11月に植える・植えられる野菜③
11月に植える野菜③小松菜の育て方
科目 | アブラナ科 |
連作障害 | 出にくい |
発芽適温 | 15~35℃ |
生育適温 | 20~25℃ |
適正土壌酸度 | pH 5.2-6.0 |
種まきの間隔 | 筋まき1cm(生長に合わせて間引き) |
9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |||||||||||||
種まき | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||||||||||||||||||
植え付け | ||||||||||||||||||||||||
支柱・トンネル | ∩ | ∩ | ∩ | ∩ | ∩ | |||||||||||||||||||
収穫 | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ |
種まき・植え付けで気をつけること
11月の種まきでは防寒対策を
小松菜は寒さに強い野菜ですが、若芽で霜にあたるのはよくありません。あらかじめ耐寒性の高い品種を選ぶことと、発芽してから最初の間引きまでは寒冷紗をベタ掛けし、その後はトンネル栽培に移行して保温や保湿の対応をすることがよいでしょう。
間引きの手間を減らす種まき
種をまきすぎると間引きの作業が大変です。そのため、1cm間隔で種まきし、その後、生長に合わせて5cmほどの間隔になるように管理します。収穫のタイミングは草丈が20cmになれば、柔らかい歯ごたえの小松菜で食べられますよ。
簡単!プランターでの育て方
2条植えにするならば条間30cmは欲しいところです。そのサイズに合うプランターを準備してください。また、種まきの時期をずらすと収穫期間も長く保てますので、いっぺんにたくさん収穫できて困ったということになりませんよ。
11月に植える・植えられる野菜④
11月に植える野菜④ルッコラの育て方
科目 | アブラナ科 |
連作障害 | あり(1年以上) |
発芽適温 | 15~20℃(好光性種子) |
生育適温 | 15~25℃ |
適正土壌酸度 | pH 6.0-7.5 |
種まきの間隔 | 筋まきで1~1.5cm間隔(間引きで4~5cm間隔に) |
9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |||||||||||||
種まき | ● | ● | ● | ● | ● | |||||||||||||||||||
植え付け | ||||||||||||||||||||||||
支柱・トンネル | ||||||||||||||||||||||||
収穫 | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ | ■ |
※発芽適温が15℃以上のため、11月に入れば日中だけではなく、夜間の気温にも注意して種まきをしてください。
種まき・植え付けで気をつけること
ルッコラは耐寒性が強いので温暖地ではトンネルはなくても冬越しできます。ただし、葉や茎が弱く強風では折れやすい野菜ですので、その対策も兼ねてしっかりトンネルをすることはよいでしょう。
簡単!プランターでの育て方
秋まき冬どり栽培では種まき時期が10月でも平気です。そのため、虫害の被害は減少傾向になる季節です。ただし、アブラナ科の野菜ですので発芽後に日中がまだ暖かいようであれば防虫ネットで保護するのがよいでしょう。
11月に植える・植えられる野菜⑤
11月に植える野菜⑤キャベツの育て方
科目 | アブラナ科 |
連作障害 | あり(3~4年以上) 土壌伝染性病害の発生の恐れ |
発芽適温 | 15~30℃ |
生育適温 | 15~20℃ |
適正土壌酸度 | pH 6.5-7.0 |
苗の植え付けの間隔 | 株間30cm以上 |
9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |||||||||||||
秋の種まき | ● | ● | ||||||||||||||||||||||
植え付け | ▲ | ▲ | ||||||||||||||||||||||
支柱・トンネル | ||||||||||||||||||||||||
収穫 | ■ | ■ | ■ |
種まき・植え付けで気をつけること
キャベツも様々な品種の種がありますので、種袋の説明をよく読んで栽培スケジュールを組みましょう。全般的に本格的な冬に入る前に結球を開始させることがポイントです。結球が遅れたままで春を迎えてしまうと、球がしっかり丸くなる前に花芽が出てトウ立ちしてしまいます。
簡単!プランターでの育て方
普通は育苗して植え付けをするキャベツですが、プランターであれば直まき栽培も手軽にできます。種が重ならないように、3~5粒の種をまきます。本葉が出始めると生長に差が出てくるので、弱い株を間引きながら最終的には1本にします。
11月に植える・植えられる野菜⑥
11月に植える野菜⑥そら豆の育て方
科目 | マメ科 |
連作障害 | 出やすい(3年以上はあける) |
発芽適温 | 20℃前後 |
生育適温 | 16~20℃ |
適正土壌酸度 | pH 6.5-7.0(酸性に弱い) |
種まきの間隔 | 株間30cmで、1か所に2粒 |
9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | |||||||||||||
種まき | ● | ● | ||||||||||||||||||||||
植え付け | ||||||||||||||||||||||||
支柱・トンネル等 | | | | | | | | | ||||||||||||||||||||
収穫 | ■ | ■ |
※そら豆は幼苗のときが特に寒さに強い性質があります。目安としては、本葉が5枚ほどで草丈が20cmくらいです。この状態で冬を越すのが理想なので、種まきの適期が大切になります。
種まき・植え付けで気をつけること
エンドウ豆の欄でも書きましたが、水やりのし過ぎには注意しましょう。また、そら豆は土に埋める際に決まった向きがあります。通称、お歯黒と呼ばれる黒い部分から根が出ますので、こちらを下側にして、種を立てるような感じで埋めることがポイントです。完全に土中に入れなくて大丈夫です。
ボタニ子
ただし、発芽するまでは場所によって鳥の食害の心配があるので、不織布などを上に被せておくとよいでしょう。
簡単!プランターでの育て方
春になり気温が高くなると生長が早まります。倒伏の恐れも出てきます。1本づつ支柱で支えるか、プランターであれば、4隅に支柱を立てて、ぐるっと紐を回して支えてもよいでしょう。
まとめ
家庭菜園やプランターを使い、簡単な育て方で作ることのできる野菜を集めました。日に日に寒さが厳しくなる季節です。虫の被害も減りますが、日照時間も短くなり、外で作業するのも手がかじかんでなかなか大変です。しかし、その苦労も春にはきっと報われます。冬の農作業も是非楽しんでみてくださいね。
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出典:写真AC