カランコエの育て方(花を咲かせるためには?)
肥料のあたえ方
同じ肥料でいいの? あたえる時期は?
5から9月は月に1回、固形肥料の緩効性化成肥料、10月から12月には液体肥料を与えます。液体肥料は10日に1度あたえましょう。夏期は根が腐ることがあるので肥料はあたえません。
いつまであたえればいいの?
また花のつきかたが悪くなることがあるので、花が咲いたのなら肥料はとめましょう。開花期が1から5月なのでその時期を考慮してあたえます。1月からは次の年に花を咲かせるために肥料をあたえることは中断します。多年草でも根を休ませましょう。
摘芯とは
摘芯とは植物の成長にとって、栄養分を分散させないように余分な茎を摘み取ることをいいます。「ピンチ」という呼び方もありますが、これも摘芯のことをいいます。摘芯をすることによって新たな脇芽が増え株そのものを大きくしたり、花をたくさん咲かせることができると、利点は多いです。
カランコエは何月くらいに摘芯する?
夏期に葉の先にでてくる新芽を約2cmくらい摘芯します。そうするとつぼみの数が増えて、花もたくさん咲くことが期待できます。植物は茎や枝の上の部分が伸びやすいという性質を持っています。摘芯を心がけていないと、カランコエの背たけが伸びすぎてしまいます。
摘芯により、風通しを良くする効果も
また摘芯をすることによって増えすぎた葉を減らし、風通しがよくなり土に日があたりやすくなります。結果、下の部分の葉が腐ることへの予防策ともなります。摘芯をした後は、液体肥料を薄めてあたえると生長をうながせられるでしょう。このように摘芯のメリットは非常に大きく、また栽培には必要不可欠でしょう。
カランコエの育て方(応用編)
カランコエの増やし方
挿し木をしよう!
カランコエは挿し木のしやすい花です。挿し木とは、植物の根以外の部分を切り取り繁殖させることをいいます。活力のある伸びのはやい茎を使うと生長がはやいです。挿し木をするにあたっては、4月から9月が適当な時期です。(なお、また挿し木に使用する切り取った部分を、挿し穂といいます。)
「土」でな「水」でも挿し木できる
土に植えると1か月ほどで挿し木に根はつきます。ですがコップに水をいれ、挿し木をしても根はつきます。挿し穂の全身に水が満ちるように管理するとよいでしょう。切った茎の下のほうに葉がついていると、挿し木をする時に葉が腐ることがあります。茎の上のほうの葉を2枚ほど残して茎を斜めに切ります。
葉で増える「葉挿し」もできる
また挿し木という方法だけではなく葉だけでも増やすことができ、その生命力の強さがうかがえる植物です。この方法を「葉挿し」といいます。生長のはやい茎を挿し木にすると、生命力も強いので増やすことも可能でしょう。
植え替え方法
植え替えにより根詰まりを防ぐ
植え替えとは根詰まりを防ぎ、さらに株を元気にして大きくすることができる育成方法です。植え替えを行う前には水やりはしません。一回り大きな鉢の底にネットを敷きます。ここで植えてある株を取り出します。植え替えの時に使う新しい土は、鉢いっぱいに入れることは避け水をいれた時に水が貯まるくらいの量にします。植え替えた後は水を多くあたえます。
植え替えのメリット
実際は、切り戻しの際に、植え替えをすることが多いです。植え替えをすると、土の水はけがよくなり通気性が上がります。根の呼吸が困難になり枯れてしまうこともあるので、植え替えはしっかりとおこないましょう。
切り戻しをする
切り戻しをしよう
摘芯することも大事ですが、年に1回か2年に1回は植え替えの時に「切り戻し」をします。切り戻しとは、伸びてしまった茎を切り株を短くして、形を整えることをいいます。切り戻しをおこなうための適切な時期は1年に2度あり、3から4月の生長がはじまる直前の春、冬になる直前のだいたい9月ごろにおこなうとよいでしょう。伸び盛りのころには切り戻しは行いません。
切り戻しをしないとどうなるの?
カランコエは多年草のため年々生長します。しかし花が咲かずに葉ばかりが増えてしまうことがあります。切り戻しをしなければ、もちろん風通しが悪くなり病害虫が増える危険性が高まります。うまく切り戻しをおこなわなければカランコエのかわいらしい形を維持することはできません。そのため時期を見はからって、しっかりと切り戻しをおこないましょう。
カランコエの地植え
カランコエの地植えは難しい
鉢を使わずに地植えをする。カランコエの地植えは難しいです。温暖な土地が原産なので、九州や沖縄といった温かく越冬できる環境であれば地植えは可能です。気温が下がる地域であれば秋期は地植えをやめ、挿し木をして翌年まで育てましょう。
寒さには弱く管理が必要となる
多年草なので丈夫ではあります。しかし地植えそのものは土に植えただけの状態というわけではありません。温暖な地域でも肥料や水やりといった地植えをする際の知識も必要になります。寒さには弱いので、しっかりと管理、栽培しましょう。地植えをする時は秋から注意をして、気温の下がる地域での栽培は気を付けます。ですが地植えよりも鉢植えが安全で確実といえるでしょう。