アボカドを食べるタイミングとは?
アボカドの食べごろを見極めよう
買ってきたアボカドは数日かけて追熟させ、皮の色や皮の内側の果肉が柔らかいかを見ながらタイミングを計りましょう。わかりやすのは、皮の色の変化です。まず濃い緑色になり、やがて黒っぽくなっていきます。表面を押してみると適度な弾力があり、半分に切ると果肉がクリーム色をしているのが最もおいしい状態です。
ボタニ子
ボタ爺
果肉が硬く感じたときは、電子レンジで1分ほど加熱すると柔らかい状態になるんじゃ!
食べごろのシールを参考に
商品や店舗によっては、アボカドに食べごろの目安がわかるシールが貼ってあります。自分流の見分け方よりもわかりやすいため、シールがある場合は積極的に活用するとよいでしょう。シールの色と追熟した皮が同じ色になったら、食べごろの目安です。
アボカドの追熟方法
追熟に適正な環境とは?
まだ緑色のアボカドを追熟させるときは、常温の室内に置いておきます。追熟で重要なのが温度です。適温は18~24℃の環境で、気温が高いほど早く成熟します。気温が4~5℃の冷蔵庫内のような環境では、うまく追熟が進みません。しかし、27℃を超える夏場の室内では熟しすぎて腐りやすくなってしまうため、温度管理には注意しましょう。
追熟期間について
アボカドの追熟期間は、買ってきた状態によって変わります。ほとんど熟していない緑色のもので3~5日、すでに黒みがかっているものなら1~2日置いて様子をみてください。アボカドの追熟を早めたい場合、エチレンガスが発生しやすいりんごやバナナといっしょに置いておく方法もあります。
アボカドの保存方法
アボカドを常温保存すると数日で傷んでしまいます。しかし、適切な方法で冷蔵保存や冷凍保存を行えば、長期間おいしく食べられます。低温で保存すると追熟も進まないため、すぐに食べないアボカドが熟すのを抑えられることもポイントです。
アボカドの賞味期限
食べごろを迎えたアボカドを常温保存する場合、賞味期限は2~3日程度です。ただし、置いておくとどんどん追熟が進むため、環境によってはもっと早く傷みだすこともあるでしょう。アボカドは冷蔵庫なら4~5日、冷凍すれば2週間~1カ月ほど保存可能です。さらに、ペースト状にして密封冷凍すると、数カ月間も保存できますよ。
冷蔵庫で保存する場合
熟したアボカドは冷蔵庫で保存して、おいしさを保ちましょう。アボカドを保存するときは、なるべく果肉が酸化するのを防ぐため、空気に触れないようにするのがポイントです。
冷蔵庫保存の手順
- アボカドを一つずつラップか濡れた新聞紙で包む
- カットしたアボカドは切り口にレモン汁をかけ、ラップで覆うように包む
- 保存用ポリ袋に入れたら、野菜室で保存する
ボタニ子
果肉にレモン汁をかけておくのは、酸化反応が原因で茶色くなってしまうのを防ぐ効果があるからだよ!
冷凍保存する場合
アボカドを冷凍すると長期間おいしく食べられるため、まとめ買いしたときは試してみてください。カットして冷凍する場合は、やはり果肉の部分にはレモン汁をかけておくと、茶色に変色せず、見た目にもおいしく保存できますよ。
冷凍保存の手順
- アボカドを1つずつラップで包む
- カットして保存するときは、平らな形になるようにしてラップで包む
- 保存用ポリ袋の空気を抜いてから入れ、冷凍保存する
ボタニ子
1食分ずつに個別に分けて冷凍しておくと、料理に使いやすくなるね!
新鮮なアボカドに食中毒の危険?
腐ったアボカドを食べてしまうと体調を崩してしまうのは当然ですが、新鮮なものでも中毒症状がでる場合があります。海外からの輸入品されたアボカドには、皮の表面に食中毒の原因になる、サルモネア菌やリステリア菌が付着していることが多いためです。そのため、見た目や臭いに異常がなくても、アボカドは切る前に、皮の部分をよく洗い流してから調理してください。
ボタニ子
洗わずにカットすると、皮についた菌が果肉についてしまうかも…!
ボタ爺
特にご年配の方や小さなお子さんは、食中毒になりやすいので注意せんとな!
アボカドを熟し具合を見極めておいしく食べよう!
アボカドをおいしく食べるためには、腐るとどうなるのか知ったうえで新鮮なものを選び、追熟を行いましょう。皮の色や果肉の弾力をみて判断すれば、アボカドの熟しぐあいを見極めるのはさほど難しくありません。すぐに食べきれないものは冷蔵庫や冷凍室での保存法を活用して、腐らせないように気をつけましょう。
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もし半分に切ったとき、追熟が足りなくて果肉が硬い場合はどうすればいいの?