2月に植える・植えられる野菜6選！春に向け早めに準備すべき野菜は？

2月から始める家庭菜園は、12月や1月と違い、植えられる野菜の種類も増えていきます。それでも、まだまだ気温が低く寒さが厳しい冬が続きますね。2月は簡単に家庭菜園を始められる月でもありますので、ぜひ参考にしてください。

2月はまだまだ寒さが厳しい冬です。やはり気温が暖かくなる春とは違います。そのため、冷涼な気温を好む野菜を選ぶことがポイントです。また、野菜の様子を見ながらトンネルを作ったり、室内で育てたりすることもあるかもしれません。

ホウレンソウは3～5月、9～10月の冬から春にかけてと、秋に種まきを行うことができます。春まきのホウレンソウは3月～5月が理想とされていますが、家庭菜園として2月にも植えることができます。

ホウレンソウは寒さにとても強い野菜です。適温気温は15～25℃ですが、－10℃の寒さまで耐えることができます。ただし、暑さには極端に弱いです。そのため、夏の栽培は難しく、夏に栽培を行うと生育不良などの病気にかかってしまうことがあります。

ホウレンソウは、他の野菜よりも酸性土壌に弱い傾向があります。そのため植え付け2週間前には、ほかの家庭菜園で使う量よりも多めに、苦土石灰を土に混ぜる必要があります。苦土石灰をまぜたら、しっかりと耕しましょう。その1週間後には堆肥を化成肥料を入れ、再び耕します。このときに、畝を一緒に作ると楽です。

ホウレンソウは条間30cmの2条まきで種をまいていきます。土に1cmくらいの溝を作り、1cm間隔で種をまいていきます。全てまき終わったら軽く土をかけ、たっぷりと水やりを行います。双葉が展開したころに間引きを行い、3～4cmの間隔で1株にしていきます。

ホウレンソウはプランターでも育てることができます。プランターでの育て方は簡単で、用意するものもプランター(横が45cm以上)と、市販の培養土、プランターの底に入れるゴロ石のみです。植え付け方は地植えのときと同じですが、水やりの回数が多くなります。

種まきをしてから、約1カ月前後で収穫ができるようになります。そのため、早ければ3月には収穫できます。草丈が20cmをこえたら収穫の目安です。ものによっては、とう立ちしてしまい花芽が付くことがあるので、早めに収穫をするのがおすすめです。

ホウレンソウは土壌は選びません。どんな土壌でも育てることができますが、とにかく酸性に弱いです。そのため、植え付ける前にしっかりと苦土石灰を耕しておきましょう。

ニンジンは3～4月の春まきと、7月～8月の夏まきで年に2回種まきができます。基本的にはこの時期が理想ですが、2月にも家庭菜園として植えられることができる野菜です。

ニンジンは冷涼な気温を好み、発芽してから初期の段階は極端に暑さに弱い傾向があります。ニンジンは肥大した根であり根の長さが短いのと長いのがあるのが特徴です。

酸性土壌を嫌う傾向にあるので、植え付け2週間前までには苦土石灰を入れましょう。その後、植え付け1週間前には堆肥と化成肥料を入れてよく耕します。ニンジンは、耕しが足りないと二股に分かれてしまうことがあるので、よく耕すのがポイントです。

条間30cm、深さ1cmの溝を作り、この溝にニンジンの種を植え付けていきます。溝の1cm間隔で種を1つまいていき、その後、薄く土をかけます。ニンジンは乾燥や雑草防止のために、土をかけたあと、土が隠れるくらいモミガラをかけてあげるのがポイントです。全てが終わったらたっぷりと水やりをしてください。双葉が展開したら間引きします。

ニンジンは、プランターで簡単に育てることができます。ニンジンは深く根を張るので、底が深いプランターを用意する必要があります。一般的なニンジンより小さいミニニンジンというものもあるので、プランターで育てる場合には検討してみましょう。植え付け方法は、プランターの底にゴロ石を入れて市販の培養土をいれます。後は地植えのときと同じです。

ニンジンの収穫までの日数は長く、種まきをしてから100～120日前後かかります。冬の2月に植え付けた場合だと、夏に収穫できるようになります。地上に出ているニンジンが、直径4～5cmくらいになったら収穫できます。

ニンジンは、発芽まで水を切らさないことが重要です。水を切らしてしまうと、発芽しないことがあります。また発芽したばかりの頃は雑草に負けてしまうので、発芽後は除草をしっかりと行いましょう。

