バタフライガーデンとは？蝶を呼ぶおすすめの植物を詳しく紹介

ミカンなどの柑橘類は、アゲハチョウの食草となります。ミカンというと農家で育てることが多いため栽培が難しい印象を持たれやすいですが、温州ミカンは日本原産種で果樹としては小さめであることから、家庭でも栽培可能です。収穫した果実も楽しみたい場合は複数植えて、アゲハチョウの幼虫の食草用、収穫を楽しむ用と分けて育てましょう。

サンショウは、花、葉、果実、木の皮すべてが薬味になる植物です。サンショウは鋭いトゲが特徴ですが、「朝倉山椒」にはトゲがなく安心して栽培できます。雌雄異株のため結実させたいなら、雄株と雌株を一緒に植えましょう。ミカン科の植物で、葉がアゲハチョウの幼虫のエサになります。春～初夏にかけて咲く花は、蝶を呼ぶ蜜源としても効果を発揮しますよ。

パセリやイタリアンパセリを幼虫の食草とする蝶はキアゲハです。キアゲハの幼虫はセリやハマウドなどのセリ科の植物の葉や、ニンジン、ミツバ、パセリなどの野菜を食べます。パセリは鉢植えやプランター栽培のほか、水耕栽培でも育てられるため、ベランダなどの狭小スペースでの栽培にも向いている植物です。株の数が少ないと、あっという間に食べつくされるため注意しましょう。

縁起物として人気が高いハボタンは、モンシロチョウの幼虫の食草です。モンシロチョウの幼虫は、アブラナ科の植物を食草とします。特にキャベツやブロッコリーなどの野菜を好む傾向があり、アブラナ科の野菜を品種改良したとされるハボタンも、モンシロチョウの幼虫の好物です。ハボタンは寒さに強い植物ですが、寒風に当たり過ぎると葉が傷んでしまうため注意しましょう。

シロツメクサはクローバーの別名を持つ草花です。牧草、芝生の代用、緑肥と、非常に応用がきく植物として知られています。バタフライガーデンで蝶を呼ぶ食草にもなるため、非常に有用な植物といえるでしょう。シロツメクサを幼虫の食草とする蝶は、モンキチョウです。花も蜜源となるため、長期間蝶を引き寄せられます。

パンジーとビオラは冬のガーデンを彩る貴重な草花として人気ですが、蝶を呼ぶ食草にもなる品種です。幼虫がスミレ科の植物を食べるのは、ヒョウモンチョウの仲間に多く、ツマグロヒョウモンの幼虫はパンジー・ビオラなどの園芸品種もよく食べます。ただし、蝶の幼虫は種類を問わず大食漢です。植える株が少ないとすぐに食べつくされてしまうため注意しましょう。