日本の国石について
国石とは?
国石とは、その国を象徴・代表する石のことで、その国で産出する宝石が選ばれています。
日本の国石は何?
日本の国石は「翡翠(ひすい)」
日本の国石は、翡翠(ひすい)です。翡翠は半透明の深緑色の美しい宝石です。装飾品としてだけでなく、とても硬くて壊れにくいので、古代には石器としても利用されていました。また不老不死のパワーストーンとしても知られています。新潟県の糸魚川流域や北陸の海岸などが有名な産地です。
国石には「水晶」も候補になっていた
実は国石が定められたのはつい最近のことで、2016年に日本鉱物科学会が会員の投票によって定めました。というのも、水晶が国石だという説もあり、さまざまな俗説があったために統一しようということになったのです。水晶も美しい宝石で、昔から占いにもよく使用されて神秘的な力を感じさせる石です。国石としては申し分なかったのですが、投票の結果であれば仕方がないですね。
各国の国石
世界各国にもその国原産や、国民にとってなじみ深い宝石が、国石として制定されています。そんな中からいくつかご紹介します。
国名 | 国石 |
アメリカ/ギリシャ | サファイア |
イギリス/オランダ | ダイアモンド |
イタリア/モロッコ | サンゴ |
オーストラリア/オーストリア | オパール |
スペイン/ペルー/コロンビア | エメラルド |
トルコ/イラン | トルコ石 |
ベルギー/スイス | 水晶 |
フランス/インド/フィリピン | 真珠 |
日本の国菌について
国菌とは?
国菌とは、その国を象徴・代表する菌のことです。世界の国で国菌を定めている国は見当たらず、この国菌の制定は日本独自のものようです。
日本の国菌は何?
日本の国菌は「麹菌(こうじきん)」
日本の国菌は麹菌(こうじきん)です。麹菌は日本酒や味噌、醤油、漬物、お酢の製造には不可欠で、まさに日本人の食生活に密着した菌と言えます。菌と聞くと「ばい菌」をイメージしてしまいがちで、どうしてそのような物を国で制定しなければいけないのか…と思われる方も多いかもしれませんが、麹菌と聞くとなるほどと納得いただけるのではないでしょうか。最近では日本の麹菌は海外でも注目されるようになってきました。
発酵食品に欠かせない麹菌
麹菌は米や麦、大豆などに繁殖させたカビの一種です。発酵食品を製造する過程で欠かせない存在になっています。米麹は清酒の製造に、豆麹は味噌や醤油の製造に、麦麹は麦焼酎や味噌や醤油などの製造に使用されています。最近では海外でもこの麹菌の優秀さが認められています。まさに麹菌は日本が誇る国菌と言えますね。
ボタニ子
日本の国蝶について
国蝶とは?
国蝶とは、その国を象徴・代表する蝶のことです。その国に生息して親しまれている蝶が国蝶とされ、保護の対象にもなっています。
日本の国蝶は何?
日本の国蝶は「オオムラサキ」
日本の国蝶はオオムラサキです。切手のデザインに使用されたことをきっかけに、日本昆虫学会によって国蝶と制定されました。オオムラサキはタテハチョウ科に属していて、羽の大きさが10cmで大型の蝶です。オスの羽には青紫色の模様が入ってとてもきれいです。オオムラサキはクヌギやコナラの樹液を吸ったり、クリやクサギなどの花の蜜を吸ったりして生息しています。
各国の国蝶
世界各国にもその国に生息して国民からなじみ深い蝶が国蝶として制定されています。そんな中からいくつかご紹介します。
国名 | 国蝶 |
スリランカ | セイロンキシタアゲハ |
マレーシア | アカエリトリバネアゲハ |
ブータン | ブータンシボリアゲハ |
デンマーク | コヒオドシ |
まとめ
日本を象徴・代表するものとして選ばれているものには、法律などできちんと決められたようなものだけではなく、国の象徴として代表するものとして広く認識されていたり、国内原産でなくてもよかったりと、意外とゆるやかな決定のものも多いですね。日本人として世界に誇れるものばかりなので、これからも後の世に引き継いでいけるように、みんなで大切に保護していきたいものです。
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世界に誇れる麹菌なんですね~!