シャインマスカットの育て方マニュアル(増やし方)
シャインマスカットの自宅での増やし方はあるのでしょうか。自宅での増やし方とホームセンターなどでの購入はどちらの方がいいのか気になるところです。増やし方が挿し木などをするという簡単な方法であれば、自宅で増やしたいところですね。
挿し木での増やし方①挿し穂を作る
ぶどうの挿し木をするためにはまず、挿し穂を作ります。挿し穂を作るために、芽が1~3個ついてるほど良い枝を見つけて剪定します。芽が2~3個ついている場合、1つだけ残して後は切り落としましょう。ただし、1つ目の芽が育たなかった場合に備えて、2つ目の芽を残しておくという方法もあります。挿し穂にする枝の下の部分は左右を斜めに切り落としⅤのような形にしましょう。
挿し穂にする枝には上下があります。芽のある方が上になるため、間違えないように注意が必要です。
挿し木での増やし方②鉢と土を用意する
8号程度の大きさの鉢植えが適しています。鉢植え以外にも、家にあるペットボトルや牛乳パックでも代用は可能なため、無理に買いそろえる必要はありません。土はできるだけ通気性の良いものを選びましょう。観葉植物用の土や、赤玉土をベースにブレンドするといいでしょう。ホームセンターやネット通販で気軽に買えるもので大丈夫です。挿し木をするときには気が痛まないように、棒などで穴をあけてからさすようにしましょう。
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水やりを忘れずに
挿し木をした後には、風通しのいい場所に置き、しっかりと水をあげるようにしてください。水が足りずに乾いたままにしていると、発根しなくなってしまいます。
挿し木での増やし方③発根まではしっかり観察する
挿し木をした後には、葉が出た後に発根します。つまり葉が出始めたころにはまだ根は出ていないのです。この時期に水やりを怠って乾燥させてしまうと、根が出ずにすぐに枯れてしまうので気を付けましょう。しっかりと葉が茂り、根が出るまできちんと観察をして、手入れすることが大事です。
摘果・摘粒とは
摘果や摘粒という言葉をご存じでしょうか。大体想像はつくけど、つがいがいまいちわからない、という人もいるのではないでしょうか。意味は知っていてもなぜ摘果や摘粒が必要なのかがわからない、という人もいることでしょう。ここでは摘果や摘粒の意味から、その必要性までを解説します。
摘果とは
摘果とは、木になった実を切り落とし、実の数を調整することです。なぜそのようなことをするのかと言えば、実が多すぎると全体に栄養がしっかりと行きわたらず、実が小さくなったり、発育不良になってしまうためです。おいしいぶどうを食べるためにも実が生ったら、摘果をしてきちんと量を調整しておくといいでしょう。
摘粒とは
摘粒とは房全部を切り落とす摘果とは違い、粒の量を調整するために行います。ぶどうは粒の量が多すぎると粒がつぶれてしまったり、発育不良になったりします。そういったことにならないために、摘粒を行う必要があるのです。もちろんそのほかにも、シャインマスカットはそもそも形の悪い房が大ため、形を整えるために摘粒を行う、という理由もあります。
シャインマスカットの剪定方法と時期
せっかく育てたシャインマスカットの枝を剪定するときに、間違えてしまったら翌年は花が咲かないかもしれません。切ってはいけない枝を切ってしまって、実がつかなくなったら一大事です。そんなことにならないように剪定の基本的な知識だけでも身に着けておきましょう。
剪定の方法
1年目の植え付けたばかりの時は、樹の高さを整える必要性があるため、地面から50~60センチのところで水平に切るようにしましょう。2年目は、弱っている枝や葉を切り落とすようにします。3年目には樹が安定して形も整ってくるため、短梢剪定にしましょう。
短梢剪定とは
シャインマスカットなどの、樹勢の弱い品種に使われる手法です。芽を2~3個残して、前年に伸びた枝の残りは切り落としてしまいます。芽を残しているため、年々芽は増えていくので、樹が育たたない、という心配はありません。ただし、下手に剪定をしてしまうと枯れることもあるため、シャインマスカットの選定には注意が必要です。
剪定の時期
剪定の時期は、成長がほぼなく次に花芽の成長具合を予想しやすい1~2月に行うのが一般的です。遅くなっても3月には剪定は終わらせてしまいましょう。活動が活発になり始める時期にしてしまうと、株が枯れてしまう可能性があるからです。
まとめ
シャインマスカットはそのまま食べても美味しく、ケーキやパフェに加工しても美味しいです。もちろん手土産にも。いろんな用途に使える、使い勝手のいい果物が、シャインマスカットです。せっかくなので、お庭で育てたシャンマスカットを是非、食べてみましょう。
出典:写真AC