シャインマスカットの育て方マニュアル(苗の植え付け)
苗を植えるときには
苗には土がついていない場合があるので、植える前にバケツに水を張ってつけておくといいでしょう。根が損傷していたり、傷ついている場合はその部分は植え付ける前に切り取ってしまいましょう。そのままにしておくと病気の原因になります。
土作り
苗を植える1月ほど前には土を作っておくようにしましょう。植えるための穴を作ってたい肥、苦土石灰、菜種粕、ようりんなどを混ぜておきます。ちなみに生育の旺盛なシャンマスカットの場合はチッソ肥料はほとんど必要ありませんので、あえて混ぜる必要はないです。
植え付け
シャインマスカットを植える穴を掘って、根を広げるようにして植え付けます。シャインマスカットの苗はあまり深く植えるとよくありません。ほぼ接ぎ木の苗ですが、接いである部分が土に埋まらないように気を付けましょう。
植えつけた後には水やりを
シャインマスカットの苗を植え付けた後にはしっかりと水をやっておきましょう。根が短く少ないため、水が少ないと株が定着しない恐れがあります。さらに乾燥を防ぐためにわらなどを敷いておくといいでしょう。植えつけた直後には乾燥と水不足は重要な問題なので、注意してくださいね。
シャインマスカットの育て方マニュアル(ジベレリン処理)
ジベレリン処理というものをご存じでしょうか。ぶどうに種をなくす方法のことです。実はぶどうはどの品種も種があります。種なしぶどうというのは品種ではないのです。ジベレリン処理を行ってうまくいったものが種なしぶどうになります。
ジベレリン液とは
そもそもジベレリン液とは何なのでしょうか。ジベレリン液は植物ホルモンの一種で、ぶどうの場合は種をなくしたり、実を肥大化させる効果があります。農薬ではありますが、もともと植物の中に自然に形成されるホルモンの一種であり、人体に影響はないといわれています。
ボタニ子
種のないぶどうってそういう品種だと思ってました!
種のない品種もあるのよ。でも日本で流通しているぶどうはもともと種のある品種で、このジベレリン処理をされたものが多いわ。ジベレリン処理は、容器にジベレリン液を入れたものに、房全体を浸けるだけの簡単なものだけど数が多いと大変ね。
ボタニ子
でもそれならどれを処理したかわからなくならないですか?
そこよ。だから農家さんは無色のジベレリン液に紫の色を付けて、どれを処理したかわかるようにしているのよ。もっとも家で食べるだけなら、わざわざする必要はないかもしれないわ。あとは好みの問題ね。ジベレリンはインターネットでも簡単に買うことができるわ。
シャインマスカットの育て方マニュアル(収穫)
シャインマスカットの育て方の中で最も楽しみなのが収穫ではないでしょうか。大きく育ったシャインマスカットをそっとお尻の方に手を添えて、軸を切ります。力を入れると身がつぶれたりするため気を付けて収穫をしましょう。
収穫の時期
シャインマスカットの収穫時期は、栽培方法によっては一年のうちいつでも収穫できることもありますが、通常の栽培方法で旬と言えば、7月下旬~9月上旬になります。特に露地栽培であれば、8月ごろが最も甘く、おいしくなる時期なので、この時期に収穫をするといいでしょう。粒の大きさがある程度揃っていて、張りがあり、白い粉のようなものがついているのが収穫に適しているおいしいぶどうです。
続いて、シャインマスカットの育て方マニュアル(増やし方)
シャインマスカットを育てている農家では、根に与える水分をコントロールして、水分ストレスを与え、実をより甘くするという方法で育てているところもあります。上手くできれば、自宅でもとっても甘くておいしいシャインマスカットが育てられるかもしれないですね!