トマトの水やり④花が増えてきたら
花が咲き始めたら、水やりの頻度を下げていきます。毎日こまめに観察して、水は足りているか、水不足になっていないかチェックしてください。水やりの頻度を下げるのにともなって、水不足の症状も変わってきます。トマトが必要とするタイミングで水を与え、家庭菜園の醍醐味である収穫を目指しましょう。
水不足の症状
畑の場合、朝に株を観察して、葉の先に葉つゆがついていなければ根が水を吸い上げられていない証拠なので、水やりをしましょう。土作りが難しかった畑とプランターの場合、葉の先がしおれるのが水不足の症状です。こまめに観察し、必要に応じて水やりしてください。
水やりの時間帯
水やりに向いた時間帯は、この時期でも変わりません。生育ステージ全体をとおして、午前中の涼しい時間帯がおすすめです。トマトが光合成する際に十分な水が使えるよう、午前中の涼しい時間に水やりを済ませましょう。夕方の水やりについても、これまで同様やめたほうが賢明です。
適切な水の量と頻度
植え付け後に比べれば水を与える頻度を下げる時期ですが、状態によってはこまめな水やりも必要です。とくに家庭菜園で、ベランダなどの暑くなる場所にプランターを置く場合は水不足になりがちです。葉つゆや葉のしおれ以外にも、土の中の渇きで判断して水やりしましょう。水やりをするときは、プランターや植木鉢の底から水が流れ出す程度を目安にしてください。
水やりの注意点
土の中が乾燥しているかどうかは、表面を見ただけではわかりにくいものです。見た目でよくわからないときは、道具を使うとチェックが簡単になりますよ。割り箸などの棒を刺して湿り具合を確認したり、土壌水分計(pFメーター)を利用したりして、土の中が乾燥しているかどうか確認してください。
トマトの水やり⑤実のつき始めから収穫まで
実がつき始めてからも、必要に応じて水を与えましょう。この時期は水やりをしない方法がよく知られていますが、これは難しい方法といえます。水を与えすぎれば裂果(実割れ)の原因となりますが、水やりを完全にやめると株が枯れる可能性があります。家庭菜園では、タイミングを見極めて水やりを続けるのがおすすめです。
水やりの時間帯
水やりをするなら、この時期も朝がおすすめです。もうすぐ収穫というときに株が弱ると、満足な収穫ができなくなってしまいます。夕方の水やりは、病気や根腐れなど株を弱らせる原因となります。水不足が心配な場合でも、午前中に水を与えましょう。
適切な水の量と頻度
実がつきはじめたら、これまで以上に水やりの頻度を下げる時期です。毎日・数日に1回など決まった頻度ではなく、葉先がしおれているかどうかを見てタイミングを決めましょう。水不足の症状があれば、この時期でも毎日水やりしてかまいません。量はたっぷりと、プランターなら底から水が出る程度に水を与えます。
水不足の症状
畑とプランターのどちらで栽培しているかによって、水不足の判断基準は異なります。家庭菜園でも土作りをしっかりした畑の場合、しおれても水不足とは考えません。ただし、畑でも地中深くまでの土作りができていない場合は、しおれてきたら水不足です。プランターではさらに水不足が起きやすくなるので、葉先がしおれてきたら水を与えましょう。
水やりの注意点
実がつき始めてから頻繁に水やりすると、実が割れてしまう原因となります。もちろん割れても食べられますが、きれいな状態で収穫するには水やりは控えめにしたほうがうまくいきます。ただし、完全に水やりをやめるのは上級テクニックです。家庭菜園ではトマトをよく観察し、様子に応じて水やりをしてください。
トマトをたくさん収穫しよう
株が必要とするタイミングで水を与えれば、元気でおいしいトマトの収穫を目指せます。トマトは大量の水を必要とする植物であると同時に、成長するにしたがって水やりの頻度を減らして育てる植物でもあります。こまめに観察し、美味しいトマトをたくさん収穫しましょう。
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