オーガスタの増やし方
増やし方は「株分け」や「種まき」
「挿し木」や「挿し芽」の増やし方ができない
オーガスタの増やし方には種まきをする方法もありますが、日本ではなかなか発芽しないのであまりおすすめできません。また観葉植物によくおこなわれる「挿し木」や「挿し芽」の増やし方は、オーガスタにはできません。オーガスタの増やし方は簡単な「株分け」がおすすめです。
親株から子株を切り離して株分けをする
オーガスタの株分けは、ハサミで切らずに親株と子株の間にスコップなどを入れて割り、株分けをします。子株に根がついている状態で親株から切り離しましょう。株分けをする前に根を乾燥させておくと土がほぐれやすくなり作業がしやすくなります。
オーガスタの葉のトラブル
葉が割れる
風や人に触れない場所へ移動する
オーガスタの茎はやらわかいので風で折れてしまわないように、大きな葉は風の抵抗を減らすため割れやすくなっています。室内の冷暖房器具の風や、人の体が触れたりするだけでも割れてしまうので、気になる場合は葉が風や人の影響を受けない場所に置きましょう。
葉が巻いてくる
葉焼けや葉の乾燥が原因
葉が巻いて丸くなってくるのは、直射日光で葉焼けしていたり冷暖房器具の風で葉が乾燥していることが考えられます。7月や8月は強い日差しに気をつけ、冷房や暖房の乾燥した風があたらないようにしましょう。葉水はなるべく毎日あたえるようにします。
葉が焼ける
直射日光に気をつける
オーガスタは直射日光を好みますが、長い間室内で栽培している株は直射日光に慣れていないため、強い日差しにあたると葉焼けをおこすことがあります。また開いている窓の近くでは紫外線が入るため、日陰になっていても葉焼けの原因になります。とくに夏の暑い時期は、窓を閉め日当たりの強さに気をつけて置き場所を選びましょう。
新芽がうまく開かない
新芽の全体を濡れティッシュなどで拭く
オーガスタは繁殖力も強いので、新芽もよく出てきます。棒状に伸びて葉を少しずつ広げますが、うまく開かないことがあります。大きな原因は日照不足によるものなので、置き場所を日当たりの良いところに変えてみましょう。なかなか開かない場合は葉をやぶかないように新芽を濡れたティッシュなどで拭き、手で少し広げてあげると開きやすくなります。
オーガスタの剪定
剪定のタイミング
大きくなりすぎたり変色してきた古い葉を剪定する
オーガスタは新芽がどんどん伸びてくると、株の下にある外側の古い葉には栄養が届かなくなり枯れてきます。葉の色が黄色くなってきたら剪定しましょう。また、株が大きくなりすぎたり、葉がバラバラに伸びて見た目が悪くなってきたときなども剪定をしてバランスを整えます。植え替えと一緒に剪定をしてスッキリさせてもよいでしょう。
剪定の方法
剪定は5月~7月ごろ葉の根元から切る
オーガスタの剪定は、5月~7月ごろがおすすめです。剪定は根に負担がかかるので、とくに根が弱っている冬の時期には剪定しないようにしましょう。剪定の仕方は、ハサミやカッターなどで剪定したい葉の根元を古い葉からひとつずつ切り落とします。オーガスタは生命力が強く、真ん中だけを残してすべてを剪定してもまた新芽がでてきます。
オーガスタの葉が枯れる理由
日照不足
直射日光に気をつけ日当たりの良い場所に置く
オーガスタの葉が枯れる原因のひとつは日照不足です。日光を好む植物なのでなるべく日当たりの良い場所に置きましょう。葉の色が悪くなってきたり葉に元気がなくなってきたら、直射日光は避け少し明るいところに置き場所を変えてみてください。
水やり
乾燥気味に育てる
乾燥に強いオーガスタは、水やりしすぎると根腐れをおこして枯れてしまいます。とくに冬場の水やりは控えるようにして乾燥気味に育てましょう。暖かい時期の水やりは土が乾いてから2~3日置いておこないますが、冬場の水やりは土が乾いてから1週間くらい置きましょう。
根詰まり
2年に1回は植え替えを
日当たりが良く、水やりや葉水をきちんとおこなっていてもオーガスタの葉が枯れてきた場合は、根詰まりをおこしている可能性があるので植え替えが必要かもしれません。。根詰まりは、根の全体に水分が届かず栄養不足になり枯れてしまいます。植え替えは2年に1回くらいの間隔でおこないましょう。
まとめ
オーガスタは九州や沖縄などの温かい地域では屋外で栽培することもできるので、大きく育てれば花の開花を楽しめます。花が咲けば種が採れるので、種まきでの増やし方に挑戦することもできますね。挿し木での増やし方はできませんが、子株や新芽がすぐ出てくるので古い葉や折れてしまった葉はばっさり剪定しても大丈夫です。日当たりや水やりに注意して、葉水をあたえていればツヤのあるきれいな葉を維持しながら長く栽培を楽しめます。
出典:写真AC