ローマンカモミールの育て方!肥料の与え方や寄せ植えのコツは?

ローマンカモミールの育て方!肥料の与え方や寄せ植えのコツは?

多年草のローマンカモミールは、日当たりのよい場所を好みます。夏場の蒸し暑さに気を付ければ、枯れることもありません。また、ローマンカモミールの植え方を知ると、寄せ植えにも応用がききます。相性のよい植物同士だと、しおれることなく育ち、観賞用としても楽しめます。

記事の目次

  1. 1.ローマンカモミールはどんな花?
  2. 2.ローマンカモミールの花言葉
  3. 3.ローマンカモミールと相性のよい寄せ植えの植物は?
  4. 4.ローマンカモミールの植え方と育て方
  5. 5.ローマンカモミールの「枯れる」理由
  6. 6.ローマンカモミールの越冬方法
  7. 7.まとめ

ローマンカモミールの植え方と育て方

Photo byVictoria_Borodinova

ローマンカモミールは、風通しのよい乾き気味の環境を好みます。植え方は、鉢植えでも庭植えでも大丈夫です。庭植えにすると、種まきをしなくても、開花後に種が自然に落ちます。増やし方のひとつに、この「こぼれ種」があり、環境さえあえば白い花を一面に咲かせることができ、とてもきれいです。

栽培環境

ローマンカモミールは、日当たりと水はけのよい場所を好みます。しかし、夏場は、暑さと蒸れで枯れてしまう恐れがあります。そのため、植え方としては移動しやすい鉢植えにするか、夏場に半日陰になるような場所に植えます。また、冬場は、寒さには強いので、戸外でも大丈夫です。ただし、苗が小さいうちは霜や凍結で枯れてしまうので、室内に移動します。

鉢植え

ローマンカモミールは、日本の夏場には弱いので、夏場は日陰になる場所で管理します。特に、午後になると日差しが強くなるため、日差しを避けることができる場所を選びます。また、夏場の管理方法として、植木鉢を棚の上などの高い位置に置いたり、ハンギングバスケットに入れると、風通しがよく地表面より温度を低く保つことができ、蒸れを防ぎます。

庭植え

ローマンカモミールの枯れる原因は、日差しにあります。そのため、夏場に直射日光が当たる場所を避けることが、庭植えにおいて大切な点です。

土壌作り

出典:写真AC

ローマンカモミールを育てるには、適した土壌作りが大切です。その土壌作りには、水はけのよい用土を選びます。

鉢植え

鉢植えの場合は、ハーブ用の培養土を用意します。または、水はけのよい用土を作るのならば、用土に小粒のパーライトを少し混ぜます。赤玉土も小粒のものを選び、「赤玉土(小粒)6:腐葉土3:パーライト(小粒)1」の割合の用土を作ります。

庭植え

ローマンカモミールは、酸性の土壌が苦手です。庭植えにする場合は、庭の土壌を少し掘り返し、苦土石灰を混ぜ、土壌の酸性度を弱めておきます。また、水はけをよくするために、腐葉土も加えて混ぜておきます。まんべんなく土壌をすき込むと、用土がやわらかくなります。

水やり

鉢植えも庭植えも乾燥する時期は、ハダニが発生するため、その予防として霧吹きで葉に水を与えます。

鉢植え

鉢植えは、用土の表面が乾いたら、霧吹きで葉に水を吹きかけます。また、根腐れを防ぐために、ポットフィートで鉢底を持ち上げておきます。

庭植え

庭植えは、水やりをする必要がありません。雨水で大丈夫です。夏場、晴天が続く場合にだけ、早朝に水やりをします。また、ハダニを防ぐ時も、早朝に霧吹きで葉に水を与えます。早朝に水やりや葉水をしておくと、太陽が高く昇る時間帯には乾き蒸れません。

肥料

鉢植えも庭植えでも、ローマンカモミールは植え付けの時に、元肥として緩効性化成肥料を施します。また、花の収穫時期と刈り込み時期の後に、水やりの代わりに、規定の半分に薄めた速効性の液体肥料を追肥します。

