ビワの木とは?特徴や育て方を紹介!縁起が悪いとの言い伝えはホント?

ビワの木とは?特徴や育て方を紹介!縁起が悪いとの言い伝えはホント?

ビワの木を育て方はご存知ですか?甘く美味しいビワが、家で収穫できたらいいですね。そんなビワの木の特徴や育て方をまとめてみました。また、ビワには縁起の悪い言い伝えがあることはご存知でしょうか。なぜ不吉な言い伝えがあるのか、こちらもご紹介します。

    記事の目次

    1. 1.ビワの概要
    2. 2.苗木からの育て方
    3. 3.種からの育て方
    4. 4.挿し木での増やし方
    5. 5.ビワの木を育てるポイント
    6. 6.ビワの木の言い伝え
    7. 7.ビワの効能
    8. 8.まとめ

    ビワの概要

    Photo byulleo

    夏のはじまり、オレンジ色をしたまんまるのビワを目にすることが多くなります。オレンジ色の皮をむくと、さらに鮮やかなオレンジ色をした実が現れます。とても甘くみずみずしいビワ。先ずはこのビワの特徴からご紹介しましょう。

    ビワの木の特徴

    ビワはバラ科ビワ属の植物です。バラ科の植物だからでしょうか。花の香りはとても良いものです。花の色は白く、枝の先端部分に群がって咲くのが特徴です。木はとても硬いのが特徴の1つです。葉は長楕円形をしており厚く硬く、表面がでこぼこしています。

    ビワは自家結実性

    また、ビワは自家結実性の果実です。自家結実性とは、木1本で実を付けることが可能な品種のことです。自分の花粉で受粉をし、果実をつけます。

    名前の由来は楽器の「琵琶」から

    ちなみに、「ビワ」という名前は葉の形が由来しており、「楽器の琵琶」に似ていることから名付けられたものです。

    ビワの実の特徴

    ビワは綺麗なオレンジ色をした、甘い果実です。実の表面には、うぶ毛と白い粉を付けているのが特徴です。実のわりに大きな種がいくつもあり、食べることができる果実の部分は少なめに感じてしまうかもしれません。新鮮なビワの見分け方としては、オレンジ色が濃く、皮にハリがあり、ヘタがしっかりとしていて、表面にうぶ毛と白い粉が付いたものが良いとされています。

    ビワの旬

    ビワの旬は栽培されている場所によって若干違ってきますが、4月~6月頃が一番多く出まわっています。このため、ビワは夏の季語として用いられてきました。また、花は11月頃から咲くため、冬の季語として用いられています。

    ビワの生産地は?

    ビワの出荷量が一番多いのは長崎県です。出荷されている量の約60%位の割合を占めています。次いで千葉県で多く収穫されています。最近ではハウス栽培もされており、1年を通して楽しむことができるようになりました。

    苗木からの育て方

    苗木からの育て方をご紹介します。早くビワの実を収穫したい!という方には、苗木から育てることをおすすめします。

    苗木の植え付け

    ビワは中性から弱酸性で、水はけの良い土を好みます。石灰と窒素分を必要としますので、簡単な方法としては牡蠣殻石灰を使用すると、pH調整も簡単にできます。土質はどのようなものでも構いません。鉢植えには、赤玉土と腐葉土を用意しましょう。根は酸素を好むので、苗木を深く植えないことがポイントです。枝が曲がって生育しないよう、支柱を立てることも必要です。

    苗木から育てた時の収穫までの流れ

    苗木を植えてから、収穫までの流れをまとめてみました。育てる時の目安にしてください。

    1年目 苗木を植える
    3年目 樹高が高くなってくるので剪定をする
    5年目~6年目 収穫できるようになります

    種からの育て方

    ビワの大きな種。この種を育て、実を収穫することもできます。ですが、苗木から育てるよりは収穫までに年月が必要です。種から植えた場合は、収穫までにおよそ8年~10年程かかります。観葉植物のように鉢植えで楽しみたい方には、種から育てる事をおすすめします。

    種の植え付け

    種を植える時期は、4月から5月頃の暖かくなってからが最適です。種は果肉を落とし、良く洗って綺麗にします。土は土作りでご紹介したように、赤玉土と腐葉土を用意し鉢植えにしましょう。3号くらいの植木鉢に土を入れ、表面から3cm位の所に埋めると発芽しやすくなります。鉢植えで育て、10号の植木鉢の大きさまで成長したら、地植えにすることをお勧めします。