ジャガイモは、3〜4月の春と8〜11月の秋から冬に植え付けることができる野菜です。ジャガイモは、気温が低い2月にも植え付けることができ、冬からでも家庭菜園で始められます。

ジャガイモは、地下茎が肥大した塊茎です。冷涼な気温を好み、春と秋に植え付けることができます。ジャガイモの果実はミニトマトに似ているのも特徴です。

他の野菜では植え付け2週間前までに苦土石灰を入れて耕しますが、pHが6.0以上のときジャガイモは苦土石灰を入れない場合があります。そのため、ジャガイモの土作りは、植え付け1週間前から堆肥と化成肥料をまぜ耕すところから始まります。このときに畝を作っておきます。畝のサイズは畝幅60cm、深さ20cmが目安です。

ジャガイモは苗ではなく、種芋を植え付けます。まずは、種芋を約半分に切ります。この切り口が乾いていることが重要です。濡れていると腐ることがあります。株間3cm開けて、切り口を下にして植え付けていきます。株間に一握りの化成肥料をまき、植え付けが終わったら土をかけ、ならしていきます。

ジャガイモは、プランターで簡単に育てることができます。プランターのサイズが深さ30cm以上なら、ジャガイモが大きく育ちます。まずは、プランターの底にゴロ石を入れ、市販で購入した培養土を入れていきます。種芋の植え付け方法などは地植えのときと変わりません。地植えのときより水切れに注意が必要です。

ジャガイモを冬の2月に植え付けた場合、春の5月くらいには収穫できるようになります。茎葉が黄色くなってきたら収穫の目安です。

野菜栽培では、土作りの際に苦土石灰をまきますが、ジャガイモはまかないこともあります。苦土石灰が多すぎると病気を引き起こすことがあるので注意が必要です。

コマツナは、3月～10月と長い期間で植えることができます。一般的には3月からの種まきが理想ですが、コマツナは寒さにも耐えるので2月からでも植えることができます。12月や1月には植えるのが難しいですが、2月からは楽しむことができます。

コマツナは冷涼な気温を好みますが、暑さにも寒さにも耐えることのできる野菜です。野菜は日当たりのいいところで育てるのが一般的ですが、コマツナは半日しか日が当たらない場所でも旺盛に育ってくれるため、家庭菜園としては簡単で育てやすい野菜です。

種を植える前の2週間前には苦土石灰を入れてよく耕しておきます。その1週間後には、堆肥と化成肥料を入れてよく耕します。この際に、畝を作っておくと収穫するときに便利です。

コマツナは、条間30cmの2条まきをします。深さ1cmくらいの溝を作り、1cm間隔で種を植えていきます。種を植え終わったら土をかけ、表面を手で押さえるのがポイントです。種まき後は、たっぷりと水やりと行いましょう。双葉が展開してきたら間引きを行います。

コマツナは、プランターでも育てることができます。植え方は地植えと同じ方法で、用意するものもプランターと市販の培養土、プランターの底にいれるゴロ石と変わりありません。しかしコマツナは発芽率がいいので、種をまきすぎてしまうとコマツナが窮屈になってしまいます。たくさん植えたいときはプランターを複数に分けるようにしましょう。

コマツナは種を植えてから約30日～40日前後で収穫できるようになります。そのため、早ければ3月には収穫ができます。コマツナの背丈が25cmくらいに育ったら収穫の目安です。また、収穫せずにそのまま置いておくと、とう立ちすることがあるので注意が必要です。

コマツナは、大きくなると硬くなってしまいます。そのため収穫の時期になったら、残すことなく収穫してしまうのがポイントです。硬くなりすぎると食用には向かなくなります。

リーフレタスは、2月～3月と9月～10月の2回種まきを行うことのできる野菜です。赤い葉の品種もあり、見た目から家庭菜園を楽しませてくれます。

リーフレタスはレタスの仲間ですが、結球しないレタスです。葉が柔らかく、結球するレタスよりも植えてからはやく収穫できるレタスです。

リーフレタスを種から植える場合には、まずは苗作りを行わなければいけません。今までに紹介した野菜は畑やプランターに種を植えていましたが、リーフレタスは種が細かいので、間引きの手間を考えるとセルトレイやポットに種をまくのがおすすめです。そのまま本葉が3～4枚の苗になるまで育て、苗の植え付けを行います。

苗が育ってきたら、植え付けの前に土作りを行います。他の野菜同様、2週間前までに苦土石灰を入れて、1週間前には堆肥と化成肥料をいれて耕します。その後、畝を作りマルチを貼っていきます。

