オジギソウの増やし方
種まきで増やす
オジギソウは種まきで増やします。オジギソウの種は花が咲き終わった後にできます。種はサヤ状の殻に包まれているためサヤが茶色くなってきた頃にサヤごと採取し、室内の日陰で乾燥させましょう。サヤが十分に乾いたら、とげによる怪我を防ぐため、厚手の袋にサヤごと入れて揉むことで種取りをします。種取り後、種まきの適期までの間は通気性のいい入れ物に入れ室内の湿気がない場所か冷蔵庫の中で保管します。
種まき
オジギソウは秋に採取して保管しておいた種を翌年の5月頃に種まきします。表面の殻が硬いため一晩水に浸すか60℃前後のお湯に30分浸して殻を柔らかくしておきます。種はポットまきなら1ポットに3〜4粒、直まきの場合は株間が20cm程度になるよう間隔を空けてまきましょう。育て方で紹介した「種まき」と同じ方法です。
オジギソウによくあるトラブルと対処法
花が咲かない
オジギソウを育てていく上で多いトラブルとして花が咲かないことや葉ばかりが茂り、伸びすぎてしまうなどのトラブルがあります。このような状態の場合次の3つの原因が考えられます。
肥料過多
オジギソウは最初に紹介した通り、肥料が多すぎると伸びすぎてしまったり葉が茂るばかりで花が咲かない状態になってしまうため、肥料は苗が弱っていて枯れる前にあげるようにしましょう。
日光不足
オジギソウは直射日光を好むため室内で育てていると花が咲かないほか茎や葉が伸びすぎてしまいます。また、室内では夏場も涼しい状態であるため花が咲かないことや枯れる原因へと繋がってしまいます。オジギソウは耐暑性に優れているため、冬越しのために室内で管理するとき以外は基本的に屋外の十分に日光が当たる場所で育てましょう。
就眠運動の妨げ
オジギソウは夜間に葉を閉じ眠りにつくことで養分を蓄えます。夜間に外灯などの光が当たる所で管理すると苗が眠りにつけず、栄養不足により花が咲かないなどのトラブルにつながってしまいます。夜間は外灯などの光が直接当たる場所を避けてオジギソウが眠りにつける環境にしてあげましょう。室内で管理する場合も同様に夜間は暗い部屋で眠りにつけるようにしてください。
水やりによる枯れ
オジギソウは耐暑性が高い反面で乾燥にはあまり強くない植物です。鉢植えの場合は鉢底から流れ出るくらいたっぷりの水をあげます。受け皿に溜まった水はそのまままにしておくと根腐れにより枯れる原因となってしまうため捨てましょう。水やりは蒸れを防ぐため午前中か夕方に行います。水やりの際に花に水がかかると株が弱って枯れる原因となってしまうため株元に水やりしましょう。
まとめ
オジギソウは刺激や振動を感じた時の姿やかわいらしい花が咲くことでその不思議な生態とかわいらしさから人気のある植物です。育てるには少しコツがいりますが適切な環境管理や剪定を行えば翌年以降も育てていくことが可能です。不思議いっぱいのオジギソウをぜひ1度は育ててみてください。
採取したサヤは十分に乾かすことで種取りしやすくなります。サヤにも小さなとげがあるため種取り時は注意しましょう。