ソルゴーとは?その特徴・種類と利用方法!障壁栽培や防風対策の効果について

ソルゴーとは?その特徴・種類と利用方法!障壁栽培や防風対策の効果について

ソルゴーという作物をご存知ですか?たかきびやコーリャン、ソルガムなどさまざまな呼び名があるソルゴーですが、利用方法も幅広い作物です。この記事ではソルゴーの種類や特徴、農業利用、畜産利用、食用利用などの利用方法について解説します。

記事の目次

  1. 1.ソルゴーとは
  2. 2.ソルゴーの特徴
  3. 3.ソルゴーの種類
  4. 4.ソルゴーの栽培方法
  5. 5.ソルゴーの利用方法①障壁栽培
  6. 6.ソルゴーの利用方法②防風対策
  7. 7.ソルゴーの利用方法③牛の飼料
  8. 8.ソルゴーの利用方法④緑肥作物
  9. 9.ソルゴーの利用方法⑤食用作物
  10. 10.まとめ

ソルゴーの利用方法③牛の飼料

牛
Photo by3D_Maennchen

飼料としてのソルゴー

ソルゴーは、日本では牛の飼料用としての利用が最も多いです。牛は穀類の飼料以外に胃の調子をよくするために植物の繊維質が必要な動物です。そのためソルゴーは、夏の時期の繊維質供給源として畜産農家が多く栽培しております。

ソルゴーとトウモロコシの飼料特性の違い

コーン
Photo byCouleur

ソルゴーはトウモロコシと異なりイノシシや熊が好む子実をつけないため、安心して栽培できるのがメリットです。デメリットとしては、トウモロコシに比べておいしくないということでしたが、最近は茎の糖分や消化性が高い品種も出てきたため、デメリットを克服しつつあります。

飼料用ソルゴーの利用方法

ソルゴーの飼料用としての利用も、他の牧草と比較して多岐にわたります。ここでは、さまざまな手法により飼料として保存できるソルゴーの使い方について紹介します。

青刈り利用

立ち枯れソルゴー
Photo by Swathi_Sridharan

青刈り利用は、その日の必要なソルゴーだけを牛に与えるやり方です。また、スーダン型ソルゴーなどは、茎葉中の水分が少ないこともあり、刈り取ってから軒に置いて乾かすだけで、保存が可能です。これを立毛保管といい、好きなタイミングで牛に与えられることができます。

細断型サイレージ利用

Photo by thejesse

細断型サイレージ利用はソルゴーを細かく刻み、密封状態にするで保存できるようにする利用方法です。嫌気状態にすることで植物に付着した乳酸菌などが活性しカビの発酵を抑えます。糖含量の高い、ソルゴー型ソルガムが向いています。

ロールベール利用

ロールベール

ロールベール利用は専用の機械でソルゴーを短く切らずにトイレットペーパーのようにぐるぐる巻きの状態にするやり方です。保存ができるよう、さらに白いラップなどでぐるぐるに巻きます。細断型サイレージ利用に比べて保存期間が短いです。スーダングラスのような茎の細い種類が向いています。

ソルゴーの利用方法④緑肥作物

緑肥作物とは?

緑肥
Photo by IllinoisBiofuels

緑肥作物とは、できた作物を利用するのではなく、土にすきこむために育てる作物になります。土壌は同じ作物を栽培し続けると必ず一定方向に偏りだし、不調をきたすようになります。それを改善するために、緑肥作物のような別の作物を投入してバランスを整えてあげる必要があるのです。ここでは土壌の化学性、物理性、生物性の観点から緑肥作物の効果を解説します。

ソルゴーによる化学性の改善

化学性の改善とは、土壌中の栄養分を増やしたり、園芸作物が育ちやすいようにバランスを整えることになります。ソルゴーは、夏場に大きく育つ作物ですので、クリーニングクロップと呼ばれ、前作の過剰に投与された窒素やカリウムなどの吸い出してバランスよくします。さらに、吸い出した栄養分は腐植という植物の繊維に変わり、土壌の粒子と組み合わさることで肥料の効きの持続力を高めます。

ソルゴーによる物理性の改善

固い土
Photo byklimkin

物理性の改善とは、土壌の排水性や根の入りやすい状態にすることです。ソルゴーの根はまっすぐ土の中に入っていくため、硬く締まった土壌にくさびを打ちこむように隙間をつくり物理性を改善します。

ソルゴーによる生物性の改善

ミミズ
Photo byNatfot

生物性の改善とは、病害虫にかかりにくい土にします。キャベツやダイコンなどの野菜を一つの畑で作り続けると、根こぶ病という収量が減る病気にかかることがあります。根こぶ病が発生した畑にソルゴーを栽培することで、病原菌をソルゴーに移し、発生リスクを減らすことができます。また、サツマイモなどに傷をつけるやっかいな病害虫であるセンチュウの密度を低くする効果もあります。

緑肥作物の利用方法

緑肥作物の利用方法は、刈り倒した後にトラクターなどの機械ですきこむのですが、手作業でも実施することができます。ハサミや鎌で短くしてから土に混ぜ込んでもよいですし、刈り倒してからクワですきながら土の中に埋めてもよいです。子実が形成される前にすき込まないと、雑草として再び芽が出てきますので注意が必要です。

緑肥作物に向いた品種

緑肥用のソルゴーとしては、出穂のないスーダングラススーダン型ソルガムがおすすめです。低温伸張性に優れ根の比重の多い、タキイ種苗の『ベールスーダン』がおすすめの品種です。また、ハウス内などの高さのスペースが限られている場所では子実型ソルガムのような背の低いソルゴーがおすすめです。

ソルゴーの利用方法⑤食用作物

高黍

穀物としての利用方法

ソルゴーの子実はアフリカや中国では、米と一緒にお粥にしたり、麺やパンの原料にしたりと主食として食べられています。また、発酵しやすいため蒸留酒の白酒(パオチュウ)やビールの原料として使用されています。食べた味はソバに近い味がします。

日本におけるソルゴーの食用利用

日本におけるソルゴーの食用は、たかきびとして雑穀扱いされており、徳島県や岩手県が産地です。岩手県では、へっちょだんごという郷土料理があり、童話「ももたろう」のきびだんごの原料といわれているのもソルゴーです。今ではひき肉のような弾力のある食感に人気があつまり、肉料理のカロリーカットのために混ぜ込む使い方をされています。

ソルゴーの健康にあたえる効果

ノーグルテン
Photo byKurious

ソルゴーは、小麦などの穀物に含まれているグルテンを含まない作物です。小麦アレルギーの方でも、食べることが可能なグルテンフリーのパンやお菓子などの原料として使われています。また、ソルゴーの果皮の黒い色素はタンニンなどの抗酸化物質を含んでおり、今後の機能性食品として期待されています。

まとめ

いかがだったでしょうか。ここでは、紹介できませんでしたが、バイオエタノール利用や夏場の雑草抑制などソルゴーほど利用の幅がある作物は他にはありません。是非、夏の野菜を栽培するときはソルゴーと一緒に栽培をしてみてはいかがでしょうか。

dodon
ライター

dodon

動物と植物について調べだすといろいろなことがわかって面白いですよね。普段、なにげなく存在している彼らがなぜ存在しているのかとても考えさせられます。

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