ジャノヒゲの用途
実は、ジャノヒゲはさまざまな用途があるのです。一番有名なのは、塊根を漢方として利用することです。ここでは、ジャノヒゲがどのようなことに使われているのか紹介します。
ジャノヒゲを食べる
茎を食べる
ジャノヒゲは食べることができます。高知県では、茎が食用とされていています。食べ方は、ゆがいてから煮て食べるというものです。アゲと一緒に食べることもあるそうです。
根を食べる
塊根も食べることができます。お肉などと一緒に炒め、食べるという食べ方、スープに入れて食べるという食べ方、味噌汁として食べるという食べ方もあります。
ジャノヒゲの薬効
食べ方とは少し違いますが、ジャノヒゲの根は薬効にすることができる植物です。どこに薬用の用途があるのか。それは、塊根です。麦門冬(ばくもんとう)という名前で呼ばれています。作り方としては、栽培では、5月~6月、自生では地上部が成長しない秋から春先にかけて、塊根だけを取ります。残ったジャノヒゲは、また植えておけば次の年に再び、塊根を採取できるようになります。採取した塊根をよく洗い、天日干しをします。
何に効くの?
麦門冬にはサポニンが含まれていて、漢方としての用途がありました。せき止め、痰きり、解熱、利尿、糖尿病、心臓病、リウマチなとに効果があります。
自分で作っても平気なの?
文章だけを見れば、簡単に薬用に作れる気がしてきます。ですが、自分で勝手に作らないようにしましょう。必要な場合は医師に正しい処方をしてもらい服用しましょう。
その他の用途
ジャノヒゲには、食べ方と薬効以外にも用途があります。それは、グランドカバーとしての用途です。お庭や公園であたり一面敷き詰められている場所を見たことがないでしょうか。それこそが、グランドカバーです。ジャノヒゲは、冬でも枯れない常緑の植物なので冬の間も茶色くなるということはありません。また、グランドカバーで雑草がはえにくいという効果もあります。
ジャノヒゲに似ている植物
ジャノヒゲは似た植物が存在しています。ここでは、ジャノヒゲに似ている植物とジャノヒゲとの見分け方を紹介します。
ナガバジャノヒゲ
ナガバジャノヒゲとは、キジカクシ科ジャノヒゲ属の植物の一つです。名前からわかる通り、葉が長い種類です。オオバジャノヒゲの葉の長さは、30cm~40cmです。ジャノヒゲとの違いは、ジャノヒゲは匐枝(ふくし)を長くださないという点です。
オオバジャノヒゲ
オオバジャノヒゲとは、キジカクシ科ジャノヒゲ属の植物の一つで、葉が大きい種類です。オオバジャノヒゲのが葉幅が広いのが特徴です。また、種子がオオバジャノヒゲでは暗い青色です。
ヤブラン
ヤブランとは、キジカクシ科ヤブラン属の植物の多年草です。ほぼ、一年中同じ姿で丈夫な植物です。ヤブランも葉は細長く、根生しています。ジャノヒゲとの違いは種子です。ヤブランは黒色の光沢のある種子をつけます。ヤブランの根っこも塊根があり薬用としての用途があります。ヤブランの塊根も食べることができますし、食べ方も同様です。
ジャノヒゲの種類・品種
ジャノヒゲには、園芸の品種としてもさまざまな種類のジャノヒゲがあります。ここでは、園芸品種としてのジャノヒゲの種類を紹介します。
タマリュウ(玉竜)
タマリュウとは、キジカクシ科ジャノヒゲ属の植物で、ジャノヒゲの種類のうちの一つです。よく、お庭や玄関先に小さな葉の短いジャノヒゲを見たことがないでしょうか。それが、タマリュウです。タマリュウは、葉の短いものを掛け合わせてできた品種です。小さい品種で扱いやすく、丈夫なのも特徴です。種子は、ジャノヒゲと同じコバルトブルーに熟します。タマリュウにも別名がありヒメリュウノヒゲ、チャボジャノヒゲといった別名を持っています。
ハクリュウ(白竜)
ハクリュウとは、キジカクシ科ジャノヒゲ属の植物で、ジャノヒゲの種類の一つです。違いは、葉に白い斑が入ることです。
コクリュウ(黒竜)
コクリュウとは、キジカクシ科ジャノヒゲ属の植物で、オオバジャノヒゲの種類の一つです。コクリュウのは葉が黒色をしています。そこが違いです。
まとめ
ジャノヒゲはさまざまな品種があります。ひとつの種類だけをグランドカバーとして敷き詰めるのも、お庭の雰囲気にあわせてさまざなジャノヒゲを植えてみるのも楽しそうですね。ジャノヒゲは育てるのも管理も楽で、色々な食べ方で食べることができます。そんなジャノヒゲをぜひ、育ててみてくださいね!
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