゴーヤのすぐ脇にネギやニラを植えるだけです。ゴーヤにつくウリハムシを遠ざけるとともに、成長を促進させる効果があります。ネギやニラが準備できれば、ぜひ試してみてください。

支柱立て

苗を植え付けた後は、つるを誘引するためになるべく早く支柱を立てましょう。支柱立ての方法にはいろいろなものがありますが、大きな実がなるゴーヤには、合掌型とよばれる方法がおすすめです。支柱を立てたら市販のきゅうりネットを張ると、つるの誘引が簡単です。

合掌型とは

合掌型は、畝の両側に支柱を斜めにさして、交差する部分をロープなどで固定する方法です。支柱の上部と中間部に横棒を渡して補強し、さらに畝の端で斜め方向にも支柱を立てて補強しましょう。

次のページでは、日々の管理方法をご紹介します!

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ゴーヤの育て方④日々の管理

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