ジャスミンの種類
ジャスミンは世界中に300種類以上の仲間を持つ植物です。品種によって花色や特徴が異なり、選ぶ楽しみがありますよ。白花の品種はつぼみが薄い紫色やピンク色をしており、つぼみのときからかわいらしい姿を楽しめます。また、繁殖力が強いのもジャスミンの特徴です。庭に植えたたくさんの株が、いっせいに花開くようすはとても美しいですよ。
種類①マツリカ(茉莉花)
マツリカはジャスミンの定番種です。一般的にジャスミンといえばこの品種を指し、「アラビアンジャスミン」という別名でも知られます。開花期は7月~9月です。真っ白な花が清楚な印象で、とても強い香りを持ちます。「夏の香りの女王」の異名でも呼ばれる、とても人気のある花ですよ。ジャスミンティーに利用されるのも、このマツリカがほとんどです。園芸用として、鉢植えで流通しています。
種類②ソケイ(素馨)
ソケイはインドを原産とする品種です。葉はアーユルヴェーダや漢方薬に、花は女性の髪を飾るヘアアクセサリーに使われます。開花期は7月~11月と長く、季節をまたいで美しい花を咲かせ続けますよ。華やかな黄色い花は切り花やアレンジメントのほか、生け花の花材としても人気です。一般的なジャスミンと異なり、甘い香りを持たないという特徴もあります。
種類③ハゴロモジャスミン(羽衣ジャスミン)
ハゴロモジャスミンはつる性低木の品種です。花の外側がピンク色で、非常に強い香りを持ちます。その香りの強さは、近くを通りかかっただけでもすぐに気づくほどです。開花期は4月~5月と、ほかのジャスミンよりも早く花を咲かせます。ひとつの株に30輪ほどの花がつき、とても華やかな印象ですよ。庭植え用の苗が流通していますが、室内での栽培も可能です。ジャスミンの中では、比較的寒さに耐性があります。
種類④オウバイ(黄梅)
オウバイは中国原産のジャスミンです。名前に「梅」が入っていますが、分類上はジャスミンの仲間ですよ。開花期は3月~4月で、葉よりも先に花を咲かせるという特徴があります。こちらもソケイ同様、香りはほとんどありません。中国名の「迎春花」、英名の「ウインター・ジャスミン」ともに、早春に花を咲かせることが名前の由来です。日本には江戸時代に入ってきたといわれます。初春の季語として、俳句にもよく登場しますよ。
種類⑤アメリカジャスミン
アメリカジャスミンは中央・南アメリカや西インド諸島を原産とする品種です。開花期は4月~7月で、はじめは紫色だった花が、だんだんと白色へ変化していきます。開花期には次々に新しい花が咲くため、ひとつの株で紫と白の両方の花を楽しめますよ。つやつやと光沢のある、濃いグリーンの葉とのコントラストもさわやかです。香りの甘さでも人気があります。
ジャスミンはプレゼントにも最適
鉢植えやプリザーブドフラワーがおすすめ
ジャスミンは切り花にすると、あまり日持ちがしません。花束やアレンジメントはとても美しいですが、避けたほうが安心でしょう。長く花を楽しめる、鉢植えギフトがおすすめです。花の手入れが好きな相手なら、苗木も人気がありますよ。花を育てるのが苦手な場合は、プリザーブドフラワーを使ったインテリアも素敵です。相手の好みやライフスタイルにあわせて、ぴったりのものをセレクトしたいですね。
ボタニ子
プリザーブドフラワーを使ったインテリアは、ナチュラルリースやスワッグ、ハーバリウムが人気だよ。
雑貨や食品も人気
ジャスミンはその香りのよさから、香水やアロマオイルといった雑貨や、ハーブティーの材料としても使われます。花を贈るのが難しい場合には、こうしたものをプレゼントするのもよいでしょう。お風呂好きな相手なら入浴剤、水仕事が多い相手ならハンドクリームなど、バリエーションも豊富です。ジャスミンティーを贈るなら、一緒に使えるティーカップやカトラリーのセットを贈るのも喜ばれますよ。
ボタ爺
有名な化粧品ブランドにも、ジャスミンの香りを使ったアイテムはたくさん見つけられるぞ。
母の日の花としている国も
「母の日」に贈る花といえば、日本では赤いカーネーションがポピュラーですね。しかしながらこれも国によって異なり、タイでは母の日に贈る花は、真っ白いジャスミンが定番となっています。母のように大きな存在であるという理由から、タイではシキリット王太后の誕生日である8月12日が母の日です。感謝の気持ちをこめてプレゼントする純白のジャスミンは、「母の愛」を意味する花として親しまれていますよ。
花言葉を添えてジャスミンを贈ろう
世界中に300種類以上の品種を持つジャスミンは、色によってさまざまな花言葉がつけられています。恋愛系のフレーズや美しさ・優しさをイメージさせるフレーズなどバリエーションが豊富のため、贈る相手にあわせてぴったりのメッセージを添えたいですね。また、鉢植えや香水、ハンドクリームなど、贈り方も選べます。ジャスミンティーをプレゼントして、一緒にティータイムを過ごすのも楽しいですよ。
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出典:写真AC