ハマダイコン(浜大根)の特徴と食べ方!食べられる野草ってホント?

ハマダイコン(浜大根)の特徴と食べ方!食べられる野草ってホント?

ハマダイコン(浜大根)という野草をご存知でしょうか。名前はダイコンですがスーパーにならんでいる野菜のダイコンとは似ているようで違う食べられる野草なんですよ。今回はハマダイコン(浜大根)の特徴と美味しい食べ方や育て方を紹介します。

記事の目次

  1. 1.ハマダイコン(浜大根)とは
  2. 2.ハマダイコン(浜大根)の名前の由来
  3. 3.ハマダイコン(浜大根)の特徴
  4. 4.ハマダイコン(浜大根)は食べられます
  5. 5.ハマダイコン(浜大根)の美味しい食べ方
  6. 6.ハマダイコン(浜大根)の育て方
  7. 7.終わりに

ハマダイコン(浜大根)とは

基本情報

出典:写真AC

和名 浜大根
学名 Raphanus sativus var.raphanistroides
分類 アブラナ科ダイコン属
分布 日本全土の海岸

ハマダイコン(浜大根)は栽培していたダイコンが野生化したと考えられていましたが遺伝子レベルでの研究の結果、栽培種のダイコンとは別物で古い時代からもともとある野生ダイコンが中国大陸から人を経由して入ってきたものとされています。
 

群生地はどこ?

群生地は日本全土の日当たりのよい海岸沿いです。滋賀県高島市の琵琶湖沿いは群生地として観光スポットのひとつとなっています。群生しているハマダイコン(浜大根)の花の景色はとてもきれいですよ。花が咲く季節は3月下旬~6月が一般的ですが滋賀県高島市では例年5月が花の見頃とされています。

ハマダイコン(浜大根)の名前の由来

出典:写真AC
 ​​​​​​​

栽培種のダイコンが浜に自生するようになったと考えられたためハマダイコン(浜大根)の名がつけられました。学名のRaphanus sativus var.raphanistroidesはハツカダイコンに近いダイコンという意味です。

ハマダイコン(浜大根)の特徴

出典:写真AC
 ​​​​​​​

見た目は栽培種のダイコンと似ていますが野菜ではなく食べられる野草です。道端や砂浜に自生していて栽培されているものではありません。ここではハマダイコン(浜大根)の特徴について栽培種のダイコンと比べながら詳しく説明していきます。

根の特徴

栽培種のダイコンは根の部分がふといですが、ハマダイコン(浜大根)の根は細長く、ひげ根になっていてかたいのが特徴です。ここが栽培種のダイコンとおおきく違う点ですね。通常、栽培種のダイコンは根の部分をメインに食べますがハマダイコン(浜大根)の根は太く成長しません。

葉っぱや茎の特徴

上の写真をみてわかるように栽培種のダイコンの葉っぱや茎と似ていますね。茎には棘があるものもあります。茎は高さ30~70cmにまで成長し、葉っぱは羽状に分裂し毛がまばらにはえています。

花の特徴

出典:写真AC
 ​​​​​​​

花も栽培種のダイコンとよく似ています。ハマダイコン(浜大根)の開花時期は3月下旬から6月で、茎の先端に淡紅紫色から白色の花を咲かせます。「白い菜の花」と言われたらそれはハマダイコン(浜大根)の花のことでしょう。群生して咲くハマダイコン(浜大根)の花はとてもきれいですよ。「知恵の泉・ずっと待ってます」が花言葉です。

実や種の特徴

花が終わると上の写真のような実ができます。栽培種のダイコンよりくびれていますね。そのまま収穫せず放置しておくと茶色く枯れます。ハマダイコン(浜大根)の種の芽が出る確率はとても高いです。生き残るためのしぶとさを感じますね。さすが野生なだけあります。

ハマダイコン(浜大根)は食べられます

栽培種のダイコンと同じように食べられますがアクや苦味が強いです。根の部分を大根おろしにすることはできますがとても強い辛味を持っています。辛いのが好きな人にはよいかもしれませんね。浜大根おろしドレッシングという兵庫県の浜坂の特産品がありますが食用に改良、加工してあります。ハマダイコン(浜大根)を食べるときはなるべく加熱して食べることをおすすめします。

旬の季節はいつ?

旬の季節は冬~初夏までの期間です。12月~3月までは根がおいしく食べられます。栽培種のダイコンと同じように花が咲き始めると根に「す」がはいり、風味を損ねるので花が咲いていないものを選びましょう。3月以降は花芽や実の部分が旬の季節になります。葉や茎はいきいきとしたきれいな緑の葉を選んでください。棘が少ないものを選ぶと食べやすいですよ。ハマダイコン(浜大根)を美味しく食べるには食べる季節に注意するとよいですね。

どんな味?

根の部分は生だととても辛いハマダイコン(浜大根)、実は加熱調理すれば栽培種のダイコンのように美味しく食べられるんです。味よりも食感のほうが違いを感じるかもしれません。ハマダイコン(浜大根)は少し歯ごたえがあります。例えるならごぼうの食感に近いです。花芽や実、葉っぱ、茎は栽培種のダイコンと大差なく食べられますよ。

次のページ

ハマダイコン(浜大根)の美味しい食べ方

関連記事

Article Ranking