ムラサキオモトの育て方その③:肥料
ムラサキオモトは、それほど肥料を必要とする植物ではありません。春から秋にかけての生育期、月でいえば5月から9月の間に施肥すればOKです。肥料のやり方は10日に1回の周期で液肥を与えるか、あるいは2カ月に1回、緩効性肥料を与えます。肥料の種類は化成肥料がおすすめです。臭いがしないので室内栽培でも問題なく使えて、コバエの発生を予防できます。
ムラサキオモトの育て方その④:植え付け・植え替え
植え付け・植え替えの適期は?
ムラサキオモトの植え付け・植え替えの適期は5月から8月です。ただし、7月や8月に行う場合は猛暑日を避けて行ってください。生育旺盛なムラサキオモトは放っておくと、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。2年に1度、一回り大きな鉢と新しい土を用意して植え替えてくださいね。多湿が苦手な植物なので、鉢底には鉢底石を敷いて水はけをよくしておきましょう。
土・用土は?
アイリスオーヤマ 培養土 ゴールデン粒状培養土 観葉植物用 14L
参考価格: 760円
水はけのよい土を好むので、自分で土を作る場合は、赤玉土6:腐葉土2:川砂2の割合で作りましょう。市販の観葉植物用の土でもOKです。また、土の表面を化粧砂や鹿沼土などの無機質の用土でマルチングすると、コバエの発生を防ぐことができます。
ムラサキオモトの育て方その⑤:夏越しと冬越し
ムラサキオモトは日光を好む植物ですが、真夏の直射日光は苦手です。また耐寒性が低いため、屋外での冬越しが難しい植物でもあります。ここでは夏越しと冬越しのポイントを紹介しましょう。
夏越しの場合
日当たりのよい場所を好む植物ですが、真夏の直射日光にあたると葉焼けしてしまいます。夏の日中は半日陰に置いたり、室内ならカーテン越しに日に当てるという風に、日差しを和らげる工夫をしておきましょう。水やりは午前中にすると、温まった水で根を傷めてしまうので夕方から夜の間に与えるのがおすすめです。夏バテ防止策として1000倍に希釈した活力剤を、水やりの2、3回に1度のペースで与えるのもよいでしょう。
冬越しの場合
ムラサキオモトは寒さに弱く、15℃で成長が鈍り、5℃以下になると枯れてしまいます。屋外で栽培している場合は、気温が15℃前後になったら室内か温室に移動させましょう。気温が低くなると休眠するので、最低でも10℃以上の場所で管理します。水やりは土が完全に乾いた時に行ってください。保温のために暖房器具を使用する場合は、火事に注意しましょう。
ムラサキオモトの育て方その⑥:剪定(切り戻し)
ムラサキオモトは草丈が伸び過ぎると樹形が乱れてしまうので、切り戻して仕立て直します。切り戻し作業の適期は4月から5月です。この時期に株元から5cmほど残して切り戻してください。その後は日当たりのよい場所で管理すると、夏までには葉が伸びて綺麗な樹形に戻ります。
ムラサキオモトの育て方その⑦:病気・害虫対策
特にかかりやすい病気はありませんが、害虫はハダニに注意が必要です。夏の乾燥する時期に発生しやすいので、葉の裏をよく観察し、葉水をかけて乾燥を防ぎましょう。発生してしまった場合は、早急に殺虫剤を散布して駆除してください。その他に注意すべき害虫としては、アブラムシ、ナメクジ、カイガラムシ、バッタがあげられます。日頃からよく株を観察し、発生した場合は殺虫剤、あるいは捕殺で対処していきましょう。
ムラサキオモトの育て方番外:室内で育てる場合は?
ムラサキオモトを室内栽培する場合は、ハイドロカルチャーや水栽培、苔玉で育てるのもおすすめです。ハイドロカルチャーと水栽培は土を必要としないので、室内栽培で土を使うのに抵抗がある方にも向いています。ムラサキオモトは苔玉とも相性がよく、ミニ盆栽風に仕立てても楽しめます。独特の葉色が美しいムラサキオモトはインテリア性が高いので、この3つの方法で育てると素敵な部屋のアクセントにもなりますよ。
ムラサキオモトの増やし方
ここではムラサキオモトの増やし方について紹介します。植物を増やす方法は挿し木や株分け、接ぎ木など複数ありますが、ムラサキオモトは挿し木や株分けで増やす方法が一般的です。それぞれの仕方については下記をご覧ください。
増やし方その①:挿し木
挿し木の適期は5月から7月です。切り戻し作業のついでに行うと効率的でしょう。株から10cmくらい切り取って挿し穂として、下の1、2節分の葉を除去します。清潔な用土に取った葉の節が埋まるように挿し、発根するまでは乾燥しないように日陰で管理しましょう。発根後は日当たりのよい場所に移動させて育てます。
増やし方その②:株分け
植え替えを兼ねて行うのがおすすめです。まずは鉢から株を抜き、古い土を洗い落として子株を切り分けます。湿ったままだと根の傷口から腐ってしまうこともあるので、しばらく風通しのよい日陰に置いて、切り口をきちんと乾かしてから植え替えましょう。根の出ている子株はそのまま植え付け、根が出ていない子株は発根するまで川砂に挿し、発根したら根を傷めないように丁寧に植え替えます。
まとめ
個性的な美しさを持つムラサキオモトは、とてもインテリア性の高い観葉植物です。上手に育てて、庭やお部屋を飾る素敵なアクセントとして活用してくださいね。
- 1
- 2