植え付けと植え替え

出典:写真AC

ローマンカモミールは、成長が盛んで種まきからでも育てやすい植物です。植え方は、苗でも種まきでも、鉢植えと庭植えの両方可能です。また、鉢植えの場合、多年草のローマンカモミールは、毎年、花が咲き成長するので、植え替えが必要となります。

市販の苗の見分け方

苗は、色つやがよく、たくさんの葉がついている元気なものを選びます。また、一番よい状態は、葉柄が根本からたくさん伸びていて、新芽が出ているものです。反対に、ポットを持ち上げ揺らすと、根元がぐらつくものは避けます。それに加え、葉のつき方がまばらで、茎だけが間伸びしたりしているものも悪い状態です。市販の苗は購入後、すぐに植えます。

種まきからの植え方

・種まきの時期
ローマンカモミールの種まきの時期は、春と秋の年2回です。具体的には、春は3月中旬〜4月、秋は9月中下旬〜10月です。しかし、春に種まきをすると開花までの期間が短いため、花つきが少ないです。
一方、秋に種まきをすると、株が大きく成長する分、花が多くつきます。

・種まきの方法
種まきは、直接、鉢植えでも庭植えでも育ちますが、手間をかけて苗床で育て、それから植え替えると、生育がよくなります。
①用土は、肥料が含まれていない種まき用の用土を使います。苗床用の容器は、卵の透明パックなどの深さがない容器を用意し、底に穴を開けます。
②容器に土を5cmほど入れ、霧吹きなどで用土を湿らせます。
③容器の中に種を入れ、用土で薄く覆います。発芽するためには、光が必要なので、覆土は薄くすることが大切です。
④用土の表面が乾いたら、霧吹きで水やりをします。
⑤2週間ほど経つと、芽が出てきます。隣同士の双葉が触れ合うようならば、間引きします。本葉が1枚~2枚出てきたら、割り箸などで根を切らないように注意しながら持ち上げ、3号サイズのビニールポットに植え替えます。
⑥3〜4週間ほどし、しっかりとした苗になったら、鉢植えや庭植えします。

鉢植えの植え方

出典:写真AC

①鉢底の穴にネットを被せます。
②水はけのよい新しい用土を鉢の4分の1ほど入れます。
③ビニールポットから外した苗は、土を崩さない状態で鉢に置きます。鉢の上部2cmのところまで用土を入れます。
④最後に、鉢底から水が流れ出るまで、水やりします。
寄せ植えの苗の植え方は、20cmほどの間隔を開けて植え付けます。

鉢植えの植え替え方法

鉢植えの場合、多年草のため種まきの翌年以降は、根が回りやすい状態なので、半年~1年を目安に株分けをします。その時に、植え替えも行います。適期は、3月中旬〜4月と9月中下旬〜10月です。
①新しい鉢の鉢底の穴にネットを被せます。
②水はけのよい新しい用土を鉢の4分の1ほど入れます。
③ローマンカモミールを鉢から取り出し、根の下部についた古い土を少し取り除きます。黒く変色した根があるならば、傷んでいるので鋏で取り除きます。
④新しい鉢にローマンカモミールを置きます。根を傷つけないようにしながら、棒などを使って鉢と根の隙間に用土を入れます。鉢の上部約2cmのところまで用土を加えます。
⑤最後に、鉢底から水が流れ出るまで、水やりします。

庭植えの植え方

①植え付けの2~3週間前から準備し、庭の用土を直径30cm、深さ30cmほど掘り返します。庭の用土に苦土石灰と腐葉土を混ぜ込みます。植え付けの時に、用土に混ぜておいたことによって肥料分の吸収がよくなります。
②水はけのよい用土ができあがったら、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜます。
③苗を置き、周囲の土の高さよりも高くなるように、土を盛りながら植え付けます。そうすることで、水溜まりが防げ過湿状態にならずにすみます。
④最後に、水やりをします。また、香りの芝生のように複数の苗を並べての植え方は、風通しが悪くならないように20cm〜30cmほどの間隔を開けることが大切です。

