赤いバナナってどんなバナナ?どんな味?日本でも売っているのかも紹介

赤いバナナってどんなバナナ?どんな味?日本でも売っているのかも紹介

赤いバナナは、主にアジア諸国で栽培されている赤い皮をしたバナナです。珍しい品種で控えめな甘みともっちりした食感が特徴です。スーパーよりも高級青果店や通販サイトで見かけることが多いかもしれません。そこで赤いバナナの特徴と値段、栄養や食べ方を詳しくみていきます。

記事の目次

  1. 1.珍しい赤いバナナとはどんなバナナ?
  2. 2.赤いバナナは日本で売られているの?
  3. 3.赤いバナナの特徴と旬
  4. 4.赤いバナナの栄養と効能
  5. 5.赤いバナナのおすすめの食べ方
  6. 6.赤いバナナの保存方法
  7. 7.赤いバナナを食べてみよう!

珍しい赤いバナナとはどんなバナナ?

出典:写真AC

赤い皮をしたバナナは、主にフィリピンなどアジア諸国で生産されている「モラードバナナ」を指します。まだ日本では珍しい品種のため知らない方も多いかもしれません。世界には1,000種類以上のバナナが存在しますが、世界の市場の95%を黄色い皮のバナナが締めているため、赤い皮のバナナは稀な品種です。赤いバナナは「一度食べると病みつきになる」ともいわれ、濃厚でもっちりした食感が魅力です。

赤いバナナの名前

赤いバナナは、「モラードバナナ(Morade Banana)」と呼ばれる種類のバナナです。モラードとは、スペイン語で「紫色」という意味があり、バナナの皮色からつけられました。またアメリカでは「レッドバナナ」、オーストラリアでは「レッドダッカ」、台湾では「リンゴバナナ」とも呼ばれています。

赤いバナナの原産地

原産地は、フィリピン、台湾、東アフリカ、南アメリカ、アラブ首長国連邦などです。バナナの栽培が盛んな台湾やフィリピンでも希少価値の高い品種として扱われ、ほかの品種よりも高い値段で取引きされることが多いです。日本にも輸入されていますが、輸入量はあまり多くありません。

赤いバナナは日本で売られているの?

赤い皮のモラードバナナは、日本でも売られています。黄色いバナナには旬がないため1年中出回っていますが、赤いバナナは2年に1回しか収穫できないため、輸入量が少なく日本でも少し高い値段で販売されています。オーガニックスーパーや百貨店の高級青果店で売られている場合が多いです。一般的なスーパーではあまり見かけないため、ネット通販などを利用して購入するのがおすすめです。

赤いバナナの特徴と旬

出典:写真AC

モラードバナナは、赤い皮と太短い円筒形が特徴です。サツマイモのような皮色をしていますが、皮をむくと黄色いバナナと果肉の色は変わりません。日本では栽培されていないため、旬の時期がなく海外から輸入されたものを追熟させ、生のまま食べるのが一般的です。

特徴①皮

モラードバナナは、やや厚みのある赤色や紫色の果皮が特徴です。一般的な黄色いバナナより短く、7~10cm程度の大きさをしています。熟してくると皮が濃い赤紫色になり、甘くよい香りがします。

特徴②味

赤いバナナは、すっきりした控え目な甘さが特徴です。完熟したものは濃厚な甘味があり、酸味はほとんどありません。果肉の色は、黄色や淡いピンク色です。もち米のようなもっちりした食感があり食べごたえを感じられます。

赤いバナナの栄養と効能

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赤いバナナには、βカロチン、ビタミンC、カリウム、鉄分など豊富な栄養素が詰まっています。特にβカロチンが通常のバナナの5倍もあることが皮が赤くなる理由です。11種類のミネラルや6種類のビタミンのほか食物繊維も多く、さまざまな効能が期待できる果物といえます。

栄養と効能①目の健康を保つ

赤いバナナは、βカロチンやルテインなどのカロチノイドが含まれているため、目の健康を保つ働きがあるとされています。加齢に伴うさまざまな病気の予防する働きが期待できるでしょう。1日に3本食べると、目の疾患を減らしたり失明のリスクを減らしたりするといわれています。

栄養と効能②便秘改善

赤いバナナには、消化を助け便秘改善にも効果があるとされています。消化を助ける食物繊維や、腸内のビフィズス菌を増やすオリゴ糖も豊富なため、腸内環境を整える働きが期待できるでしょう。

