ライラックの枯れる原因
ライラックを育てるときに気を付けたいポイントがいくつかあります。初心者の方は最初に知っておくといいですね。植え付け時期は10月に入った秋が一番の適期です。3月でもいいでしょう。植え付け時期に気をつけると、枯れる心配が一つ減ります。夏の暑さが原因で枯れることもあり、水切れを起しやすいときには鉢のサイズを一回り大きくし、根張りをよくしてあげましょう。また剪定のしすぎで枯れることもあります。他にも枯れる原因として考えられる病気や害虫について紹介します。
病気
ライラックを育てるうえで気をつけたい病気に、葉に白い粉がふくうどんこ病と黒いすすのような模様ができるすす病があります。光合成を阻害し生育を悪化させる原因にもなり、ひどい場合は枯れる原因になってしまうことも。これらは広がりやすいため元となる原因をなくす対策や、見つけ次第早めの対処をこころがけます。すす病はカイガラムシなどの害虫が原因で発生します。病気を発見したら害虫の存在を疑ってみてください。
害虫
風通しが悪いと新芽にアブラムシ、カイガラムシがついて木を弱らせます。カイガラムシの排泄物はすす病の発生原因になります。病気を発生させないためにも害虫をそのままにしておくのはよくありません。見つけ次第駆除しましょう。その他気を付けたい害虫のテッポウムシは、幹に穴をあけて食害を起し木が枯れる原因となります。地植えの場合は風通しが悪くならないよう気をつけます。
ライラックとあわせて植えたいお花たち
地植えにしても鉢植えにしてもライラックを楽しむ方法に、ぜひ他の植物との組み合わせも楽しんでください。木の株元部分がさみしくなりがちですが、ヒューケラや斑入り植物といったカラーリーフを取り入れてあげるといいでしょう。ライラックの開花時期にあわせて、ディルフィニウムやサルビアネモローサ、キャットミントといったお花の組み合わせもおすすめです。
ライラックの魅力的な使い方
ライラックの魅力は何と言っても甘くやさしい香りです。このすばらしい香りをこんな風に利用してみてはいかがでしょうか。花の香りの利用方法に花びらを乾燥させて作るポプリもいいですが、塩を使って作るモイストポプリもおすすめです。またインフューズドオイル(浸出油)を作ってバスオイルなどのホームケアに利用する方法もあります。
ボタニ子
生花の香りは短いけれど、モイストポプリの香りはとっても長く楽しめます!
寄せ植え
ライラックは若木でも花をつけるため、鉢植えで寄せ植えとして楽しむ方法もおすすめです。鉢のサイズを一回り大きめにして下草とあわせると、開花時期には寄せ植えのメインとしてライラックの花の輝きが増すでしょう。鉢植えなら特に土を乾燥気味の培養土にして、根張りよく育てることも可能です。剪定はほぼ必要ないという点でも初心者が安心して楽しめます。
庭
庭で地植えする場合、シンボルツリーとしての役目はもちろんですが、毎日の生活の動線上にライラックがあると素敵といえます。甘い香りで開花を知らせてくれるでしょう。花が咲き始める頃には、だんだんと華やかさを増し、日ごとに強くなる香りで五感を刺激してくれます。
フラワーアレンジメント
香水の原料にも利用されるライラックの花。切り花にすると香りの広がりはストップしてしまいますが、ブーケやフラワーアレンジに利用するとほのかな香りを届けてくれます。八重咲きタイプはボリュームもあり華やかさは格別で、白のライラックはウェディングブーケでも人気です。切り花で利用する場合は水揚げをよくするために大きめに枝を剪定し、木のなかの綿をとる方法があります。
まとめ
寒さに強く、涼しい環境に向くライラックは、管理の方法や枯れる原因といった育て方のポイントに気を付けることで、初心者の方も楽しめるでしょう。魅力的なライラックの香りを楽しむいろいろな方法を、ぜひ試してみてくださいね。お住まいの地域に合わせた育て方や品種を選んでライラックに挑戦してください。切り花では得られない、甘く香しいライラックの香りがただよう夏が待ち遠しくなります。ラッキーライラックを探すのもお忘れなく!
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出典:写真AC