オリーブの植え替えのやり方
鉢植えのオリーブは同じ鉢に植えっぱなしでは枯れてしまう可能性があるため、定期的な植え替えが必要です。ここからは、鉢植えオリーブの植え替えのやり方を見ていきましょう。
鉢植えオリーブの植え替え準備
基本的には、一回り大きな鉢に植え替えます。これを鉢増しと言います。オリーブの大きさを変えたくない場合には同じ鉢を利用しても構いませんが、土は新しいものを使うようにしましょう。同じ鉢に植え替えることを鉢替えと言います。同じ鉢への植え替えも、根の整理や状態を見るために定期的に行いましょう。
植え替え手順
- 鉢から取り出し、古い土を軽く落としながら根を丁寧にほぐします。(※生育環境を変え過ぎないよう、古い土はきれいに落とさず少し残しておきます。)
- 根をほぐす際、伸びすぎているものや腐っている根などはハサミで根切りします。
- 植え付け時と同じように、オリーブ用の土で植えていきます。
- 必要に応じて支柱を立てておきましょう。
- 鉢底からたっぷり出るくらい水を与え、風通しの良い半日陰で根が落ち着くまで管理します。
植え替えの際には剪定も行いましょう
植え替えをすると、根が一時的に弱くなるため水を吸いあげる力も弱まります。枝や葉が生い茂ったままだと水分不足で枯れてしまうので、植え替えの際には必ず枝や葉を剪定しましょう。
剪定のポイントは混みあった部分
剪定はバランスを見ながら、混みあっている部分の枝を切り落とし風通しよくします。剪定しない方がいい枝は上向きかつ外向きの枝です。それ以外の古い枝や枯れている葉は剪定してしまいましょう。
根切りをする場合の注意点
植え替えの際、根の状態が良ければ根切りをする必要はありません。根がびっしり詰まっていたり鉢底から根が出ていたりする場合には、伸びすぎた根や細い根などは根切りしてから植え替えを行いましょう。7月~8月、12月~2月の期間は、根が落ち着きにくいので根切りは控えましょう。
オリーブの育て方の注意点
オリーブの植え付けや植え替えたあと、水やりや肥料などはどうしたらよいのでしょうか。オリーブの育て方の注意点をまとめました。
水やりのタイミングはいつ?
水のやり方を失敗すると根腐れをおこし枯れてしまう可能性があるため、水やりのタイミングが大切になってきます。
鉢植えの水やりは土の乾燥状態をみて与える
鉢植えの水のやり方は、表面の土が乾燥したら鉢底から水が出るくらいたっぷりと与えるのがコツです。生育期の上乾燥する夏は毎日水やりをしましょう。中途半端に与えると、表面の土は乾燥していても中に水が溜まり根腐れをおこす原因になります。
地植えの水やりは神経質にならなくてもよい
地植えの場合は、神経質になる必要はありません。7月~8月の真夏にしばらく雨が降っていないというタイミングでたっぷり与えるだけで大丈夫です。与える時間は午前中が適しています。12月~2月の冬期間は与えなくてもよいです。
肥料を与えるタイミングはいつ?
株を元気に育てるために必要な肥料ですが、どのタイミングであげたらよいのでしょうか。
肥料を与えるタイミングは春・秋
肥料を与えるタイミングは、花が咲く前の3月頃と秋口の10月頃が適しています。オリーブの状態によって、花が咲き終わった6月に追肥する場合もあります。注意点は、植え付け・植え替え直後の根が定着していない期間は肥料を与えないようにしましょう。
葉が黄色くなり落ち始めたら追肥のタイミング
基本的には春先と秋口ですが、オリーブの葉が黄色くなって落ち葉が多くなってきたら肥料を与えるタイミングです。栄養が足りなくなってきている証拠です。
まとめ
大きな木では高さが10m以上にもなるオリーブ。オリーブは耐寒性もあり丈夫で育てやすい植物です。オリーブに適した土作りが上手な育て方のポイントです。植え付けや植え替えをスムーズに行い、元気なオリーブを育てていきましょう。
- 1
- 2
出典:写真AC