【超初心者向け】クレマチスの育て方⑤仕立て方
①鉢植え(ハンギングバスケット)
クレマチスの新枝咲きは小型の品種が多いので、植木鉢に植えて楽しめるでしょう。つる性を生かして垂れ下がるように仕立てると、つるしてハンギングバスケットになります。高い場所で管理すると、壁伝いに花が咲き乱れよい香りとともに素敵な空間を作れるので人気があります。
②グランドカバー
四季咲きのクレマチスは小型のものが多いですが、よく伸びる種類もあります。地面に植えて花のグランドカバーにしたり、そのままフェンスに導いたりして花の壁をつくると美しいでしょう。緑の庭に仕立てたい場合は冬でも枯れない常緑種のクレマチスがおすすめで、雑草が生えなくなるため人気があります。
③オベリスク
鉢植えやコンテナでのクレマチスの栽培には、オベリスクが人気があります。鉢やコンテナにオベリスクを差し込み、つる状に伸びる葉を誘導します。アーチ型のものやテント型のものなど色々な形のオベリスクがあるので、好みの花にあわせて選んでみましょう。とくに八重咲きのクレマチスの場合はボリュームがあるので存在感があり、華やいだ庭が作れます。
トレリス 園芸 オベリスク
参考価格: 3,280円
【超初心者向け】クレマチスの育て方⑥おすすめの品種
クレマチスは大きく分けて、強剪定できる品種と弱剪定がおすすめの品種があります。強剪定ができる品種は四季咲きといって一年中、剪定後によく花を咲かせるコンパクトな品種です。新しい枝に花をさかせる新枝咲きで、初心者におすすめです。弱剪定がよいとされる品種は、一季咲きといい一年に1回の開花で大きく育つ品種で、前の年に出た枝に花をつける旧枝咲きといわれます。
ボタニ子
新枝咲き
ブルーエンジェル
参考価格: 2,448円
ブルーエンジェルはブレッキニアニオルとも呼ばれる、さわやかな水色のクレマチスです。ジャックマニー系統で花付きがよく、花びらの先がフリル状になっているのが特徴です。バラには水色の品種がないため、水色のブルーエンジェルはよいパートナープランツになるでしょう。
ブラックプリンス
参考価格: 1,468円
ブラックプリンスはとても黒に近い深い紫色の花を咲かせる、渋いクレマチスです。ビチセラという系統の品種で「小ぶどう」という意味を持つため花数が多く、強い品種なので初心者の方におすすめです。
テキセンシス・ピンク
参考価格: 4,633円
テキセンシスピンクはほかのヴィオルナ系のクレマチスよりもうどんこ病に強いため、梅雨の時期も失敗しづらく初心者でも育てやすい品種です。四季咲きの花の形は大きめの壺型で整っており、ピンク色の発色がよいため人気があります。
白万重(しろまんえ)
参考価格: 1,590円
白万重はフロリダ系統のクレマチスで、はじめはごく淡いライムグリーンの花が咲きます。花色は徐々に白くなり、形は名前の由来ともなる万重咲きという八重咲きになります。四季咲きで一年に何度も楽しめ、一輪ずつが大輪の八重咲きなので切り花としてもおすすめです。
篭口(ろうぐち)
参考価格: 1,590円
篭口は木立ち性半つる性の、四季咲き小型クレマチスです。青に近い濃い紫色の、壺型やベル型の花を咲かせます。クレマチスは夏は花付きが鈍る品種が多いですが、篭口は夏でもよく花を咲かせるタイプで、国内のみならず海外でも人気があります。
ボタニ子
生花店やお店で苗を買うのもよいけれど、欲しい品種がないこともあるわ。ECサイトでほしい品種を買うのもよいわね。
旧枝咲き
旧枝咲きのクレマチスは常緑種で、冬になっても葉が落ちない品種が多いです。旧枝咲きクレマチスは一季咲きで、咲く季節が決まっています。冬にこそ花を咲かせる品種があるので、冬の庭を飾るのに人気があります。剪定の仕方を間違えると失敗することがあるので、品種をしっかり見分けましょう。
レッドスター【春咲き】
参考価格: 2,680円
赤花で八重咲きの代表ともいえる、パテンス系統のクレマチスです。花の直径は12cm~15cmと大輪で、さらに八重咲きなのでボリュームがあります。咲きはじめはぽんぽんのようですが、咲き進めるにつれ八重咲きになり、バラにも負けない存在感です。まれに秋に二度咲きすることもあります。
トリテルナータルブロマルギナータ【夏咲き~秋咲き】
参考価格: 2,200円
トリテルナータルブロマルギナータは、フラミュラ系のクレマチスで最盛期は初夏~初秋です。中心が白く花びらの先が濃いピンクのグラデーションがきれいな、十字の小花を咲かせます。伸びた枝の節々に花を咲かせるため、最盛期は甘い香りとともに幻想的な雰囲気が漂います。
ヘンリー【冬咲き】
参考価格: 2,680円
ヘンリーはコンナータ系のクレマチスで、中国が原産の原種です。花色は淡いライトグリーンで、肉厚のベル型の花は下を向いて咲きます。出回る数が少ない希少種なので、見つけたら安くなるを待たずに買うとよいでしょう。冬咲き種には珍しくよい香りがあり、冬でも葉が青々しているのも魅力です。
超初心者でもクレマチスを育ててみよう!
クレマチスは大きく分けて強剪定できる種類と、弱剪定が向いている種類があります。この違いを知るだけで、初心者の方でも失敗を気にせず気軽に楽しめる植物です。花色も白やピンク、赤や紫、黒に近い色、グラデーションなど豊富で、さらに花の形も壺型やベル型、八重咲きや一重など選ぶ楽しみに満ちています。クレマチスは人気のある花なので、失敗を怖がらずに育ててみましょう。
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両方の特徴をもつ「新旧両枝咲き」という品種もあるけれど、ちょっと初心者向けではないかもしれないわ。