オジギソウの育て方
育て方①栽培に適した環境
オジギソウは日当たりと水はけがいい場所を好むため、屋外での栽培が適しています。しかし、耐寒性が低いので1日中日の当たる暖かい場所で栽培しましょう。本来は多年草ですが日本の環境では冬までに枯れてしまうことがほとんどで冬越しが難しいため、地植えの場合は1年草として栽培します。多年草として栽培したい場合は鉢植えで栽培し、寒くなる前に室内に移しましょう。
育て方②用土
オジギソウは市販の草花の培養土でも育てることができますが、水はけのいい土を自分で作る際は、赤玉土(小粒):腐葉土をそれぞれ7:3の割合になるよう配合します。
育て方③種まき
オジギソウの種まきの適期は5〜6月中旬です。発芽温度が25℃〜30℃と高いので暑くなってきた頃に種まきを行います。種は硬い表皮で覆われているため種まき前日に1日中水に浸しておくか、種まき前に60℃前後のお湯に30分程度浸しておくと発芽しやすくなります。ポットまきか直まきで管理し、ポットまきの場合は1ポットに3〜4個の種をまき、種が軽く隠れる程度に土をかぶせてまきます。
発芽までの管理方法
オジギソウは日当たりを好みますが、種まきから発芽するまでの間は室内の日陰で管理します。種まき後、水を切らすことなく常に土が湿った状態になるよう管理することで1〜2週間程で発芽します。
発芽後の管理方法
発芽後、本葉が出るまでの間は水を切らさないよう注意してください。本葉が出始めたら一番元気な苗を残して間引きします。ポット植えの場合は1ポットに1苗になるようにしてください。本葉が出始めた頃から水やりは土の表面が乾いたらするようにしましょう。
育て方④植え付け
苗から育てる場合は5〜6月が植え付けの適期です。地植えの場合は株と株の間を20〜25cm空けるようにしましょう。鉢植えで育てる場合は1鉢に1株の苗を植え付けます。なぜかというとオジギソウは横に伸びるように育つためです。生育初期の苗であっても茎にたくさんの小さなとげがあるため植え付けはガーデングローブなどを着用し、植え付けてください。
育て方⑤水やり
地植えの場合は雨水だけでも十分ですが乾燥しすぎると害虫が繁殖する原因になってしまうため、土が乾いている際にはたっぷりとあげましょう。鉢植えの場合は土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたくさんの水をあげてください。夏以外の時期は水をやり過ぎてしまうと根腐れを起こし枯れる原因になってしまうため土の状態をこまめに観察しましょう。
育て方⑥肥料
オジギソウに肥料は必要ありません。肥料が多すぎると葉が茂り伸びすぎるだけで、花が咲かないという変わった性質があるためです。花が咲かないからといって肥料を与えるのではなく、植え付けの際や苗が弱っているときにだけ液体肥料を1〜2回与えましょう。
育て方⑦剪定
オジギソウは寒さに弱く冬に入る前には枯れることが多い植物ですが、枯れた枝や伸びすぎた枝をこまめに切って剪定しておくことで翌年に花を咲かせる場合があります。剪定後、小さな芽のようなものが見えたら冬越しの可能性が高くなります。冬越しに成功し、新芽が伸びてきたら伸びすぎないうちに強剪定を行うといいでしょう。
剪定を行う際、枝にたくさんの小さなとげがあるためガーデングローブなどを着用しとげに注意しながら剪定しましょう。
育て方⑧冬越しの方法
耐寒性が低く冬越しが難しいとされているオジギソウですが、冬越しの方法によっては翌年も育てることが可能です。冬越しさせたい場合は鉢植えで管理します。伸びすぎた枝や葉は強剪定しましょう。外気温が15℃以下になる前や夜〜朝にかけて冷え込む時期になったら室内に取り込み、日当たりのいい温かい場所で栽培することで冬越しすることができます。
育て方⑨害虫と対策
オジギソウにはハダニやカイガラムシなどの害虫がつくことがありますが、暑さに強いので害虫のせいで枯れる心配はほとんどありません。万が一害虫を見つけた場合は、とげに注意しながらピンセットなどで取り除きましょう。
オジギソウは根を傷めてしまうと枯れる原因になるため土はなるべく落とさずに植え替えましょう。