    種から育てた時の流れ

    種を植えてから、収穫までの流れをまとめてみました。育てる時の目安にしてください。

    種植えから1ヶ月 発芽します
    2年~3年目(4月~6月頃) 初めての植え替えをします※
    4年~5年目 剪定をして、枝を間引きます
    8年~10年目 花が咲き、実がつく頃です
    ※植え替えは、根詰まりを起こさないためにする作業です。目安としては、その時の植木鉢より1サイズ大きい植木鉢に植え替えましょう。植え替えは2年~3年おきにします。

    挿し木での増やし方

    挿し木とは、今あるビワの木を活かして増やし、育てる方法です。挿し木をすると、元の木の性質をそのまま引き継ぐことができます。

    挿し木での育て方

    挿し木にする枝の長さとしては、10cm~15cm位がおすすめです。挿し木の枝の切り口は斜めに切り落とします。鉢植えにする前に、1時間~2時間水に浸け、水をたっぷり吸わせることがポイントになります。発根するまでは鉢植えをおすすめします。植木鉢に赤玉土と腐葉土を用意し、挿し木をします。その後は植木鉢全体に、ビニールをかけます。

    挿し木で育てたときの流れ

    挿し木をする時期としては、3月または6月~7月頃が適しています。

    挿し木をして6ヶ月 発根します      
    3年~4年目 樹高が高くなってきたら剪定します
    7年~8年目 収穫できるようになります

    発根後、地植えにする場合は根の周りの土は落とさずに植えるようにしましょう。

    ビワの木を育てるポイント

    苗木から育てる、種から育てる、または挿し木で増やす、という3つの方法を紹介しましたが、それぞれ収穫までのポイントとなることは同じです。ここでは植えた後、収穫するまでをまとめてみました。剪定から袋掛け、1年間の流れもありますので、ぜひ参考にしてくださいね。

    収穫までの1年の流れ

    収穫までの1年間の流れを表にまとめてみました。栽培する地域により変わるので目安にして下さいね。

    10月~2月 蕾がつき、花が咲き始めるので摘蕾をします
      3月~4月 花が終わり、実がつき始めるので、摘果をします
      3月~4月 摘果が終りましたら、袋かけをします
      5月~6月 いよいよ収穫です
           ~9月 剪定は9月までに終らせましょう

    水やり

    Photo bymanfredrichter

    ビワを育てる際に、大事になってくることは水やりです。鉢植えの時は、表面の土が乾かないように注意が必要です。庭植えにした時は、真夏の日照りが続いた時にたっぷりと水を与えるようにしましょう。地面の土がカラカラになった時以外は、特に水やりの必要はありません。

    摘蕾・摘果について

    摘蕾(*1)は10月から2月頃、摘果(*2)は3月から4月頃に行います。この摘蕾と摘果をしてあげることによって、実は大きくなり、甘く美味しいビワができるのです。また、摘蕾・摘果をせずにそのままにしておくと、隔年結果(*3)を起こしてしまう原因にもなります。

    • 摘蕾(*1):木にたくさんついた花の蕾や花を間引いてあげること
    • 摘果(*2):だんだんと大きくなってきた実を1房に1~3果だけ残し、あとは間引いてあげること
    • 隔年結果(*3):一年おきに実がたくさん付いたり、付かなかったりを繰り返すこと

    袋かけ

    ビワの袋かけは、3月から4月頃、摘果が終ってから行なう作業になります。なぜ袋かけが必要なのでしょうか。

    • ビワの実を虫から守るため
    • ビワの実が傷つかないため
    • 太陽の日差しから守るため
    この3つの事からビワの実を守るため、袋かけが必要となります。袋かけの注意点として、袋の口は強く結ばないことです。強く結ぶと果梗(カコウ)が痛み、実が落ちてしまうからです。果梗とは、果実を支える柄の部分のことです。鳥から実を守るために、袋かけをした後は防鳥ネットをかけることをおすすめします。

    収穫

    袋かけも終わり、後は収穫の時期を待つばかりです。収穫の時期の目安としては、5月から6月頃です。収穫時期になると実は鮮やかなオレンジ色になり、だんだんと柔らかくなってきます。これが食べごろのサインです。収穫をして食べてみましょう。

