ペチュニアとは?
ペチュニアは、南米原産のナス科・ペチュニア属の花です。本来は多年草ですが、寒さに弱いため日本では一年草として扱われています。開花時期が長く、1つでもボリュームのある株に成長することから、花壇や鉢植え、ハンギングなど、さまざまな場所で活躍します。育てやすく、種類も豊富なペチュニアは、ガーデニング初心者からベテランの方にまで人気があります。
ボタニ子
ペチュニアの花言葉は「心のやすらぎ」だよ。きれいでかわいい見た目にぴったりの花言葉だね!
ペチュニアの種類
ペチュニアには500種類ほど品種があるとされ、毎年のように新しい品種が生まれています。花色は非常に豊富で、単色からグラデーション、模様の入った品種などさまざまです。一般的な一重咲きのほかに、八重咲きの品種もあります。
種類①バカラ
種類②サフィニア
種類③スーパーチュニア・ビスタ
種類④麗花(うららか)
ボタニ子
どのペチュニアもきれいだね。まだまだたくさんの品種があるから、好きな色や形を探して、栽培に挑戦してみよう!
ペチュニア栽培の基本情報
科名 | ナス科 | 置き場所 | 日なた |
属名 | ペチュニア属 | 耐寒性/耐暑性 | やや弱い/強い |
和名 | ツクバネアサガオ | 難易度 | やさしい |
形態 | 一年草 (多年草) |
病害虫 | 灰色かび病、 アブラムシ |
草丈 | 10~30cm | 連作障害 | あり (1年程度) |
ペチュニアはナス科のため、連作障害を起こしやすい植物です。地植えでは、同じ場所にナス科の植物を続けて栽培しないように注意しましょう。
ペチュニアの栽培カレンダー
ボタニ子
ペチュニアは年に2回種まきができるよ。栽培地や品種によっても種まきの時期は違うから、栽培する種の袋を見て確認してね。
ペチュニアの育て方のポイント
ペチュニアは水やりや肥料など、基本的な栽培のポイントを守れば育てやすい花ですが、美しい形を保つためにはコツがあります。長期間きれいな花を楽しめるように、栽培を始める前にしっかりと育て方のポイントを確認しましょう。
ポイント①環境・水やり
栽培は日当たりと風通しのよい場所で行います。日照不足では花つきが悪くなるので注意しましょう。水やりは、鉢やプランター栽培では土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。花壇の場合は、真夏以外は降雨のみで水やりの必要はありません。
ボタニ子
ペチュニアの花は雨に弱いから、水やりのときも花になるべく水をかけないようにしてね。
ポイント②用土
ペチュニアは弱酸性~酸性の土壌を好むため、花壇では苦土石灰を混ぜずに土作りを行います。鉢やプランター栽培では、ペチュニア専用の用土を使用するか、赤玉土小粒6、腐葉土2、ピートモス2の割合で混ぜた用土を使用しましょう。
ポイント③肥料
肥料は10日に1回の頻度で液体肥料を与えるか、緩効性化成肥料を1カ月に1回置き肥します。花壇では元肥として、植え付けの1週間前に、緩効性化成肥料を1㎡あたり50gほど土に混ぜ込みましょう。
ポイント④摘心
摘心は植え付けの2週間後に行います。先端の芽だけをハサミで切り取りましょう。摘心をすることで花数が増え、安定してボリュームのある株になります。
ポイント⑤花がら摘み
花がら摘みはこまめに行います。花だけを取るのではなく、付け根の部分からハサミで切り取ります。そのままにしておくと見た目が悪いだけではなく、養分を取られて花つきが悪くなります。病気の原因にもなるので注意しましょう。
ボタニ子
ペチュニアはつぎつぎと咲くから花がら摘みも大変だけど、重要なポイントだから忘れずにね!
ポイント⑥切り戻し
切り戻しは梅雨の時期になる前と、8月の終わごろの株が乱れたときに行います。茎から10~15cmほどの位置で切り取りましょう。切り戻して真夏に株を休ませることで、秋にもう一度きれいな花を咲かせます。
ボタニ子
育て方のポイントは大丈夫かな?次のページでは、実際のペチュニアの種からの育て方を見てみよう!
出典:筆者撮影