フィロデンドロンの病気と害虫
フィロデンドロンに多いのが軟腐病という病気です。また、葉に害をおよぼすハダニなどの害虫もいます。予防するにはどうしたらいいのか、被害が出たらどう対処したらよいのかご紹介します。
軟腐病
症状
軟腐病は根茎が腐ってどろどろに溶けてしまう病気です。症状がすすむと悪臭を放ちます。とくに直立性の根茎は外からわかりづらく、発見したときには手遅れということが多々あります。つる性の場合は葉や茎が黄色くなります。この病気は治りません。土の中で繁殖した細菌が傷口から侵入し、栄養の通り道をふさいで腐らせるのが原因です。
対処法
つる性の場合は患部をカットするのが効果的です。直立性の根茎が柔らかくなっていたら、植え替えの時期でなくてもすぐに新しい土と植木鉢を用意してください。伝染しますのでその株はあきらめて捨てるか焼くかします。細菌が繁殖していて病気を誘引しますので土も処分します。子株が生きていればカットし、切り口や根を水できれいに洗い流します。その後しっかり乾かして植え替えてください。
予防
原因は高温多湿による根腐れで傷ついた根から、細菌が侵入することです。6月から10月までは湿度が高い時期が続きますので、水やりのタイミングに注意しましょう。土がしっかり乾くまで水やりはせず、鉢皿に残った水は残さず捨てるなどでいくらか予防になります。また根を傷つけないように気をつけ、土は水はけのよい物を選びます。
害虫
症状
フィロデンドロンによくつく害虫は、ハダニやカイガラムシです。葉脈は葉から栄養を吸い取ります。ハダニがわくと葉は白っぽくなります。ほっておくと枯れてしまいます。カイガラムシは同じく茎や葉に寄生し養分を吸うだけでなく、排泄物がスス病を誘引します。幹や茎がススをかぶったようになります。その他にナメクジや、ダンゴムシも害をなします。
予防と対処法
ハダニはとても小さく発見しづらいですが、乾燥を好むので葉水を欠かさずすることで予防ができます。出てしまったら専門の殺ダニ剤で処分します。カイガラムシは目でもわかるので歯ブラシやぬれた布で除去します。どちらも葉水が予防になります。ナメクジやダンゴムシは、植え替えのときに鉢底ネットをしくことで防ぐことができます。
フィロデンドロンの風水
観葉植物にかぎらず、植物には不思議な力があると言われます。風水でも家相の欠けや張りなどのフォローに観葉植物は有効です。その力は生きている植物ゆえに、パワーストーンよりも強いと言われています。様々な形の葉をもつフィロデンドロンは、風水として使い分けが可能です。どのような風水に役立つのかご紹介します。
丸い葉
丸い葉は人と人との調和や人間関係の修復などに役立ちます。リラックス効果もあるので、リビングなど人が集まる場所に向きます。下向きに生える葉は陰の気をもち、こちらも鎮静作用やリラックス効果がのぞめます。寝室やトイレなどにおすすめです。寝室は枕元に陽の気をもつ観葉植物を置くと強すぎて眠りづらくなりますので足元やコーナーなどにします。
とがった葉
とがった葉は鋭い気をもちます。邪気をはらい、魔よけの効果があります。そのため、寝室や人のよくいるリビングよりも玄関に置くのがおすすめです。外から入ろうとする悪い気を防いでくれます。玄関の日あたりがよくない場合もフィロデンドロンは耐陰性がありますので安心です。たまに移動させて日光にあててあげましょう。
セローム(ホープ)系
セロームやホープ、クッカバラなど、幹をもたず茎や気根を自由に四方八方に伸ばし、葉をたくましくしげらせるフィロデンドロンはまた違った風水に役立ちます。特にホープは大型で存在感があります。自由で奇抜な発想をもたらす幸運の木とされ、勉強や仕事運をアップするのによいとされます。南に置くと勝負運がよくなります。上向きに葉をつける植物は陽の気をもちますので、活動的になれます。
まとめ
種類や育て方、花言葉や風水などをご紹介しました。フィロデンドロンと一口に言っても、いろいろな特徴をもつ植物だということがお分かりいただけたでしょうか。葉脈の色が変わっているものや斑の入っているもの、つる性や直立性、ほふく性、大型や小型とユニークです。広く葉を広げるもの、支柱やほかの木につるを誘引するものがあります。個性的な観葉植物なので自分のフィーリングにあったものを選んで、お部屋を飾ってみてください。
引用元:flickr