    剪定

    Photo byStockSnap

    剪定の方法ですが、ビワには「間引き剪定」をします。間引き剪定とは、葉の込み合った所の枝をノコギリなどを使い切っていく方法です。時期としては、収穫が終ってから9月頃までに終らせておくのがいいでしょう。ポイントは、木の内側にも太陽の光が入るようになることです。あまり切り過ぎて花芽がつく枝先が無くなった!なんてことにならないように注意しましょう。また、切り口には癒合材を忘れず塗って下さいね。ホームセンターなどで購入可能です。

    ビワの木の言い伝え

    Photo bycongerdesign

    さて、ここまで紹介してきたビワですが、その色や形からは想像できないような、縁起の悪い言い伝えがあるというのです。昔から語り継がれてきたビワの言い伝え。縁起が悪いとは、どういうことなのでしょうか。本当に不吉なものなのでしょうか。

    かつてはビワの木を庭に植えると不吉との言い伝えがあった

    Photo by rabbit in south

    「庭にビワを植えると、病人が絶えない」。このような縁起の悪い言い伝えがビワの木にはあることを耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。これには諸説あるようですのでご紹介します。

    言い伝え① ~不吉な木刀~

    ビワの木はとても硬い木です。そのことから、剣道の木刀にと利用されていました。昔は稽古中、面や防具を着けずに練習していた為、怪我をしたり、当たり所が悪いと亡くなってしまうこともありました。そこから木刀の材料だったビワは不吉な木と言われ、縁起が悪いと嫌われていました。ですが、今では硬い性質を活かし、「長寿杖」として縁起の良いものとされています。

    言い伝え② ~家が湿気る~

    ビワは冬になっても葉が枯れることが無い、常緑樹になります。夏は生い茂った葉が日差しを遮ってくれますが、家は陰り湿った環境をもたらすこともありました。(育て方のところでもお話しましたが、ビワは放っておくとグングン成長します。)ただ、剪定などして手入れをしてあげることにより、家が湿気ってしまうこともないでしょう。

    言い伝え③ ~病気をもたらす~

    次の章にてご紹介しますが、ビワには多くの栄養や効能があります。その効能がゆえに、庭に植えておくと見ず知らずの病人までもが、ビワを求め、庭に入ってしまったようです。病人達が庭に入ることにより、その家の人に病気をうつしてしまった。そんなことからも、ビワの木は不吉なものといわれたことがあったようです。

    ビワの効能

    Photo byHeungSoon

    ビワの実は甘くて美味しいだけでなく、不吉な言い伝えを作ってしまうほど、たくさんの効果・効能を持つ果実です。また、ビワの「葉」にも実に負けない位のたくさんの効果・効能があるようですので、さいごに、ご説明しましょう。

    ビワの実の効果・効能

    ビワの実には、ビタミン、ミネラルといった栄養が豊富に含まれています。先ずは「ベータカロテン」。きれいなお肌に欠かせない栄養素ですね。体内の余分な塩分を排出してくれる「カリウム」。疲労回復には欠かせない「ビタミンB」。生活習慣病を予防すると言われている「ポリフェノール」。免疫力をアップさせてくれる「ビタミンC」もたっぷりです。そのためでしょうか。風邪をひいた時には、生のビワの実を食べるといいと言われています。

    ビワの葉の効果・効能

    ビワの葉にも、実に負けないくらいの効果があります。ビワの葉を煎じた「ビワ茶」には、「アミグダリン」という成分が含まれています。このアミグダリンは、がん予防として注目されています。ビワ茶には他にも、ダイエット効果や美白効果なども期待されています。咳を鎮め、鼻づまりなどにも効果があるため、花粉症の方にもビワ茶はおすすめですね。

    ビワ茶の作り方

    Photo by Kanko*

    ビワの葉は、新しいものではなく古い葉を選びます。葉の表面を軽く洗います。この時、葉の裏にある毛はタワシで擦るといいです。ざるなどに入れ、カラカラになるまでよく乾燥させます。はさみで細かく切ります。これで完成です。この乾燥した葉20gほどを、沸騰したお湯1Lの中へ入れ、20分ほど煮出します。味も匂いもあまり無く、とても飲みやすいお茶です。ぜひ、試してみて下さい。

    まとめ

    見た目もまん丸で可愛らしい形をし、とても甘く、美味しいビワ。その実と葉には体に良い効果・効能があるがゆえに、かつては縁起の悪い言い伝えなんかもありましたね。このようなことを知ってから食べるビワは、一段と美味しく感じられるのではないでしょうか。

    まこ
    ライター

    まこ

    家庭菜園に奮闘中です

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