栄養と効能③免疫力を上げる

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モラードバナナは、熟すほどにポリフェノールによる抗酸化作用が強くなるため、免疫力の向上に効果的です。抗酸化作用によって生活習慣病を予防したり、肌の健康を保ったりする働きがあるといわれています。

栄養と効能④禁煙に効果的

赤いバナナは、新陳代謝に欠かせないマグネシウムとカリウムが豊富です。これらのミネラルは、禁煙のときの「イライラした気持ち」や「ストレスを和らげる」のに役立ちます。ニコチン離脱の影響から心身を守り、依存症のサイクルを絶ちやすくしてくれます。

赤いバナナのおすすめの食べ方

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赤いバナナは、生のまま食べたり、加熱したりして濃厚な口当たりを楽しんで食べます。バナナは、植物防疫法の関係で青い皮の状態のものしか輸入できないため、通販サイトでも熟す前のものしか売られていません。購入してすぐに食べると固くて甘くないため、1~2週間程度、常温で追熟させましょう。果皮が濃い赤紫色に変わり甘い香りがしてきたら食べごろです。

追熟とは?

追熟とは、果物を収穫後、一定期間貯蔵して完熟させることをいいます。バナナやキウイフルーツなど未熟なうちに収穫して追熟させるのが一般的です。15~20℃くらいの温度で風通しがよく、直射日光の当たらない場所に置いておくと自然に熟しておいしくなります。

食べ方①生のまま食べる

生のまま食べるときは、皮を流水で洗って軸から1cmほど切り落として食べます。皮をむくときは「おしり」のほうから剥きましょう。皮が分厚いため、軸のほうからではなく、おしりから剥いたほうが簡単に剥けて皮のスジがついてきません。おしりの所を軽く親指と人差し指でつぶすと、繊維に沿って皮が割れて剥きやすくなります。

食べ方②焼きバナナ

モラードバナナは、火を通して食べると柔らかさがと甘味が増します。皮を剥いてバナナに砂糖をまぶし、フライパンで焼くだけなので簡単です。トースターやオーブンを使うときは、クッキングシートを敷きましょう。アルミホイルに包んでホイル焼きにしてもおいしいです。バーベキューのおやつにもおすすめです。

食べ方③カレーに入れる

モラードバナナは、カレーに入れると甘くてまろやかな味を楽しめます。東南アジアや中南米では、調理用バナナを肉や野菜などと煮込む料理が一般的です。バナナは辛い料理との相性がよく、甘さが加わり食べやすくなります。モラードバナナは生食用の種類のため、煮込むときはまだ固い完熟前のものを使いましょう。

赤いバナナの保存方法

暖かい地域で栽培されるバナナは、低温障害を起こしやすい果物です。まだ青い部分が残っているバナナを冷蔵庫に入れると、皮が黒く変色し甘くなりません。保存する適温は、15~20℃です。シュガースポットが現れる前は、バナナスタンドに吊るして直射日光が当たらない場所に置きましょう。成熟して甘みが増してきたら、冷蔵庫や冷凍庫に入れるのがおすすめです。

保存方法①冷蔵保存

成熟したバナナは、冷蔵庫の野菜室で保存します。皮は黒く変わってしまいますが、果肉の追熟がゆっくりになるため常温に置くよりも長持ちします。1本ずつ新聞紙に包みポリ袋に入れ、口をしっかり縛った状態で野菜室に入れましょう。バナナから発生するエチレンガスが、同じ房のバナナの追熟を早めてしまうため、1本ずつ保存しエチレンガスを遮断する必要があります。

保存方法②冷凍保存

シュガースポットが現れたバナナは、皮をむいて冷凍保存できます。使う用途にあわせて切ってから、空気に触れないようにラップに包んで保存しましょう。冷凍して保存しておくと、スムージーやバナナセーキに凍ったまま使えて便利です。

赤いバナナを食べてみよう!

出典:写真AC

モラードバナナは、厚みのある赤い皮をしたバナナです。控えめな甘味ともっちりした食感を楽しめます。黄色いバナナよりもカロチンやポリフェノールが多く、手軽に栄養補給できるのが魅力です。少し高い値段で販売されていますが、希少価値の高い種類のため、青果店や通販サイトで見かけたときはぜひ一度購入してみましょう。

sacchi
ライター

sacchi

子育てと介護に励む主婦ライターです。信州の豊かな自然の中で、たくさんの植物に囲まれて育ちました。娘のアトピー改善のために、薬膳料理に奮闘中です。

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