オジギソウとは?
南アメリカ原産のマメ科多年草
オジギソウは日本では一年草扱い
オジギソウ( おじぎ草)はブラジルを中心とする南アメリカ原産の、マメ科オジギゾウ属の多年草です。日本では沖縄を除く地域での冬越しが難しく、一年草として扱い、初夏に種をまいて育てます。9月頃まで花を楽しんだ後、できた種を採って乾燥させて保管します。
開花時期は7月~9月
オジギソウは7月~9月が開花時期で、ピンク色の小さなポンポンのようなボール状の愛らしい花を咲かせます。花後の9月頃からさやの中に種を作ります。茎には生長とともにとげができますので、触るときは気をつけましょう。
ボタ爺
オジギソウには「逆刺(かえり)」という名前の、逆さについたとげのような突起がたくさんついておるんじゃ。うっかりとげにひっかけんように気をつけんとのぅ。
「含羞草」「羞恥草」「眠り草」とも呼ばれる理由
オジギソウの学名は「Mimosa pudica」といいますが、「pudica」には「恥ずかしがる」という意味があり「含羞草」「羞恥草」の別名の由来となっています。「眠り草」は夜になると葉っぱを閉じる様子からつけられました。
なぜ「ミモザ」の別名があるの?
理由は「ミモザ」がオジギソウの学名を由来とするため
「ミモザ」はオジギソウの学名「Mimosa」を語源としており、別名のひとつとして呼ばれてきました。しかし、誤用が日本で定着して、今ではアカシア類の花の呼び名に使われています。(参考:ウィキペディア「オジギソウ」)
オジギソウ基本情報
- 科・属名:マメ科オジギソウ属
- 学名:Mimosa pudica
- 分類:多年草(日本では冬越しが難しいため一年草扱い)
- 英名:Sensitive plant、Sleeping grass
- 別名:含羞草、羞恥草、眠り草(ネムリグサ)、ミモザ
- 原産地:南アメリカ
- 開花期:7月~9月
- 花色:ピンク
- 草丈:20cm~30cm
- 耐暑性:強い
- 耐寒性:弱い
- 花言葉:「感じやすい心」「感受性」「デリケートな感性」「敏感」「謙虚」「失望」
触ると葉っぱが「お辞儀」をする理由は?
葉っぱはなぜ触れると閉じるの?
葉っぱが閉じるのは、夜間や刺激を受けたことが理由
触ると葉っぱがお辞儀する姿が面白く、オジギソウを何度も触った経験はありませんか?葉っぱはお辞儀するように閉じて下がった後、しばらくすると元の姿に戻ります。ものが触れる以外にも雨などの水が当たったり、風が吹いたり、空が薄暗かったりと、夜間や刺激を受けたときも同様に葉を閉じる様子が見られます。
葉っぱが「お辞儀」する仕組み
オジギソウが刺激を受けるとぴたりと葉を閉じ、下向きになる仕組みは、一説にはオジギソウの葉っぱに電気信号のような機能が発達し、主葉枕と呼ばれる器官にある水分が急に移動することによるといわれています。
ボタ爺
「葉枕(ようちん)」とは葉っぱの基部の厚みのある部分のことじゃよ。オジギソウはこの葉沈が発達しておるんじゃ。
毒性はある?
オジギソウには「アルカロイド」が含まれる
「アルカロイド」を含むので、食用は不可!
オジギソウには「アルカロイド」という成分が含まれます。アルカロイドには薬効と同時に毒性もあるため、食用は不可です。アルカロイドはオジギソウ以外にアジサイにも含まれる成分で、アジサイを食用しないのはこのためです。子供や犬・猫など、ペットが誤って食べないよう注意しましょう。
まとめ
「含羞草」や「眠り草」の別名でも呼ばれ、夜間や触れたときにぴたりと葉っぱを閉じて下向きになる姿が面白いオジギソウ。学校の理科の授業で育てた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?暑さに強く、一年草扱いで冬越しも不要なので、鉢植えでも地植えでも手軽に育てられますよ。とげがあるのでお世話の際にはご注意ください!初夏にオジギソウの種をまいて育ててみませんか?
出典:写真AC