カラタネオガタマの育て方
カラタネオガタマの栽培カレンダー
植え付け
植え付けは4月頃が最適
カラタネオガタマの育て方は、比較的簡単といえます。温暖な関東以南なら庭植えにできます。植え付けは、暖かくなった3月から4月頃が最適です。花後の6月から9月あたりに植え付けてもかまいません。日当たりのいい場所に植えましょう。成長がゆるやかなので、大がかりな剪定に四苦八苦することもなく、育てやすい植物です。
庭植えは、植え替えしないつもりで植える
カラタネオガタマの苗木は、日当たりがよく水はけのよい土地に植え付けます。塀や大きな木のある半日陰でも4時間程度の日照時間(西日以外)が確保できれば育ちます。植え替えを嫌いますので、植える場所をしっかり選んでおくことが肝心です。水はけと水持ちのよさを兼ね備えた土壌を好みます。粘土質の土地は掘りあげた土に腐葉土を多めに混ぜておきましょう。植え穴を掘り、堆肥など元肥を施して、根鉢を崩さずそのまま植え付けます。
鉢植えは、鉢増しの時に根をいじらない
カラタネオガタマは、鉢植えで育てることもできます。市販の培養土を使う場合は、鹿沼土か赤玉土を2割ほど混ぜると水持ちがよくなります。土の表面が乾いたら、水やりします。2、3年に一度は一回り大きな鉢への植え替えが必要になってきます。植え替えを嫌いますので、その際に根を傷つけないことが大事です。
剪定
剪定適期は花後
カラタネオガタマの剪定時期は、花が終わった直後が最適です。夏に花芽ができますので、2月に行う場合は花芽を確認しながら剪定します。
大がかりな剪定は必要なし
カラタネオガタマは、樹形のための剪定はほとんど必要ありません。自然にまとまった樹形に育ってくれます。風通しや日当たりをよくするために、重なり合った枝を剪定します。あまり大きくしたくない場合も、伸び過ぎた枝を刈りこむ程度で十分です。成長の遅い木なので、慌てて剪定しなくても大丈夫です。
水やり
庭植えのカラタネオガタマは、植え付け時以外はほとんど水やりの必要はありません。日照りが続いた時には水やりします。鉢植え栽培の場合は、表面が乾いたら水やりします。水切れを嫌いますので、夏場は気を配ってあげてください。
追肥
追肥時期は花後と寒肥
カラタネオガタマには6月頃、花後に追肥をおこない、2月から3月頃に寒肥を与えます。植え付けから5年以上経てば、痩せた土地でないならどちらか年に一度だけでも十分育ってくれます。化成肥料と油粕を施します。
庭植えのサンプル画像
こちらは植え付けてから10数年目のカラタネオガタマです。花後の簡単な剪定をした直後で、1.6m程度の樹高にとどめています。40センチほど土を盛って花壇状にした場所で、足もとにガザニアを植えています。午後4時頃には日陰になります。花後に追肥しています。しっかり寒肥を施したのは最初の数年だけでしたが、花付きは毎年良好で病気になったこともありません。
カラタネオガタマの育て方の注意点
- 植え替えを嫌う
- 耐寒性はあまりない
- 花付きをよくするために日当たりが必要
まとめ
カタタネオガタマの特徴や種類、育て方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?散歩中にほのかに香ってくると、ついあたりを探してしまう花木の一つです。気になっている花と名前が結びつくとうれしいものですよね。
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出典:写真AC