開花後の収穫と保存

晴れた日の午前中に、開花したばかりの花を手で摘みます。汚れや虫が付いていたら、水洗いします。収穫したら、ザルなどにのせて風通しのよい日陰で乾燥します。乾燥が不十分だとカビが生えるので、ひっくり返したりして、十分に乾燥させます。十分に乾燥させたら、酸化や酵素により少しずつ変色し香りが弱くなるため、食品保存袋など密封できるものに入れて、冷蔵保存します。保存は1年を目安に使いきります。

増やし方

出典:写真AC

多年草のローマンカモミールの増やし方は、種を採取して種をまく方法と、挿し木の方法と、株分けの方法があります。

種の採取での増やし方

花後は収穫せずに、種ができるまで、そのままの状態にしておくと、種を採取することができます。種ができたという合図は、中央の黄色い部分が出っ張って盛り上がります。収穫の時期は、花弁が枯れ、黄色い中央部分が茶色くくすんできます。花茎から切り取り、新聞紙の上に置き、しっかりと乾燥させます。乾燥状態になると、花の部分を軽く揉むだけで微細の種がこぼれ落ちます。

挿し木での増やし方

多年草のローマンカモミールの挿し木の適期は、3月〜4月と10月の年に2回です。場所は、明るい日陰が適しています。
①横に伸びている元気な茎を10cm〜15cmの長さに切り、茎の下の方についている葉を取り除きます。割り箸などで土壌に穴を開けて、湿っている土壌に茎の下の部分を挿します。用土は、肥料を含まない挿し木専用の培養土です。
②土壌の表面が乾いたら、水やりをします。
③根は、挿し木から2週間ほどで出てきます。4~5週間ほどが過ぎると根がはるので、3号ポットに鉢上げします。植え替えは、成長にしたがって行います。挿し木は水差しでも根が出てきますが、土挿しに比べると軟弱です。

株分けでの増やし方

株分けの適期は、植え替えと同じで、3月中旬〜4月と9月中下旬〜10月の年2回です。
①鉢からローマンカモミールの株を抜き、根についている土を半分ほど落とします。
②根っこから株を2〜3に分けます。手で分けにくいときは、鋏を使います。
③植え付ける鉢の鉢底の穴にネットを被せます。
④水はけのよい新しい用土を鉢の4分の1ほど入れます。
⑤新しい鉢にローマンカモミールを置きます。根を傷つけないようにしながら、棒などを使って鉢と根の隙間に用土を入れます。鉢の上部約2cmのところまで用土を加えます。
⑥最後に、鉢底から水が流れ出るまで、水やりします。同じように、残りの株も植え付けます。

剪定の仕方

出典:写真AC

多年草のローマンカモミールは、過湿にとても弱いため、真夏に蒸れて枯れてしまいます。その対策として、風通しをよくするために剪定します。剪定の時期は、梅雨に入る前に、収穫時期に合わせて行います。剪定方法は、下葉が残るように草丈10cmほど刈り込みます。

病気と害虫

ローマンカモミールは、病気には強い方ですが、春から秋にかけて気温が高くなると、うどんこ病が発生する恐れがあります。また、害虫のアブラムシとハダニにも、注意が必要です。特に、ハダニは高温乾燥期になると発生しやすくなります。風通しをよくし、見つけたらすぐに駆除することが大切です。

うどんこ病

うどんこ病は、葉と茎と花などに発生し、何もせずに放置していると枯れてしまうことがあります。農薬の有効期間と収穫時期が重ならないことを確かめてから、専用の薬剤を使用して処置します。

アブラムシ

アブラムシの予防は、春になり暖かくなったら、1カ月に1回、株元に粒状の浸透移行性殺虫剤を置きます。もし、アブラムシがついてしまったら、テープで取り除きます。アブラムシが多くついてしまったら、スプレー式の浸透移行性殺虫剤を使って取り除きます。

ハダニ

ハダニは水に弱いため、予防策として毎日、霧吹きで葉に水をかけます。ハダニを見つけたら、水圧のある流水を葉の裏にかけます。大量にハダニを見つけた場合は、即効性の殺虫剤を使います。

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ローマンカモミールの「枯れる」理由

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