アイビーゼラニウムの栽培方法！仕立て方・植え替えのやり方もご紹介

アイビーゼラニウムは高温多湿を嫌います。夏場は半日陰で風通しのよい場所に置き、水の与え過ぎに気をつけましょう。特に午後の日差しは強く株を弱らせる原因になるため注意が必要です。梅雨など雨が続く時期は、雨の当たらない場所に移動させるなどして対応してください。

アイビーゼラニウムは耐寒性がやや弱く、品種にもよりますが耐寒温度は約0℃までです。暖地なら日だまりがあれば屋外でも問題なく育ちますが、霜や雪が当たる寒冷地の場合は屋内に入れる必要があります。室内に置く際は、日当たりのよい窓際で管理しましょう。ただし、あまり窓に近づけると冷気で株が弱るため注意してください。

アイビーゼラニウムは強い植物ですが、稀に花が咲かないことがあります。原因は「日照不足」「根腐れ」「肥料不足」などが考えられます。中でも根腐れで花が咲かくなるケースが多いです。根腐れはひどくなると回復が難しいため、普段から水の与え方や鉢の置き場所に気をつけてください。

アイビーゼラニウムは仕立て方によって雰囲気が変わります。庭やベランダの様子にあわせて仕立て方を工夫し、ガーデニングを楽しみましょう。仕立てる時期は特に定まっていません。葉が増えたり茎が伸びたりと、花姿が崩れるタイミングで仕立ててください。ただし、株が弱る夏と冬は避けたほうが無難です。

アイビーゼラニウムは大きく育てても素敵ですが、コンパクトに仕立てると愛らしさがアップします。育てたい大きさを決めたら、それ以上大きくならないようにこまめに剪定しましょう。切り詰めすぎて枯れることはほとんどありません。コンパクトに育てても根は伸びていくため、鉢植えの場合は根詰まりに気をつけてください。

しだれるように咲く姿が特徴的なアイビーゼラニウムは、ハンギングに仕立てるのもおすすめです。放っておくとどんどん茎が伸び葉が茂るため、外側は伸ばし気味に、中心部は短めになるように様子を見ながらカットしましょう。茎ばかり伸びて花つきが悪くなってきたら、一度全体的にバッサリと切り戻して再度仕立て直してください。

アイビーゼラニウムはほかの植物との相性がよく、多年草で長く楽しめることから寄せ植えに仕立てるのも人気です。鉢植えはもちろん、プランターや花壇など、好きな場所で寄せ植えを楽しみましょう。相性のよい植物としては、スイートアリッサムやローダンセマム、ビーツ、マサキなどが挙げられます。

アイビーゼラニウムはつる性の植物なので、支柱を置いておくとどんどんと巻きついていきます。通常は下へと垂れて咲く花ですが、支柱の使い方によっては上や横に伸ばせます。支柱だけでなくネットを使うのもおすすめです。壁一面にネットを張っておくと花のカーテンにもでき、庭の雰囲気が一気に明るくなります。

アイビーゼラニウムは種類が非常に豊富です。花や葉の色が異なるため、アイビーゼラニウムどうしを寄せ植えするのもおすすめです。全て多年草で、育て方や開花時期はほとんどの品種で同じであり、全体的に育てやすくガーデニングに重宝します。

エレガンテは、葉の縁がピンクや白の班入りなのが特徴のアイビーゼラニウムです。葉の色は、暑い時期には白っぽく、寒い時期には濃いピンク色に変化し、季節によって違った印象を与えます。花の色は淡いピンク色で、単独で植えても寄せ植えにしても、優しい雰囲気に仕上がります。

トミーは八重咲き品種で、バラのようにボリュームのある花姿が特徴です。花色は深紅で大人っぽく、濃い緑の葉によく映えます。花立ちがとてもよく、節の間隔が短く、コンパクトに仕立てやすく扱いやすい品種です。単品で植えるとガーデニングの主役に、寄せ植えにすると全体をシックにまとめてくれます。

ルーレットは、半八重咲き品種のアイビーゼラニウムです。花色はピンクや赤などさまざまで、班入りタイプもあります。葉は濃い緑色で光沢があり、どの花色でも引き立たせてくれます。ガーデニングで楽しめるのはもちろんですが、大輪で花茎が長いことから切り花としても人気が高いです。

アイビーゼラニウムは丈夫で栽培しやすく、鉢植えや寄せ植えなど幅広く活躍する魅力的な植物です。開花時期が長く一年を通して長く楽しめるだけでなく、多年草であるためきちんと手入れをしておけば毎年花を咲かせてくれます。たくさんある品種の中から好きなタイプのものを選んで、ぜひガーデニングに取り入れてみてくださいね。