数珠玉とは?植物としての特徴や育て方を紹介!アクセサリーにもなる?

数珠玉とは?植物としての特徴や育て方を紹介!アクセサリーにもなる?

数珠玉でアクセサリーを作ったことはありますか?つやつやと光る玉のような数珠玉。園芸店の店頭に並ぶことはめったにありませんが、それだけに興味をお持ちの方も多いことでしょう。今回はアクササリーとしての実例を織り交ぜて、数珠玉の特徴と育て方をご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.数珠玉(じゅずだま)をご存じですか?
  2. 2.植物としての数珠玉
  3. 3.数珠玉の育て方
  4. 4.漢方としての数珠玉
  5. 5.アクセサリーとしての数珠玉
  6. 6.数珠玉の活用法
  7. 7.まとめ

数珠玉(じゅずだま)をご存じですか?

数珠玉とは

Photo by Starr Environmental

数珠玉
学名 Coix lacryma-jobi  (英名:job's tears)
属性 イネ科ジュズダマ属
分類 多年草(暖地以外では一年草)
草丈 1~2m
耐寒暑性 耐暑性:強い 耐寒性:弱い

光沢のある魅力的な数珠玉

野草として湿地や河川敷などで見かけることのある数珠玉(ジュズダマ)は、元々はインド~インドネシアの熱帯地域が原産地の植物です。昔から子どものおもちゃとしてネックレスやお手玉などに利用されてきましたので、ご存じの方もいらっしゃると思います。特徴的なのはその果実の殻の存在でしょう。光沢のある黒やグレーの玉は、誰もが手に取ってみたくなるほど魅力的です。そして数珠玉には漢方としての側面もあります。

数珠玉の名前の由来は二つある

Photo by777546

仏教が由来という説

数珠玉の名前の由来のひとつは、見た目に光沢があり、仏具として「数珠をつくる玉」として使われたことからこの名がついたという説です。一見、石のようにも見える特徴的な果実の殻はとても固く、植物とは思えないような質感です。実際に植物の数珠玉が数珠として使われることはありませんが、遠い昔の貧しい時代には使われたこともあったのかもしれませんね。

言葉の変化という説

民俗学者である柳田国男氏の説では、珠(たま)や粒を意味する古語である「ツス」や「ツシタマ」が、方言により「ズズダマ」となり「ジュズダマ」に変化したとされています。方言としては数珠玉を「ジュズゴ」「ズズゴ」などと呼んでいる地域もありますので、こちらの説にもうなずけますね。

ハトムギと数珠玉の見分け方

写真:数珠玉と見分けがつかないハトムギ

簡単な見分け方は指で潰してみること

よく間違われる、もしくは区別がつかないといわれる数珠玉とハトムギですが、簡単に見分ける特徴としては、花穂の先に上を向いて結実するのが数珠玉で、少し穂がしな垂れるようにうつむいて結実するのがハトムギです。といわれても個体差もありますので微妙なところですよね。単純な見分け方としては、果実を指で押しつぶしてみるとよいでしょう。ハトムギは柔らかいので潰れ、数珠玉は固くて指では潰せません。

植物としての数珠玉

数珠玉の葉

Photo by Starr Environmental

小型のトウモロコシのような葉

数珠玉はイネ科の植物だけあって、草だけのようすはなんとなく同じイネ科のトウモロコシの葉を思わせますね。茎は数本の株立ちとなり草丈1~2mほどの高さに成長します。たくさんの節は枝分かれし、互生の葉は幅の広い線形で濃い緑色をしています。

数珠玉の花

写真:白いモール状の部分が雌しべで、麦のような穂から黄色くのぞいているのが雄しべ

複雑な特徴のある数珠玉の花

数珠玉は雌雄同株の植物で、花穂には雌小穂と雄小穂の二種類があります。付け根の膨らんだ部分を苞葉鞘(ほうようしょう)といい、この中に雌花となる小穂が入っています。苞葉鞘の先端の麦のような穂から黄色い葯(やく)が見えますが、これが雄花となる小穂になります。まず雌小穂の中から雌しべの白くて長い柱頭だけを伸ばして受粉を終えると、それから雄小穂が開きます。これは自家受粉を避けるためだとされています。

苞葉梢が最終的に玉になる

苞葉鞘の役割は果実となる部分であるとともに、中にある種を守る鞘でもあり殻でもあります。成長過程においていろいろな呼びかたをされる部分ですが、植物としては苞葉鞘が最終的には玉と呼ばれる部分になると思っていただければよいでしょう。

数珠玉の実

玉の数は一株から1000個にも!

数珠玉の最大の特徴である玉の部分ですが、花穂の付け根にある苞葉鞘(ほうようしょう)が受粉を終えて結実すると雄花の部分が落ち、苞葉鞘は固い殻へと変化します。雌しべの出ていたほうは尖った形になり、軸のついていたほうはぽってりとした丸みのある形になります。一つの株から採れる玉の数は300~1000個ほどになるといわれています。

数珠玉の育て方

育て方のポイント

Photo by Starr Environmental

湿った環境を好む数珠玉

栽培条件としては、湿った土を好むということが第一にあげられるでしょう。株元が水に浸かっている状態でもよいぐらいです。それ以外は育て方で特筆すべきところはありません。一般的な植物と同様に、一日の半分は日に当たるようにすることと、適度な肥料分を必要とするといったところです。寒さには弱いので、実質的に一年草と考えた方がよさそうですね。

大繁殖の心配はありません

数珠玉は、扱い的には野草や雑草とされている植物なので、育て方は全くむずかしくないのですが、園芸種ではないので店頭での扱いはほとんどありません。まれに通販で種や苗を販売しているところはあるようです。また発芽率がよいので、辺りが数珠玉で埋め尽くされるのではと心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、連作障害があることや、風にのせて種子を飛ばすこともないため大繁殖することはありません。ご安心ください。

数珠玉の栽培暦

季節ごとの育て方をご紹介します。生育条件がよければ苞葉鞘も多くでき、結果的に玉の数も多く採取できるでしょう。また株分けは、真夏と寒い時期以外でしたらいつでも大丈夫です。

数珠玉の育て方
1~3月 休眠期 暖地の場合に限る
3~5月 植え付け、株分け 地植えの場合は土の状態に注意。田んぼの土が理想的な環境
4~9月 肥料 2~3週間に一度の頻度で土に埋め込む
7~10月 開花期 秋に実が成熟する
11~12月 休眠期 どうしても冬越しさせたい場合は室内で管理すること

漢方としての数珠玉

実の効能

実はハトムギと同じ美肌効果

数珠玉の実の部分は漢方では川穀(センコク)と呼ばれ、効能は利尿、解熱、美肌効果、健胃、イボに効くとされています。外見的にもハトムギと間違われることの多い数珠玉ですが、実は数珠玉が原種でハトムギはその園芸種なのです。そんなわけで採取してきた数珠玉を煎ってから固い殻を割り、麦茶と同じように煮出せばジュズダマ茶が作れます。

根の効能

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根は神経痛に

対して根の部分ですが、こちらは川穀根(センコクコン)と呼ばれ、効能として肩こり、リウマチ、神経痛に効くとされています。採取した数珠玉の根を丁寧に洗い天日で干したものを煮出していただきます。

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