クッカバラの越冬方法
クッカバラは南国の暖かい国が原産のため寒さに弱い植物です。上手に越冬するためには置く場所の他、水やりや耐寒温度など栽培に気をつける必要があります。冬は休眠期のため植え替えや切り戻しなどは行わないほうがよいです。
置く場所
耐寒温度に注意
冬はガラス越しやレースのカーテン越しに日光が当たるように置きましょう。ずっと窓側に置いておくと冷えてしまうので、壁側に移動させるなど時間帯によって移動させる工夫も必要です。耐寒温度は3℃~5℃程度が丁度よいです。室内の温度管理によって土の乾き具合も見るようにしましょう。
水
水は少量で
冬の水やりは少量でよいです。水の与えすぎは根腐れを起こしてしまうため、土の乾きや葉の艶の様子を見て与えましょう。耐寒温度も考え、水やりの時間帯は暖かい日中がよいです。こまめに葉水を与えるのも葉の乾燥を防ぎます。
クッカバラの増やし方
クッカバラの増やし方として挿し木か株分けがあります。成長しすぎたクッカバラを切り戻しして、新芽を増やす方法もあります。クッカバラは強い生命力を持つ観葉植物のため、株分けをするときに気根を付けたままきると植え替えても早く根付きます。
増やし方①切り戻し
切り戻しをした時に、切り落とした茎を水に挿して浸けておくと新芽が出ます。水が腐りやすいため、こまめに水を変える必要がありますが、クッカバラの増やし方の一つと覚えておくとよいです。
増やし方②挿し木
挿し木は伸びている茎の部分にある気根を使って根付かせることができます。気根を残して茎を切り、切り口を乾かしてから植え替えをします。根があるほうが挿し木をした時に、早く根付きます。挿し木をした後は、水やりと日光をしっかり当てます。
増やし方③株分け
クッカバラは育てていくと子株が出てきます。親株についている子株をカッターなどできると株分けをすることができます。切った子株の切り口を乾燥させてから植え付けます。乾燥させずに植え付けを行うと腐ってしまうため、必ず乾燥させてから植え付けることが重要です。また、株分けは根詰まりを防ぎ枯れること防ぐことにも繋がります。
クッカバラが枯れる原因と対策
クッカバラは水を与えすぎて根腐れを起こし枯れることがありますが、他にも病気にかかったり、害虫が付いたりすることで枯れることがあります。腐っていない所を挿し木したり、子株があれば株分けしたりすることで全体が枯れることを防ぐことができます。
病気
軟腐病
軟腐病は、その名のとおり葉や茎が腐り、株全体が腐って枯れてしまう病気です。クッカバラがこの軟腐病にかかると根治することは難しいため、株全体をきることになります。広がりやすい病気のため、株を焼却する必要もあります。特に梅雨の時期の湿度の多い環境は発生しやすいです。水やりの回数を減らし根詰まりをさせないことが重要です。
害虫
カイガラムシ
カイガラムシは、植物の新芽や蕾などやわらかい部分につき栄養分を吸い取る虫です。群生して寄生するため、気がついた時には大量のカイガラムシが引っ付いていることがあります。駆除するときには、殺虫スプレーよりも直接ブラシで擦り落とすほうが広がらずに済みます。
ハダニ
春から夏にかけて発生しやすいハダニは、あらゆる植物に寄生するため、ご存知のかたも多い害虫ではないでしょうか?小さいハダニは葉の裏側につくため、見つけにくいですが、群生して寄生した場合は葉に大きなダメージを与えてしまいます。霧吹きで水を吹きかけることで発生を抑えることができます。
まとめ
エキゾチックな面白い樹形をしたクッカバラは、初心者でも栽培しやすくインテリアにおすすめの観葉植物です。大きく広がった葉や力強い気根が魅力的で、株分けや挿し木で増やし方をマスターすれば室内を明るく緑あふれる空間にすることができます。寒さに弱い植物のため、耐寒温度に気をつけて越冬することが大切になります。
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出典:写真AC