トウカエデ(唐楓)とは?街路樹にも利用される樹木の特徴をご紹介!

トウカエデ(唐楓)とは?街路樹にも利用される樹木の特徴をご紹介!

トウカエデ(唐楓)は街路樹や公園樹として、私たちがよく目にしている背の高い樹木です。3つに割れた葉はかわいらしく、紅葉もとても美しいです。「楓」の字の付く名前も人気です。そんなトウカエデの特徴や名前の由来と歴史、利用の仕方をご説明します。

記事の目次

  1. 1.トウカエデ(唐楓)とは?
  2. 2.トウカエデの特徴
  3. 3.トウカエデの利用方法
  4. 4.トウカエデ(唐楓)の育て方
  5. 5.まとめ

トウカエデ(唐楓)とは?

「唐楓(トウカエデ)」は街路樹や公園の中でよく目にする樹木です。春の新緑、夏の爽やかな緑、秋の紅葉、3つに割れた特徴のある葉っぱは美しくとても人気があります。そんなトウカエデ、どのような樹木なのでしょうか?特徴や日本に伝わった歴史、利用の仕方についてご説明します。

トウカエデの基本情報

分類 ムクロジ科 カエデ属 落葉広葉樹
学名 Acer buergerianum
原産 中国
分布 北海道〜九州
成長 丈夫で早い
高さ 10m〜20m
用途 街路樹、庭園樹、鉢植え(盆栽)

別名「三角カエデ」

Photo bycmalinaric

トウカエデ には「三角カエデ」の別名があります。英語で「trident maple」に由来します。「trident」とは三叉槍(さんさそう)のことで、ギリシヤ神話の海と津波を司る神ポセイドンが持っている3本に分かれたフォークのような槍のことです。ポセイドンはこの三叉槍を使って大波や津波、嵐を巻き起こすと言われています。

カエデは漢字で書くと「楓」

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自然や植物をイメージする漢字を使った名前は人気です。「楓(かえで)」ちゃんや「楓」をフウと読ませて「楓花(ふうか)」ちゃん、「楓太(ふうた)」くんなどカエデにちなんだ名前が人気です。カエデの爽やかさや美しさをイメージさせます。

植物分類学上の「楓」

Photo byWikimediaImages

カエデを漢字で書くと「楓」です。しかし、植物の分類では「楓」を「フウ」と読みます。フウはマンサク科フウ属の落葉広葉樹です。アメリカフウ(モミジバフウ)やタイワンフウは葉っぱの形や紅葉の様子がトウカエデ にとてもよく似ています。トウカエデとは木肌が違うので見分けることができます。

トウカエデの歴史

Photo by kobakou

東京にある浜離宮恩賜庭園は江戸時代に作られた大名庭園です。ここに植栽されているトウカエデは、日本に初めて伝わったトウカエデと言われています。1721年、江戸徳川幕府の時代、清国(現在の中華人民共和国)から送られた6本のうち5本を、当時の八代将軍徳川吉宗がお手植えされたと伝えられています。

トウカエデの特徴

トウカエデは街路樹や公園樹として身近な樹木です。街路樹や公園樹に選ばれたのはトウカエデが大気汚染や乾燥、病気や害虫にとても強かったためです。では、トウカエデの樹木としての特徴はどんなものでしょうか。葉や幹の木肌など詳しくご説明します。

落葉広葉樹

Photo byMyriams-Fotos

トウカエデは北海道から九州まで日本に幅広く分布する落葉広葉樹です。落葉広葉樹とは幅が広く平たい裏表のある葉を持ち、冬季など生育に不向きな季節に葉を落とす樹木のことです。

葉っぱは3方向に分かれています。葉っぱは4〜8cmくらい、葉柄は2〜6cmと長く、赤味を帯びることもあります。春の芽出しの葉先は赤みを帯びた色をしています。夏には爽やかな緑、秋には黄色から真っ赤に紅葉します。紅葉の頃、葉腋に冬芽が出ています。冬芽は先が尖り、赤みがかった茶色です。

ボタニ子

ボタニ子

葉の形がカエルの手に似ていることから、古くは「蛙手」と呼ばれ、それが「かへで」となり、「かえで」となったと言われています。

幹と枝

上の方向への成長が早く、樹高が20mにもなります。幹や枝は硬く剪定が難しいため、一般の住宅の庭木として育てるのは少し難しいでしょう。木肌は成長すると、乾燥してシワが寄り、縦方向に少しずつ剥がれて、荒れた状態になります。トウカエデの盆栽では木肌の古さを愛でます。

トウカエデは雌雄同株です。花は4月から5月に咲きます。薄い黄色で、ひとつの花序(房状のもの)は2〜3cmで、雄花と両性花が混成します。花は20個くらいあり、花びらは5枚です。花序が小さく、色も葉の色に似ているのであまり目立ちません。

種は6月ごろに付きます。翼果が平行に付いた特徴的な形をしています。房状に枝から下がるため、見つけることができます。落葉前の10月ごろに茶色に熟し、風に乗って散布されます。

カエデとモミジ

Photo byHans

切れ込みの深いモミジの葉

植物の分類学上、カエデとモミジは同じカエデ属の分類になります。見分け方は葉の切れ込みの違いによります。葉の切れ込みの深いものが「モミジ」です。葉の切れ込みの浅いものが「カエデ」です。古くは紅葉することを「紅葉(もみ)ず」といい、それが「モミジ」の由来となりました。

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