アボカドとは
基本情報
和名 | ワニナシ(鰐梨) |
学名 | Persea americana |
英名 | Avocado Alligator pear |
科 | クスノキ科 Lauraceae |
属 | ワニナシ属 Persea |
形態 | 常緑高木 |
樹高 | 15~30m |
原産 | 中央アメリカ |
植物としての特徴
アボカドは寒さに弱い亜熱帯で生育する常緑の高木で、野生では高さ30mにもなる、果樹栽培では接木法で高さ10mまでに調整して育てます。5月前後に花が咲き、収穫は翌年11~12月ごろです。緑色の果実が黒く色づいたら食べごろです。
栽培の歴史
アボカドはいつごろから食物として用いられてきたのかは不明ですが、中南米では数百年以上の栽培の歴史をもつ果樹です。果実の結実から成熟まで10~15カ月を必要とし、実をつけるためには豊富な養分が必要です。
品種
アボカドの品種は1000種を上回り、日本で販売されているものはメキシコ産の皮がワニのようにゴツゴツして、食べごろになると黒くなるハス種が中心です。ハス種は寒さに弱く日本での栽培に向かないため、高知や和歌山などでは「ベーコン種」「フェルテ種」が栽培されます。
ハス種
- 大きさ:小ぶり(200~340g)
- 味の特徴:油分が多く風味がよい
- 耐寒性:低温に弱い
- 食べごろ:皮が緑から黒に変色したら食べごろ
フェルテ種
- 大きさ:中程度(220~400g)
- 味の特徴:濃厚でおいしい
- 耐寒性:低温に強い
- 食べごろ:皮の色が黒くならないので食べごろがわかりにくい
ベーコン種
- 大きさ:中程度(300g前後)
- 味の特徴:クリーミーでまろやか
- 耐寒性:フェルテ種より低温に強い
- 食べごろ:皮の色が黒くならないので食べごろがわかりにくい
毒性
アボカドの毒性については不明瞭な点が多いのですが、ヒト以外の動物に中毒反応をおこるといわれます。ペルシンという物質がその原因と考えられており、この成分が含まれるのは果実、種子、葉などです。また、天然ゴムに対してアレルギーのある人はアボカドにも反応するといわれます。
次のページでは、アボカドの育て方をご紹介します。