タチアオイについて
タチアオイは、地中海沿岸西部からアジアが原産地の植物です。名前の由来は、茎が高く真っ直ぐに育っていくその姿からタチアオイ(立葵)と名付けられました。1年草や2年草、多年草タイプがあり、色は赤や黄色、ピンクや白、咲き方は一重から八重など、形から色まで様々な種類があり、自分好みのタチアオイを楽しめます。タチアオイの寿命は2年程と短く、劣化が早いので2年で株分けや種で更新していきます。
タチアオイの品種
クロタチアオイ
クロタチアオイは、ビロードのようなシックなブラックの花色が特徴の品種です。
#タチアオイ #クロタチアオイ が咲いていた。種はまだできていない。 pic.twitter.com/DJcfUuvng8
— Memento-Mori (@redeemed412) June 18, 2019
マジョレット
マジョレットは、60〜70cmの草丈になり、色はパステルカラーで、八重咲きの花を咲かせる品種です。
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サマーカーニバル
サマーカーニバルは、大輪で八重咲きの花を咲かせます。色とりどりの花が咲く多年草の品種です。
タチアオイ・サマーカーニバル
— MH (@lstmrls) May 25, 2018
サマーカーニバルと言えば私はイケスミチエコさんのマンガ「アレンジ」を思い出す。 pic.twitter.com/5dtHqmbBzE
育て方のスケジュール
タチアオイは、種をまくタイミングが二通りあります。春まきタイプは春に種をまき、種をまいた年の夏頃に開花します。また、秋まきタイプは秋に種をまき、種をまいた翌年の夏頃に開花します。
春まき
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき | ● | ● | ||||||||||
植え付け | ● | ● | ||||||||||
肥料 | ● | ● | ● | |||||||||
開花 | ● | ● | ● |
秋まき
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
種まき | ● | ● | ||||||||||
植え付け | ● | ● | ||||||||||
肥料 | ● | ● | ||||||||||
開花 | ● | ● | ● |
地植えでの育て方
地植えでの育て方について、それぞれ説明していきます。
育て方①種まき
春なら3月〜4月に、秋なら9月〜11月に種まきをします。種まき前に一晩種を水に浸けておくと、水の吸収をよくし、発芽の確率を上げることができます。育苗ポットに2〜3粒種をまいたら、発芽しやすい温度(20℃前後)にし、種が乾燥しないように管理しましょう。
育て方②植え付け
3月〜4月、9月〜11月に葉っぱが2〜3枚になったら植え付けをします。苗の植え付けの際は、土を落とすと根を傷つけてしまうので、落とさずそのまま植え付けましょう。植え付けの間隔は、30cm以上の間隔で植えていきます。そうしないと密集して下のほうで蒸れてしまうので、きちんと間隔を空けて植えましょう。また植え付け後は多めに水やりをしましょう。
育て方③土
水はけのよい清潔な土を選びましょう。自分で土を作る際は、赤玉土7:腐葉土3の割合の土で育てます。腐葉土は通気性や保水性を上げるので、植え付ける前に腐葉土を混ぜるとよいです。
育て方④置き場
直射日光が当たっても大丈夫なので、日当たりのよい場所で育てます。タチアオイは過湿に弱い植物なので、風通しのよい場所で育てましょう。
育て方⑤水やり
土が乾燥したら水やりを行います。夏は土が乾燥したら多く水やりを行い、冬は土の表面が乾燥したら水やりをします。水をやりすぎると土の中に水分が溜まり、過湿になるので注意しましょう。
育て方⑥肥料
肥料は控えめにします。控えめにすることでタチアオイが強く育つので、様子を見ながら追肥しましょう。緩効性化成肥料を植え付けのときに行えば追肥の必要がないので、植え付け時に一緒に肥料を用意するのがおすすめです。
育て方⑦植え替え
多年性タイプのタチアオイは花が咲き終ったときに植え替えができますが、植え替えた際にどうしても株が弱ってしまうことが多いので、毎年種を植えて育てるほうが丈夫で強いタチアオイが育ちます。そのため一番初めに植え付けるときは、枯れない環境を整えてから植えましょう。
育て方⑧手入れ
タチアオイの特徴として上にまっすぐに茎が伸びるので、20cm程の草丈になったら支柱で固定し、風で倒れないようにします。寒さにも暑さにも強い種類ですが、冬を迎えるタイプは霜にあたらないように、わらで覆って防寒対策をしましょう。また、花が枯れた後にそのまま放置しておくと、病気や害虫の被害にあいやすくなるので、咲き終わったら、茎から花首ごと切り取って手入れをしましょう。
次のページでは、タチアオイのプランターでの育て方、増やし方、かかりやすい病気や害虫について、ご紹介します。