リーフレタスの苗は、条間と株間を30cm開けます。マルチに穴を開け、リーフレタスの苗を植えていきます。レタスの仲間は根を浅くはるので植え付け直後は風に飛ばされることがあります。そのため寒冷紗をかけておくと飛ばされ防止になります。

リーフレタスは、プランターで育てることができます。プランターで育てる場合は、そのままプランターで苗の育成を行いましょう。15cmの株間を開け、1か所に3～4粒の種を植えていきます。植え終わったら土を被せますが、リーフレタスの発芽には光が必要なので薄く土をかけましょう。双葉が展開したら1回目の間引き、本葉が3～4枚になったら2回目の間引きを行います。

リーフレタスは、苗を植え付け後30日前後で収穫できます。収穫の目安は株の直径が25～35cmに育ったころです。2月に植えた場合、早ければ3月には収穫できるでしょう。

リーフレタスは、育てる場所を街頭や夜でも明るい場所にしてしまうと、とう立ちしてしまうことがあります。日が長いととう立ちするので、夜でも光が当たっていると勘違いしてしまうのです。そのため、育てるときは夜でも明るい場所は避けるようにしましょう。

ブロッコリーは、2月～3月の冬から春にかけて種をまく春まきと、7月～8月の夏に種をまく秋まきがあります。収穫が秋まきの場合の方が11月～1月にかけて3か月にわたり楽しむことができます。また、春まきの収穫が終わるころに秋まきの種まきが始まるので家庭菜園で育てる野菜の中でも、1年間を通して楽しめる野菜です。

ブロッコリーは、花蕾（からい）を食用とします。ブロッコリーはキャベツの仲間で、花を食用とするキャベツの仲間が品種改良され、現在のブロッコリーの形になったとされています。

ブロッコリーの育て方は、まずは苗作りを行わなければいけません。特に冬の2月ですと苗の植え付けには時期が早いです。そのため、ポットなどに種を植えて苗を育てていきます。種の植え方は、ポットに市販の培養土を入れ、種が重ならないように離して3～4粒まいていきます。まき終わったら土を薄くかけ、水をたっぷりとあげてください。発芽から1週間で1回目の間引きを行い、本葉が2枚に育つころには2回目の間引きを行います。

ブロッコリーも他の野菜と同じように酸性土壌を嫌うので、苗の植え付け2週間前には苦土石灰を入れてよく耕します。その1週間後に堆肥と化成肥料をいれますが、ここからは他の野菜とは少し違います。畝幅60cmの畝と畝の真ん中に深さ20cmくらいの溝を作り、その溝に堆肥と化成肥料を入れます。入れたあとは溝に土を戻してください。

春まきでは3月～4月、秋まきでは8月～9月に苗の植え付けを行います。株間は40～50cmくらい開けて、苗を植える穴を開けていきます。植え付ける前に、穴に水をそそぎ、水がひくのを待ちます。水がひいたら、穴に苗を植え付けるのがポイントです。植え付け後は、軽く株元を手で押さえてください。全ての作業が終了したら水をたっぷりとあげましょう。

ブロッコリーは簡単にプランターで育てることができます。植え方や用意するものは他の野菜と同様ですが、用意するプランターは大型のものを用意してください。また、プランターでの育て方をする場合には、間引きの手間を考えて、種まきからプランターで育てるのが楽です。ただし、水やりの回数は増えます。

2月に種まきを行った場合、約4カ月で収穫できるようになります。秋まきが始まる直前の6月から収穫できるため、植える場所や土を変えれば収穫後秋まきを行い、11月、12月と収穫を楽しむこともできます。秋まきは、1月まで収穫できるため2月から再び春まきを行えば1年中ブロッコリーを楽しむことができます。収穫の目安は、花蕾の直径が15cmになったかどうかです。

ブロッコリーの花蕾は一定の大きさに成長した株が低温にさらされるとできるという性質があります。そのため、春まきは冬の2月に種をまき、苗を育てていくので気温が低い日が続くとまだ収穫時期ではないのに花蕾ができてしまうことがあります。そのため、気温の低い日が続くようであればトンネルなどを作り温度管理をするのがポイントです。

2月はまだまだ冬の寒さが厳しい時期でもあります。ですが、3月や4月にむけて春が近づきつつあるので、12月や1月よりも植えられる野菜の種類が広がります。夏野菜は2月に家庭菜園を始めるのは難しいですが、夏や春とはまた違った家庭菜園が楽しめます。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね！