アーモンドの栽培方法!種まきから収穫まで上手に育てるコツをご紹介

アーモンドの栽培方法!種まきから収穫まで上手に育てるコツをご紹介

アーモンドの栽培方法は難しいイメージが持たれやすいですが、実は家庭でも比較的簡単に育てられます。アーモンドは実がおいしいだけでなく、春先に咲かせる花も見ごたえがあってすてきです。今回は、種まきから始めるアーモンドの栽培方法を管理のコツとともに紹介します。

記事の目次

  1. 1.アーモンドの栽培方法【栽培スケジュール】
  2. 2.アーモンドの栽培方法【準備~土作り】
  3. 3.アーモンドの栽培方法【種まき~発芽】
  4. 4.アーモンドの栽培方法【日常管理】
  5. 5.アーモンドの栽培方法【特別な手入れ】
  6. 6.アーモンドの栽培方法【収穫】
  7. 7.アーモンドを育てておいしく食べよう!

アーモンドの栽培方法【栽培スケジュール】

Photo bymatthiasboeckel
栽培カレンダー
時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
種まき
植え付け・植え替え
肥料
剪定
開花
収穫

季節ごとにすること

Photo byjoseviparra

アーモンドの栽培は冬の終わりに始まります。冬に種まきや苗の植え付けをし、根が落ち着いたら剪定をします。春にはきれいな花を咲かせるため、お礼に秋には追肥を施しましょう。秋に実の収穫を迎えたあとは、再度剪定して冬越しの準備に入ります。アーモンドは手がかからず、育てやすいのが魅力です。

ボタニ子

ボタニ子

剪定は木の種類や状態によって、春、夏、冬の3回必要なときもあるよ!

アーモンドの栽培方法【準備~土作り】

準備するもの

必要な道具

  • アーモンドの種
  • 植木鉢
  • 鉢底石
  • 用土

種は園芸センターや通販で好きな種類のものを購入しましょう。アーモンドは根がよく伸びる性質を持っており、根の成長を促すためにも6号以上の植木鉢を用意してください。プランターにまとめて植える方法もありますが、根が土中でからむと成長が悪くなるためおすすめしません。

ボタニ子

ボタニ子

アーモンドは種類がたくさんあるよ!中でも「ダベイ」と呼ばれる種類は日本でも育てやすくておすすめだよ!

土作りの仕方

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アーモンドは水はけのよい用土を好みます。土作り初心者の方や作る時間のない人は、市販の果樹用培養土を使いましょう。自作する場合は、赤玉土(小粒)7:鹿沼土3の割合で混ぜて準備してください。赤玉土と鹿沼土だけでは水はけが心配な場合は、さらに腐葉土を全体の2割分ほど足しても構いません。

アーモンドの栽培方法【種まき~発芽】

Photo bymartin_hetto

種の準備

購入してきた種をそのまままいても構いませんが、発芽率をあげるために一晩水に浸けておくのがおすすめです。種の表面は硬く、吸水率がよくありません。水に浸けずに土の中に植えてしまうと、種が発芽に必要な水分を吸収するのに長い時間がかかり、発芽が遅くなる可能性が高いです。

種まきの仕方

①鉢の準備

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植木鉢に鉢底石を敷き、上から用土を入れていきます。鉢の8割ほどの深さまでたっぷり土を入れましょう。入れ過ぎるとウォータースペースが確保できなくなるため注意してください。基本的には植木鉢1つに種1粒をまきます。たくさん植えたい人は、その分植木鉢の準備が必要です。

②種をまく

植木鉢に土の準備ができたら、真ん中に種が入る大きさの穴を開けます。深さは土表面から約3cm~4cmを目安にしてください。アーモンドの種は実と同じく涙型をしていますが、安定させるためにも横向きに植えるのがおすすめです。上から土をかぶせて、たっぷりと水を与えましょう。

発芽までの管理

アーモンドは乾燥を好む植物ですが、種まき~発芽の期間はたくさんの水分を必要とします。土の中が乾燥しないように、気がけて水やりしてください。加湿状態が続くと種が腐ることもあるため、水の与え過ぎには注意が必要です。日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。約1~2カ月で発芽します。

アーモンドの栽培方法【日常管理】

置き場所

アーモンドの成長には日光が欠かせません。日当たりのよい場所で管理しましょう。多湿状態は苦手のため風通しの確保も忘れないでください。夏場の直射日光や強い西日は苦手です。鉢植えの場合はその都度移動させることをおすすめします。地植えの場合は、一日中日の当たる場所は避けたほうが無難です。半日だけ日の当たる場所が向いています。

アーモンドは日本のどこの気候でも育てられますか?

アーモンドは乾燥気味で温暖な気候を好むので、日本のどの気候でも育てられるわけではありません。日本ならば、瀬戸内海沿岸のような気候が適しています。ただし、地植えでなく鉢植えで育てる場合は、季節ごとに移動させながら育てられるため、日本のどの地域でも栽培可能です。

水やり

Photo byannawaldl

アーモンドは乾燥を好みますが、根がしっかりと張るまではたくさんの水を必要とします。種まき~根が張るまでの間は、土表面が乾いたタイミングでたっぷりと水やりしてください。根がしっかりと張った後は、乾燥気味に育てましょう。水の与え過ぎは根腐れの原因になるため注意が必要です。

追肥

Photo byJing

アーモンドはそれほど肥料を必要としない植物です。発芽した後と実の収穫後に1回ずつ、有機肥料を与えるだけで十分です。市販の果樹用の培養土を使用する場合は、元肥がすでに混ぜ込んである場合があります。元肥入りのタイプを使う際は、発芽後の追肥は不要です。

化成肥料でも構いませんか?

アーモンドは肥料負けを起こしやすい植物で、強すぎる化成肥料よりも効き目の優しい有機肥料のほうがおすすめです。どうしても化成肥料を与えたい場合は、株元から離れた位置に、規定よりも少なめの分量をまいてください。

害虫対策

Photo by coniferconifer

アーモンドはそれほど害虫被害にはあいませんが、幼苗の時期にはアブラムシに注意が必要です。アブラムシは増えやすく、吸汁加害や病気の媒介をする厄介な虫です。見つけ次第すぐに捕殺しましょう。あまりにもひどい場合は、薬剤を使って早い段階で除去するのもおすすめです。

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オルトラン水和剤は、水で薄めて使うタイプの殺虫剤です。薬剤は葉や茎から吸収され植物全体に行き渡り、散布部分はもちろん広範囲への効果が期待できます。目につく害虫はもちろん、散布後に発生した害虫にも効き目があり、家庭菜園での害虫防除薬としても使えます。

内容量1g×10袋
対象害虫アブラムシ、ハマキムシ、カイガラムシなど
有効成分アセテート

病気対策

アーモンドがかかりやすい病気としては、縮葉病や黒星病が挙げられます。いずれもカビが原因で起こりやすい病気です。カビは胞子を飛ばすため、放っておくとどんどん被害が広がっていきます。患部は速やかに切り落とし、症状がひどい場合は殺菌剤をまいて対応してください。

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ジマンダイセンフロアブルは、胞子の発芽の抑制や病原菌の侵入を阻害して殺菌する作用を持つ保護殺菌剤です。予防効果の高い薬剤のため、病気が発生する前に予防措置として散布しておくことをおすすめします。殺菌効果が高いにもかかわらず、マルハナバチやミツバチなどの有用昆虫に対する影響が少なくておすすめです。

内容量500mL
対応する病気カビ菌が原因の病気全般
有効成分マンセブ
ボタニ子

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次は、アーモンドの特別な手入れ方法について紹介するよ!

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アーモンドの栽培方法【特別な手入れ】

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