オニタビラコとは?特徴や花言葉をご紹介!ヤブタビラコとの違いは?

オニタビラコとは?特徴や花言葉をご紹介!ヤブタビラコとの違いは?

オニタビラコとはキク科オニタビラコ属の野草です。道端に小さく佇んでいることもあれば、背が高く成長していることもあります。そんなオニタビラコはどんな植物でしょうか。特徴や花言葉、よく似ているヤブタビラコとの違いを紹介します。

記事の目次

  1. 1.オニタビラコとは?
  2. 2.オニタビラコの花言葉や名前の由来
  3. 3.ヤブタビラコとの見分け方
  4. 4.ヤブタビラコ以外に似た植物
  5. 5.ロゼットの仕組み
  6. 6.オニタビラコのまとめ

ヤブタビラコとの見分け方

オニラビラコには、ヤブラビラコというよく似た植物がいます。ここでは、ヤブラビラコとオニタビラコとの見分け方を紹介します。

ヤブタビラコとは?

出典:筆者撮影

ヤブタビラコとは、キク科ヤブタビラコ属の越年草です。日本全国のどこにでも生育しています。名前の由来は、藪でよくみかけることから。ヤブタビラコは、全体的に軟毛が多いです。舌状花は12~20枚と多いです。総苞は、花が終わると丸くなり、垂れ下がります。全体的に柔らかいため、茎も直立せず、ひょろひょろと地面をはうようなかたちになることも多いです。果実になると、冠毛がないことも特徴です。

オニタビラコとの見分け方や違い

オニタビラコとヤブタビラコとの違いは、いくつかあります。まずは、茎の違い。オニタビラコの茎は直立しますが、ヤブラビラコの茎は直立せずに地面をはうようになります。次に、花の咲き終わったあと。花が終わったあとオニタビラコの総苞は上を向いているのにたいして、ヤブラビラコは下を向きます。もっとも、一番確実な違いは、白い冠毛です。オニタビラコには白い冠毛がありますが、ヤブラビラコにはこの白い冠毛がありません。

ヤブタビラコ以外に似た植物

コオニタビラコ

出典:写真AC

コオニタビラコは、キク科コオニタビラコ属の野草です。タビラコ、仏の座とも呼ばれていて、春の七草のひとつです。オニタビラコの名前の由来となっている植物でもあります。コオニタビラコは、水田などの湿地が生育場所であり、湿った環境を好みます。全体的に毛はなく、茎もひょろひょろとしています。花期は、3月〜5月で、舌状花は6枚〜7枚の黄色い花をつけます。花の大きさはオニタビラコよりも大きいです。ヤブラビラコよりも大きいです。果実はそう果で、種子が小さいため、筒の形をしています。このそう果には、角状突起があります。花が咲き終わると、総苞は丸くならず、下を向きます。総苞片の数は5枚です。

オニタビラコとの見分け方

オニタビラコとの見分け方は、コオニタビラコは茎がひょろひょろしていて直立していないこと、全体に毛がないこと、花の終わったあと総苞は下を向くこと、コオニタビラコの方がオニタビラコより花が大きいことで見分けられます。一番の見分け方は、そう果に冠毛があるかどうかです。

ヤクシソウ

出典:写真AC

ヤクシソウとは、キク科オニタビラコ属の二年草です。花期は9月~11月で、茎の上部に集まって黄色い花を咲かせます。初期には根生葉がありますが、花が咲くときには根生葉はなくなり、茎葉だけになります。茎葉は互生です。根生葉は、さじ形で葉柄があります。茎葉は上部にいくほど、葉っぱが茎を抱くようになります。ヤクシソウも花が終わると、総苞は下を向きます。茎を切ると白い液体を出します。ヤクシソウは、乾燥した環境に生育していて、1年目は根生葉のみでロゼット状で過ごします。

オニタビラコとの見分け方

オニタビラコとの見分け方は、花期の時期に根生葉があるかどうか、全体に毛がはえているかどうか、花が咲き終わったあと総苞が下を向くかどうかで見分けられます。また、根生葉が残っていた場合には、ヤクシソウは根生葉の形がさじ形をしているので見分けることができます。

ロゼットの仕組み

オニタビラコの根生葉は、ロゼット状をしています。ロゼット状とはなんなのか。ここでは、ロゼットについて紹介します。

ロゼットてなに?

出典:筆者撮影

ロゼットとは、葉っぱのつきかたの一つのことで、根生葉を放射線状に地面に広げる状態のことを言います。茎がほとんどない、または短く葉っぱが地中から直接はえているように見えるのが特徴です。ロゼットの名前の由来は、薔薇の花が由来となっています。八重咲の薔薇の花びらの配列をさす言葉でした。

ロゼットのメリットとデメリット

出典:筆者撮影

メリット

植物の中では、一年中ロゼット状で過ごすものと冬の間だけ、ロゼット状になる植物がいます。なぜ、ロゼット状になるのか。それは、いくつものメリットがあるからです。ロゼットは、地面に放射線状に広げるため、その根生葉にめいっぱい太陽の光を浴びることができます。背も低いため、風で傷つけられにくいです。茎が低いため、茎をつくるエネルギーを節約することもできます。

デメリット

デメリットは、背が低いめ、他に背が高い植物がまわりにあると、背の高い植物の影になってしまうというところです。そのため、ロゼット状の植物は他の大型植物がはえないような、コンクリートの脇や空き地、道端などといった環境に生育することが多いです。人の手がはいり攪乱や草刈りをされてしまうような環境でも生育しています。

ロゼットになる植物

出典:写真AC

ロゼット状になる植物は、一年中ロゼットはタンポポやオオバコなど。冬のみロゼットになるのは、キク科のハルノノゲシ、オオアレチノギクなど。アカバナ科のオオマツヨイグサなどがあります。オニタビラコも、冬の間はロゼット状で過ごす植物のひとつです。

オニタビラコのまとめ

出典:写真AC

小さな花をたくさんつけるオニラビラコ。姿だけであれば、見たことがある人がいるのではいでしょうか。冬では花がついていた時と違った姿を見せるオニタビラコ。そんなオニタビラコをぜひ観察してみてくださいね!

高倉
ライター

高倉

植物が好きです!特に野草。そのあたりに生えている雑草と呼ばれる植物です。中でもカタバミを見るとテンションあがります。

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